今日の市況(2010年07月13日)
米国の予想PERは12.02倍だと言います。
つまり「限りなくゼロに近い成長」と言うことを基準に考えていると言うことなのでしょうね。面白事にP&Gの予想PER15.4倍で、コカ・コーラは14.0倍、マクドナルドは13.2倍、ウォルト・ディズニー14.3倍ですが、アルコアは9.8倍、マイクロソフトは10.6倍、IBMは10.3倍、JPモルガンは8.2倍、バンカメは8.1倍、好調なはずのボーイングも13.3倍とデフェンシブ・ストックにPERの評価が負けています。つまり完全にNY市場は逆業績相場のイメージで、債券が買われる現実が分かるようです。
このような現象は、ズラウフ・アセット・マネジメントのフェリックス・ズラウフ氏の予測は的を得ている可能性が高いのでしょう。6月21日の市況に軽く触れています。今週になって新聞・テレビは好業績を好感し株式が高くなっているといいますが、日本も好業績なのに株が売られるケースが多いですね。今晩はインテルかな? かなり良いはずですが…半導体パッケージを作っているイビデンは下げ続けています。先日はマイクロン・テクノロジーが好決算を発表しましたが、先行き見通しが悪いと言う事で下げていました。
中国の不動産がようやく下げてきたことは既に指摘済みですが、この15日に輸出増値税の還付が廃止されます。為替の弾力運用と内需拡大に向けた政策を採用し、嫌われもののスペイン国債を買う中国は、国際ルールに溶け込もうと努力しているのでしょう。米国は為替操作国指定を延長し、見返りに中国はグーグルに免許を交付したので、懸念材料の一つだった米中関係も修復されています。
今日の日産自動車のライン停止の話ですが…、結局、部品会社に過度の値下げ要求をするから設備投資にかけるお金がなくなるのでしょう。日立が供給先ですが半導体はおそらくルネサンスエレクが作っているのでしょう。ルネサンスエレクは業績不振で合併を強いられた会社です。だから設備投資をする余地は少ないのでしょう。しかし先頃、フィンランドのノキアと戦略的事業提携契約を結び、事業提携の一環としてノキアのワイヤレスモデム事業を約180億円で買うお金は使います。
この話しは電子部品の話と一緒ですね。
増産投資をしなかったツケが出ています。一方、やはり半導体は好調なんだな…と言う事実が分かる記事ですね。そのルネサンスエレクは8連騰です。完成メーカーはトヨタにしてもホンダにしても販売奨励金を増やすほどなので、苦戦しているのでしょう。丁度、サムソンやLGは好調なのに、ソニーや松下が苦戦している様相と一緒です。しかし部品会社は何処も忙しそうですね。小型モーターのマブチの株価を見ると綺麗な底打ち型を示しているようです。この時期に既に25日線を固める動きですからね。普通は顔を出して再び沈む三井住友や、顔も出せないキャノンのような形がこの時期は多いのですね。まぁ、信用取り組みの需給問題も株価に表れているのでしょう。



何はともあれ、どの株も回復歩調なのでしょう。
今日は引け間際に3億株以上出来高を増やしたみずほが公募価格を決め、これで一つの需給圧迫の要因が消えます。メールを頂きました。消費税の昨日の話ですが…株式教室のお金が回らないと言うグラフを参考にしてくださいね。僕は既に清貧思想が国民に染み付いているから、その大元を断つために国債を残高を減らせば、何処かに運用先を求めるから…この作業が正常化には欠かせないと述べているのです。地方銀行にセールスすれば現場の空気が分かります。僕の現役だったバブルの頃は、株式投信が5億、10億と売れたのです。しかし今は国債だけ…。お金があっても回らない現実があります。
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株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ投稿者 kataru : 2010年07月13日 17:10
