今日の市況(2010年07月07日)
BNPパリバのペブロー会長は、欧州では銀行が与信の約75%を経済に提供しているのに対し米国では資金70%が銀行を介さず市場で調達されていると指摘し、故に「銀行規制に関して過剰な反応をすれば、欧州では経済に回る資金の水準という点で問題が生じることになる」と発言。「欧州の成長の行方は、ひとえにこれにかかっている。欧州が成長できないような規制を世界レベルで作ろうとするよりも、欧州内で良い規制を設ける方が好ましい」と発言したと報道されています。金融規制が経済の回復を妨げる可能性を訴えています。
ドイツでは6月単月の新車販売は前年同月比32%減の28万9400台で昨年の9月から補助金制度を止めて7ヶ月連続でマイナスになっています。でもユーロ安で輸出は好調で1-6月の国内販売は29%減の146万8900台でしたが、ユーロ安で輸出は44%アップの215万6400台でした。このことは世界景気の二番底を指摘する根拠の一つです。しかし同時に中国では西部地区経済発展の刺激策として、資源税改革を西部地区全域に拡大することや、西部地区における企業所得税15%の優遇措置の継続が提起され景気拡大策が引き続き講じられています。勿論、中国の方がドイツよりずっと大きいのです。
サムソン電子が決算を4-6月期の発表し、同期の営業利益は前年同期比87%増の5兆ウォン(約3600億円)。前年同期は2兆6700億ウォンだったそうです。更に売上高は前年同期比14%増でした。一方、米半導体工業会(SIA)の発表によると、5月の世界半導体売上高は、前月から4.5%増加し247億ドルに達したそうです。月間売上高で過去最高となった4月の記録を塗り替えるとともに、引き続き前年の水準を大幅に上回った。5月の売上高は、景気後退に伴う消費者需要の減退によって売り上げが低迷していた前年同月比では48%の増加だったそうですね。
このような色んな現象を考えると株式市場が戸惑っている様子が窺えます。二番底のようにも思えるし、当然の一服でやがて景気刺激策なしの自然体の動きで景気が回復していけるとも思えます。米国でも意見が大きく分かれているようです。米国でも債券が買われ日本のようにデフレ長期化現象を危惧する声が出てきています。テクニカル的には、昨日の日本株相場は公的資金の買いが言われていますが、売られた後の回復は切っ掛け次第で、大きく変化する可能性も秘めています。
懸念されている欧州のストレステストですが、スペインのJavier Ariztegui副総裁は7月23日ごろに結果が公表される見通しの欧州の銀行を対象とした健全性審査(ストレステスト)については「スペインの銀行セクターの支払い能力の強さが示されるだろう」との見方を示したと報道されていますね。ここからが面白くなります。株は自分で理解しないと駄目ですね。他人の意見が正しいかどうかは自分自身が決めるのです。与えられた資料をもとに自分が考えるのですね。
例えば大相撲のNHK放送の中止の選択は正しいのかどうか?
長年のスポンサーの永谷園は、今回は懸賞をやめるそうですが、マックは継続するそうです。私は昨日、NHKに意見メールをしました。如何にも、あのNHK会長のコメントはいい加減です。もし本当に野球賭博に対し相撲界に制裁を加えるなら、録画も含め一切の放送をやめるべきです。
5局も独占しているのですから、私が会長なら総合放送ではやめるが、BS2では放送すると少数意見にも配慮するでしょう。懸賞はマックのようにやめません。このようなNHKの態度は、全ての日本企業に共通した概念です。中途半端な決断。ツガミのような経営判断は普通、出来ませんが今の時代は株と同じように売りと買いしかないのでしょう。株式投資に対する決断の結果は、間違っているか正しいか、秋口になれば判明しますね。さて二番底懸念は懸念で終るのか? それとも現実化するのか? さて、どっちでしょう。僕も中途半端な人間かな? 下のキャノンのチャートは底入れをしているかな? 打診買いのようにも見えますね。どっちでしょう?

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株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ投稿者 kataru : 2010年07月07日 18:15
