今日の市況(2010年06月21日)
株式教室で「乱高下は転換の合図」(6/5)を書いて、その週に相場は転換したようです。まぁ、強い銘柄は5月の末でしたが…。本日は先物から大幅高の展開です。しかし残念ながら今回も外れのようですね。かたる君は「ツガミ」や「ソフトバンク」を事前に捉える事が出来ませんでした。もっともツガミは昨年末に狙っており、何度か採り上げております。ソフトバンクは2012年に早くても来年の参加予定なのです。理由はあるのですが…ここではちょっと…。ツガミは今回の業績推移を見て、中国は忙しいけれど儲からないと結論付けたのです。だから騰がっても大きくはならない。…と今でも思っています。
日産自動車が効率化経営に傾き、マーチなどの量産車をタイで製造。
此方も忙しいのに、決算数字はあまり良い数字ではありませんでした。まぁ、今年は米国の改善で粗益率が、もっと大きく改善するはずです。何度か実体経済は好調なのに、株が下がるのは可笑しいと述べてきました。そこで需給バランス説を採用しているわけです。要するに金融規制が強化されれば、総資産が圧縮されるから世界のファンドはキャッシュ比率を高めるという推測です。米国ではこの金融規制法案が協議中ですね。
今日の大幅高は、色んな推測を様々な人が述べていましたが…。
データから先物主導の展開が明らかでした。誰から大きく先物を買ったのでしょう。買戻し説が有力でしたが…。仮に、この手の買いなら明日の株は下がる事になります。売りポジションが積みあがる展開ではありませんから…。
だから最近は小型資本銘柄を相場の中心と据えています。
しかし今日の実体相場は、設備投資関連をはじめとする景気敏感株が物色されていました。人民元の弾力運用は話題になっていましたがG20への布石でしょう。この程度の動きで米国の鉾が収まるのかどうか…。市場では所得倍増論と共に為替で購買力が上がり、資生堂やユニチャームの上昇がメイン・シナリオとされています。中国はしたたかで…。トヨタに続き日産もストが行われ、当局はこの手の報道を、最近セーブする方向に、若干姿勢を修正しているようです。
BPをペトロチャイナが30%プレミアムで買収を仕掛ける?…との可能性の話が、話題になっていました。更にFTで報道されていますが、米国では大統領がBPを強請っていると、テキサス州選出のジョー・バートン下院議員は述べ、更に、この「ゆすり」こそが「最大の悲劇」だとバラク・オバマ大統領の行動を一種の社会主義的押収と見なしていることを明らかにしたと、報じられています。買収の話しを含め、このような記事は実体経済へも影響を与えます。
今日は株価が強いので弱気論を紹介します。
フェリックス・ズラウフと言う人は、相場に対しかなり悲観的な見解を述べています。「今後5年間は弱き相場が続く」との見解のようです。まぁ、なかにはオスカー・シェーファー氏のように「割安な銘柄が多い時には、市場は上昇する傾向にあることは分かっている。」…と強気展開を予想する人は居ますが、弱気なアナリストの方が多いようです。この見方は米国の話ですからね。日本はどうなのでしょう。
幾つかの兆候を感じ…あるシナリオを考えています。
今のメイン・シナリオは新時代への変化ですね。その為にビスタの創刊号3部作を是非読んで下さいね。あのレポートは2007年1月に書かれたものです。産業革命と同じ時代変化を歩んでいるというのが主眼です。スマートフォンをはじめとする携帯端末関連は、非常に面白いですね。要するにユビキタス社会が到来し、僕らの生活様式は変わり、ものの価値観が変化するのですね。携帯電話などを通じ、形にならない時間や情報を、お金を出して買う社会の到来です。ここに光明あり!
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株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ投稿者 kataru : 2010年06月21日 18:15
