未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年07月05日)

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米国経済の欧州化が指摘されています。
つまり欧州危機が米国に波及すると言う見方ですね。2010年上半期の米国における個人の破産申請は77万117件で、前年同期比14%増と「破産乱用防止・消費者保護法」が5年前に施行され最高だそうです。ただ足元の6月は、5月より7%減り3ヶ月連続で減少しているとか…。先週末、注目された雇用統計が発表され12万5千人のマイナスでした。民間部門の新たな雇用は予想より少なく8万3000人だったそうです。国勢調査向け一時雇用者の減少は22万5千人だそうですね。全体の数字は減っていますが、民間部門はプラスです。一方、失業率は9.5%でした。

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本日の日経新聞トップに、予てから指摘している二番底問題や企業年金利回り問題が指摘してあり、一面トップなので、これらの指摘は「周知の事実」となりました。株の場合、大切なことは「周知の事実」かどうか…の認定です。日経には実体景気と株価の矛盾も同時に取り上げてあり解説してあります。この結論はまだ分かりません。結果が判明するのは、もう少し時間が掛かります。しかし2番底問題などの弱気材料は、市場で表面化され「周知の事実」となったので、ここで相場の流れが変化する可能性がありますね。この問題の行方に大きな影響を与えるのは中国でしょう。

建設銀行、農業銀行、そうして中国銀行と、矢継ぎ早に大型増資を決定させ株式の需給バランスが崩れている所です。温家宝首相は湖南省長沙で開かれた経済フォーラムで『世界金融危機の影響が予想以上に深刻であるため、同国の経済政策は「ジレンマの高まりに直面」していると述べた。しかし中国は成長のための経済再構築措置を抑制することはないと言明した。』と報道されています。つまり2番底懸念は解消されると言うことでしょう。

ドイツが米国の要請を断って、財政規律へ傾いているのは経済が好調だからです。独自動車大手ダイムラーのディーター・ツェッチェ最高経営責任者(CEO)は、中国での需要が大幅に伸び続けているため、6月の同社の世界販売台数が過去最高を更新した可能性があると報道されていることでも分かるように、財政規律重視の背景は、このようなドイツ経済の実態があるからです。

さて「野に咲く一輪の蓮華草」と、私のお客様が民主党の小沢さんを喩えました。私はこの意味を周りの空気を無視して持論を押し通す小沢氏の行動と受け止めたのです。子供手当ての全額支給などに拘り、マニフェストを守るべきだと民主党執行部を批判しているようです。株に投資する場合「野に咲く一輪の蓮華草」になるべきなのでしょう。市場の意見など関係なく、自説の推論に基づき、投資すべきだと考えています。桔梗は今、季節の花として咲いていますが、桔梗の花言葉は「変わらぬ心」だそうです。株式市場も同じです。市場動向により揺れる株価水準ですが、上がりそうだから買い、下がりそうだから売るのではなく、初心を忘れずに企業業績の変化を追いたいものだと思います。

どうしても周りの株価動向や経済情勢の変化に心が揺れますが、一度約束した公約は、やはり守り通すべきなのでしょう。僕は小沢氏のそのような一途な姿が嫌いではありません。一輪でも良い、自分の仮説に基づき投資行動を採りたいと考えています。

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投稿者 kataru : 2010年07月05日 18:23