未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年06月23日)

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今日は幾つか明るい話題を提供しましょう。G20で銀行税の導入とか…中古住宅販売予測が610万戸なのに566万戸に減ったのでNYダウは下がったと解説されています。そうかな? 僕にはそう感じられません。単に株価が上がったので下がったのでしょう。基本的に昨年の3月から上げっぱなしの相場ですから利食い売りが出やすいのでしょう。中間選挙を控えオバマ大統領は医療改革に続き、実績作りからGSを訴追し金融改革法案の駆け引きに利用しています。金融を虐めれば国民の受けは良いですね。政治家は誰かを生贄にして、不況の責任を追及する国民感情をコントロールしたがります。まぁ、基本的に世界の図式がそうです。でも考えれば分かります。折角、立ち上がりつつある景気回復の芽を摘むような政策を、市場経済の米国が採用するわけありませんね。日本と違いますよ。中古住宅販売の住宅単価は上がっており、在庫も減っています。明確に在庫率が下がっているとはまだ言えませんが、単価の上昇は明るい材料です。

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ゴーン氏の年収が話題になっています。
8億9千万円だそうです。確かに無配になったので減らすべきなのでしょうが、彼は一番上手く立ち回っていますね。トヨタやホンダより販売台数率を伸ばしています。今回、人気車のシーマは開発が中止されました。大衆車のマーチの生産をタイに移行させ、なかなか素晴らしい効率化経営の決断をしています。9億ぐらいの所得が多いかどうか…良く考えてみれば分かります。この日産の九州工場は、いよいよ休日出勤で従業員を100人増員したそうですね。これは一昨日の新聞記事かな? 忙しいのに前回の業績数字の発表は保守的なもので、株価が下げていますがマツダ以外ではやはり日産が最右翼でしょうね。ただ株式需給関係は浮動株が多く、今のところ、動きはあまりよくありません。

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さて、どうでも良い話より…基本的に私のメインシナリオは2004年型です。2003年に株価が大きく上がり、その調整段階ですね。今後の株価の動きを決めるのは、企業業績の推移です。新聞を読んでいれば分かるように各社、増産体制に移行し、それで人が足りずに増員している状況です。何度も言いますが不可解な相場です。この状況はGSとの対立が解かれる辺りに、大きく変化すると考えています。早ければ金融規制が確定する7月、あるいは欧州の銀行決算(ストレステスト)が明らかになった後か? まぁ遅くとも秋には企業業績の好調さが株価を支えるでしょう。だからこの下げは買い場と考えています。

2番底懸念を述べる人は多いですが、実体経済が失速すれば、緊急支援を追加するのが市場経済と言うものです。先日、北京の住宅ローンの契約率が大きく落ち込んでいると述べましたが、日本の経過を見て資産デフレの恐さを、世界の政策担当者は充分理解していますね。日本ぐらいのものです。でも消費税が上がるようになれば、インフレ政策へ舵を切るでしょう。一般的に増税は景気にマイナスと言われますが、清貧思想がここまで蔓延れば消費税を上げて、金利の上昇へ向けたほうがインフレ経済型に転換するのでしょう。物価が上がるから金利が上昇する相関関係がありますが…。鶏と卵の話と一緒です。

じゃ、方向性を決定する資金は…?
実に豊富にあるようですね。WSJに寄れば、『使わなければ失うだけ。多額の資金を調達したものの、まだ投資していないプライベートエクイティ投資会社が直面している選択肢』との記事が報道され、この調達額は2009年末、過去最高の2800億ドルに達したそうです。『問題は、これらの投資会社が総じて5年以内に投資しなければ、投資家に資金を返却することで合意している点だ。一部の投資会社はその期限が急速に迫ってきている。プレキンによると米国特化のバイアウト・ファンドは2011年末までに510億ドルの資金を投資しなければならない。また2015年までに投資しなければならない資金は2130億ドルにのぼる。』と報道されています。

要するに投資するお金はたくさん積みあがっているわけです。実体景気は好調でお金は余っているのに、何故、株は上がらないか? 人間の心理は面白いもので懸念があれば、やはり躊躇するものです。目先、株価が弱含むと多くの人は、投資に二の足を踏みますね。きっと、私のように会社を調べてもいないし、投資経験もないから冒険をしたくないのでしょう。何度も言いますが、失敗しても良いのです。再びチャレンジする気持ちを失っては何も生まれません。株は「仮説と行動」です。常に株価は市場動向で動きますから、シナリオは常に変化します。でも基本はあまり変わりません。株価が高くなれば買いたくなり、安くなれば売りたくなる。揺れる心を強くするには、自分自身が自分の手で調べることですね。他人から言われても所詮は駄目なものです。


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投稿者 kataru : 2010年06月23日 17:09