未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年07月14日)

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サムソンに続きインテルも過去最高利益だとか…。
4-6月期の売上高が前年同期比34%増の108億ドルで、純損益は29億ドルの黒字1株損益は51セントだそうです。当初の予測は43セントだったのでかなり良かったようです。7-9月期も116億ドルの売上げ予想で、事前の109億ドルを上回り時間外取り引きは7%高い22.49ドルだとか…。インテルはCPUですからね。

さてお詫びです。
昨日の日産自動車の話ですが、日立のエンジン制御ユニットを造る為の半導体の供給先はルネサンスエレクと述べましたが、私の勘違いのようで多くの半導体をルネサンスエレクは日立に供給していますが、このICはスイスのSTマイクロエレクトロニクスの独占供給だそうです。STマイクロにとって、日本に占める割合は5%で重要度が低いとか…。車向けの半導体の世界トップはルネサンスエレクで16.76億ドルです。次にドイツのインフォニオンで13.26億ドル、3位が米国のフリースケールで11.61億ドル、そうしてスイスのSTマイクロが11.07億ドルなのですね。年々、車の半導体使用率は上がっています。

ここで余談ですが、半導体と言ってもたくさんの種類があり、エルピーダやサムソンはDRAM(演算)、フラッシュ(記憶)のサムソンや東芝、インテルはコンピュータの頭脳のCPU(マイコン)ですね。この価格はかなり高いです。次に高いのが家電や車に使われるマイコンでしょう。仕様別にソフトを書き込んで使用します。何度か申し上げた組み込みソフトの分野はこのマイコンの分野ですね。パワー半導体はこれらCPUや演算を行うLSIと違い、交流を直流にしたり電圧を5Vや3Vに降圧するなどしてモータを駆動したり、バッテリ充電したり、あるいはマイコンやLSIを動作させるなど、電源(電力)の制御や供給を行う半導体をいいます。

今の相場は売り厭き気分があり、NY市場の戻り相場が演出されています。
FRBではデフレに陥るリスクを協議していると報じてられています。私は日本の株安の原因の一つに資産デフレを掲げています。中国は資産インフレを制御する為に不動産ローンの規制を強化しました。ところが何年も地価は下がっていますが、日本政府は無策です。たくさんの対応があります。先ずは税制ですね。あるいはローンのあり方とか…、最後は直接、買い入れても良い訳です。兎に角、資産デフレ対策は必要なのです。大企業も苦しんでいる現実があるので、政策により緩和しなくてはなりません。昔の日本は相続時の土地の評価は、実際の売買価格より有利で地価は低かったのですね。今はどうなのかな?

兎も角、今後のFRBの対応は注目されます。
ロックハート総裁は、最近のインタビューの中で、「(現在の)政策でじっと耐え、景気の動向を見極めなければならない時だ。今のこの小さな踊り場状況は、経済の行く先が二手に分かれる分岐点をまさに示している。われわれは、あらゆるシナリオに基づいて何をするか考えるべきだ」と述べています。

一方、バーナンキ議長が有名な2002年の演説で述べたように、「FRBには紙幣の増刷によってデフレ(賃金と物価の下落)と闘う力がある。しかし、失業問題は財政政策、規制、グローバル需要など数多くの要因に影響されるため、紙幣増刷という方策は失業者の削減には若干不向きといえるだろう。」と力強い発言を残しています。基本は政策でしょう。

今日はチャート論を…
通常、下のように25日線を実線が上回ると戻り売りが増え、株価の動きが止まります。この後、25日線より上で推移すれば強いのですが、6月の21日から25日のように折角、顔を出したのに再び直ぐに沈む形もあります。問題はこのあとのチャートの形が注目されます。仮に25日線より上で推移し1週間程度を我慢し、その後、出来高を伴って上がるようなら株価波動が変わり上昇波動を示した事になります。果たして今回はどうでしょうか? やはり欧州のストレステスト(23日)が焦点になりそうですね。

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投稿者 kataru : 2010年07月14日 19:09