今日の市況(2010年07月08日)
23日に欧州のストレステストが発表され峠を越えるようです。
昨日、IRNETで書いたようにスペインの副総裁の談話が刺激になり、NY株式は大きく値戻ししました。下げ始めて3ヶ月以上を経過し、既に売り厭きムードなのでしょう。米国でも極端な2番底懸念が縮小し、反省が生まれているようです。日銀の支店長会議では良好なコメントが出ていますが、本日発表された機械受注は大きく落ち込んでします。下記の通りです。


ここに来て意識的に好材料が流されているようです。
金融規制のポジション調整から抜け道があるとして、新たなポジションが再開されるかどうか?この辺りが、この夏の見所なのでしょう。2番底になるかどうか…は、秋口の動向が重要になります。日本でもエコカー減税などが取り止めになり、今後の中国やインドなどの動向が更に重要になるのでしょう。今の実体は日経新聞の報道のように中国の銀行は多額の不良債権処理を強いられると言うネガティブな思考が蔓延しています。
景気動向が一番、市況に出るのは半導体価格動向だろうと考えています。
DXIは現在4323ポイントです。4400台に乗れば良いのですが…。半導体各社も露光装置などの発注は増やしましたが、ほかの投資は抑制気味のようです。競争相手が淘汰され値崩れは、今のところ起こってないようですね。需要拡大から操業度は上がっていますね。勿論、価格はピークからみれば、下がっていますが充分採算ラインで大きく儲かる水準です。
残念ながら大幅高の本日の市況ですが、先物からの指数によるものです。実弾ではないように感じました。寄与率はファナックが6.4%、京セラが4.8%で…この2社で10%を越えます。投資家別の主体売買動向が、東証から発表されており、外人投資家は売り越しで、値下がりにより保有比率が減った年金基金が株式を買ったようです。チャート的には、この数日間の動きは底入れを感じさせるものですが…上値を買うためには、どの業種に的を絞り買うべきでしょうか? 難しい選択ですね。

今日はコイルの東光の増産記事が新聞に載っていました。
更に7月号の文藝春秋には藤原正彦先生が「日本国民に告ぐ」とレポートを書かれ「歴史を振り返ると、国家が苦境にたたされた時代こそもっとも実り多い時代だ。それを乗り越えて初めて国家はさらなる高みに到達できるからである」と述べられていましたね。株屋の私が真剣に考える時代だからもう直ぐ明るい陽も昇るのでしょう。
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株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ投稿者 kataru : 2010年07月08日 17:03
