今日の市況(2010年06月29日)
いよいよ欧州でストレステストが行われます。非常に重要なイベントです。
今日は仲間の外務員が「ユーロ安は欧州にお金を入れるための布石」と話していました。この発言は非常に含蓄のある話です。なるほど…。これで全ての疑問が解けるかもしれません。私は米国発の2番底説は、どうも理解が出来ませんでした。足元の実際の景気動向は、どれも非常に好調なもので、既に金融・財政政策が設備投資に結び付いている段階です。だから中国に特化したツガミの株価が、昨年末から急騰してきたわけです。半導体価格もすこぶる好調で、不需要期に突入しましたがDDR3のスポット価格は2.57ドルです。フラッシュに至っては高止まりでDXIは4295の水準ですよ。
更に本日の日経新聞には、5月の自動車生産高が載っています。国内28%、海外42%アップの前年同月比ですね。しかもリーマン・ショック前(2008年5月)の生産高を、海外は抜いていると報道されています。当然、国内工場を閉鎖し、海外に移転していますから国内が8割弱なのは当たり前ですね。欧州は減税効果が消え落ち込んでいますが、ここに来てアセアンは37%アップと報道されていますね。人口が2億を越えるインドネシアは69%アップの実績で販売台数も60万台を越える水準になっています。日刊工業には射出成型機の受注が8ヶ月連続で伸びていると報道されています。
整合性が取れませんね。株価が何故、下がるのでしょう?
仮説として金融規制の強化から資産圧縮が起こり、貸し出し減から景気が悪化するので、株が下がると踏んでいましたが…。市場経済の米国が、そんな馬鹿な政策を中間選挙前に採用するわけがありません。日本と違いますね。アメリカは実力のある人が上に居ます。グリーンスパンを見れば分かります。GSの資産圧縮はWSJの報道では155億ドルとか…その程度の規模なら4月からの下げで市場は織り込んでいるはずです。なのに、何故?
答えが冒頭の「ユーロ安は欧州にお金を入れるため」
なるほど…。この考え方を発展させると、日本は小泉・竹中改革で2003年に銀行が復活して、強引な検査で不良債権処理をして、資本注入してから株価が上がりました。2009年2月から行った米国のストレステストは5月に発表され、FRBは金融機関大手19社の健全性を審査する資産査定(ストレステスト)の結果を公表し、10社に対し総額746億ドルの資本増強を求め、その後、株価は上がりましたね。欧州も同じ結果になるのではないでしょうか?


この仮説が正しいなら、この下げは天与の買い場になりますね。
2004年型を主張しているかたる君の読み勝ちになります。仲間はここまで考えていたか分かりませんが、1ユーロ1.6ドル台だった為替は、現在は1.2ドル台になっています。お金が動ける環境になっていますね。この仮説は大きな価値があります。
実は最近、かたる君は、株は下がっていますが気分が晴れてきました。
お客様にも電話をかける機会が増えています。一つは好きな株が見つかったこと。更に前に述べましたが、株式対価のTOBは、株式価値を確実に上げます。仕分け作業が特別会計に及んだこと。更に此方は説明が必要ですが、消費税が上がることが日本の株価が上がる復活になる可能性があることなど…。(これは何れ説明します。)嬉しい環境が見えてきたことですね。今までは、なかなか先が見えずに、気持ちが晴れませんでした。しかし最近は、おぼろげながら、ほのかな明るさを感じているのです。
さて欧州のストレステストの結果は、その後、予想通り株価が上がるかどうか…。今晩のサッカーの予想のようなワクワク感がありますね。追加保証金に追われているのですが、僕のお客様は、みんな良い人だなぁ~。ありがとう。
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株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ投稿者 kataru : 2010年06月29日 19:22
