未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2011年02月25日)

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カタル:実はこの原稿は午前中に作成しています。
今日は出かける用事があるので相場を見てから作成する時間がありません。カタルは、昨日、相場が弱かったために強気の未来予想を語りました。日本株の条件は整いつつあります。メディアの報道に揺れる日本人心理は困ったものです。終戦後、米国は日本人に独立意識を植え付けない教育方針を構築しました。だから、いろんな情勢から自分が判断する力がないのです。未来予想は様々な条件を組み合わせ構築されます。株価の相場論もそうですね。誰も未来のことは分かりません。株価の目先は需給動向に左右されますが、その需給を決めるのは世界的な時間の流れです。

カタルは年初に米・中対立の構図から資源高を予測しています。昨年は金融危機回避からの復調を予想し自動車に拘りました。しかしマツダに見られるように為替相場の影響もあり、折角、自動車が売れても収益が改善しないケースもあります。1月の日本は貿易赤字になりましたが、基本は日産のマーチのタイ移管に見られるように生産の分岐が進みますね。政策が動かない限りそうなります。日銀はETFやリートの購入を決める英断を下しましたが、でも基本は円の価値に拘ったままですね。この影響で期待インフレ率が無くなっている状態です。しかしFRBはQE2を実施し、この期待インフレ率を高めようと努力しています。我が国のブレーク・イーブン・インフレ率の推移が下のグラフです。

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先進国は、概ねこんなイメージですね。米国では企業のキャッシュ選好が進み、お金が動かない状態にあります。金融危機の影響ですね。今日の日経新聞には住専処理の話が載っていましたが、じつに1989年のバブル崩壊の処理をまだ日本はやっています。たびたび話題にする「りそな」の話もそうですね。要するに政策当局は動かないのです。仕事をしていません。だから若者がうつ病にかかる時代になっています。でもこの長いトンネルを間もなく抜ける条件が整ってきました。日本ほど割安に包囲された株式市場はないのです。永遠22年の下げ波動が、もうすぐ変化しますね。今、起こっている「ジャスミン革命」はグローバル化の象徴でしょうね。

皆さんは、目先、リビア情勢が収拾に向かい石油価格が下がると考えているかもしれませんが…残念、はずれですね。相場ですから上下はありますが基本は上昇基調なのです。それは先進国の人口と、新しく市場経済に参入した人口を比べれば簡単に答えは見つかります。石油から生成される商品は幅広く、新興国が市場経済に参入することにより需要は膨らみ続け、物価高に見合った成長を日本は求められます。グローバル化に遅れ社会的な枠組みの変化でも遅れていた日本は低迷を続けてきました。しかしようやく市場は空前の大相場に発展する可能性があります。日本政府はグローバル基準に従わねばなりません。だから国際会計基準なのですね。携帯電話のガラパゴス化が話題になりましたが、実は最先端の技術なのです。お財布携帯などの世界は日本だけですね。

この現象のように日本は最先端の先行国に育つ素質があります。株と同じで素質があっても、仕掛け人が居なければ株価は大きく育ちません。同じことで政策担当者が、その発想を持って政策を進めないと、日本はきらびやかな先端で輝かしく飾れませんね。でも世界で一番、日本は条件に恵まれています。米国は市場経済の国ですから、残念ながら市場の調整は不十分で。地政学的にも恵まれていません。オバマが省力化社会の構築をいくら謳っても、資源大国なので国民の理解が難しい。日本は資源がないから対応を迫られます。様々な変革の条件が育っています。

でもコマツと重工のように違いに表れているように、経営者にその意思がなければ、折角の成長のチャンスを逸します。たぶん重工はコマツのような株価成長をできた企業です。しかし三菱と言う殻を打ち破れず、経営力が3流です。日本国と同じですね。小泉内閣時にチャンスはありましたが、靖国問題で壊しましたね。あの時は非常に惜しかったですね。折角の改革意欲が沈みました。相場も、国の成長も考え方の原点は一緒でしょう。さて相場ですが、カタルは短期調整と述べています。早くても今年の後半から来年にならないとグローバルな成長を実感できないでしょう。中国が資源高に対応できる体質に変化できるかどうか…共産党政権が市場から試されるわけです。

弱気な人は昨年のような長期調整波動相場を、株価が弱くなると連想するでしょうが、間違いでしょうね。資金の流れが違います。日本は日立に見られるように、あるいは新日鉄と住金でも良いですよ。要するにようやく経営者が、独自に自立し始めましたね。国に頼らずに日産のゴーン効果が生まれています。ツガミのような事例も生まれました。短期調整はどの程度続くかは、東レなどの株価が暗示するのでしょう。

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投稿者 kataru : 2011年02月25日 15:36