未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年06月22日)

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相場をみると弱い展開が続いています。そう感じるのは外れている僕だけかな?
まぁ、ツガミやソフトバンクに取り組んでいる人は、そんな風に思わないでしょう。ハズレ屋のせいか…、基本認識として世界中で清貧思想が持て囃されているように感じます。G20では成功報酬に対する批判から、金融機関の報酬制限が予定されています。一般企業のデリバティブ取引にも、規制の網が検討されているようです。昨日、述べたBPへの制裁もその流れにあるように感じます。日本では大相撲が賭博とヤクザ問題で揺れ、なんだか…、せちがらい世の中になったものです。昔はもっと大らかだったように感じます。

最近の相場の焦点は、世界景気が順調に回復するか?と言うことでしょう。
ここまで曲りなりに、世界の生産工場は順調に回復を遂げてきました。その様子はNY市場の動きからも分かります。しかし…5月に大きく下げ、ここに来て市場は気迷いの動きを続けています。今後、数ヶ月間の政策の選択は非常に重要です。選択を誤ると再び二番底へ向い、正しい選択なら景気も大きなマイナスにならずに、株価は2004年のように、現在の位置を保てることでしょう。5月の大幅安の懸念はユーロ問題ではなく、膨らんだ資産のポジション調整と認識しています。

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もともと2008年から起こった現象も、基本的には膨れ上がった資産の拡大に、実体経済が付いて来れず、反乱を起こしたのでしょう。その調整がリーマンの破綻に繋がったと考えています。市場経済は上手く出来ており、実体経済が市場経済(市場)の要求に応えられないと、必ず調整と言う形で修正されます。2009年3月から行き過ぎた悲観論の反省をはじめ、的確な政策に応える形で、上昇した株価は分岐点を迎えているのでしょう。

EMS(受託生産)と言う仕組みで拡大した経済を象徴した富士康事件や、ホンダのストライキは、この転換点の象徴的な現象と言う見方が出来ます。昨年の秋と言う絶好の機会に投資したのに、唯一、利食いが出来なかった上海総合株価指数を示すETF(1309)の動きは謎でした。何故なら、GDP成長率の高い中国の動きを示す上海総合指数の低迷は理解できないからです。GDP成長率は実体経済の動きを示すもので、当然、GDPが増えるなら株価も騰がるのが当然です。ところが株価は下げたままだったのです。(大型の資金調達の増資が原因と言う説があります。)

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ひょっとすると…、今、問われているのは中国と言う存在が世界から認められるかどうか?中国の市場経済化の認知が、市場から問われているのかもしれません。「元」の市場化は、その意味で一つの試練と言う見方かもしれませんね。つまり僕は、ずっと金融規制を気にしてきたけれど…、それ以上に中国のグローバル化を市場が問うて、いるのかもしれません。この辺りが焦点なのかも…。この疑問は、もう少し熟慮する必要があります。

今日の話は難しいかな?
僕はなかなか理解できないのです。ホンダの株価は5月の下旬より6月が安いのです。この傾向はニコンにも言えますし、今日、話題になっていたガイシにも言えます。ところが世界経済の動向に関係ない内需もののソフトバンクは連休明けの5月7日が安値です。そうして5月25日の二番底を基点に株価が上昇しています。一方、ホンダは5月27日が一番底で、6月11日の二番底はSQの日ですが、まだ6月4日の戻りをクリアせずに、未だに底打ちしているかどうか定かではありません。 

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いくらドイツの補助金が撤廃され、ヨーロッパの車の販売が悪いといってもDPF(排ガス浄化装置)の不調だけで、今日、年初来安値を付ける環境なのでしょうか? 
ガイシはNAS(ナリトウム硫黄)電池を手掛ける世界トップのスマートグリット関連企業ですよ。考えられる事は、未だに世界の投資ファンドは現金化しているのでしょう。資産の圧縮を続けている現象なのでしょうが…。それにしても世界景気が回復しているのに何故? 中国の設備投資関連のツガミは新高値なのです。

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株屋は市場の動きを通じて色々考え悩んでいるわけですね。
このような背景を考えて流れを考えると、何故、ビスタの創刊原稿を読んで欲しいか? 
時代の変化を同時に考えているわけです。僕らの時代、新興企業の活躍時期が来ているのかもしれません。まだ自分でも考えが纏まっていませんが、途中経過を披露した次第です。


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投稿者 kataru : 2010年06月22日 18:15