未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年06月18日)

「出来高急増銘柄」「株式指標」はここをクリック。

心配されていたスペイン国債の入札が実施され順調に消化されました。
この日落札されたのは総額34億8000万ユーロ。発行されたのは表面金利4%満期2020年4月と4.70%2041年7月の2本で、発行額は当初見通し25億~35億ユーロの上限をわずかに下回ったそうです。応札は68億3000万ユーロだったそうです。欧州の銀行検査発表であるストレス・テストが7月にも明らかになるそうです。米国に遅れること1年ぐらいですかね。

日本より経済成長率が高い中国の株価は冴えません。
最近、先物や信用取引を導入し始めたようですが、企業が、今年これまでに上海市場で調達した資金は640億ドルで香港市場は220億ドルだそうです。かなりの規模ですね。ただここに来て、米国の投資家は中国株を買い始めたと言う話しを耳にします。一方、不動産規制が厳しくなっていますが、北京では5月の住宅ローン43億2000万元で前月比46%減となったそうです。うち、新築物件の新規住宅ローンは10億7000万元で前年同期より1億4000万元減少、中古物件は32億5000億元で同3億4000万元減少したそうです。

中国の場合、住宅ローンはいろいろな条件が付き、しかもローン成立後に40万元の住宅ならば頭金として10万元以上を支払わなければならず、その後、数十年をかけて返金するそうです。ローンの金額は一戸の家庭の10年間の収入総額に相当するそうです。更に1軒目の住宅購入の住宅ローンの頭金を30%以上、2軒目の頭金は50%以上、ローン利率は貸付基準金利の1.1倍以上にすることが決定されました。3軒目への貸付は禁止です。この影響を先程の数字は受けたわけです。日本のバブル期の失敗を参考にした政策ですね。

さて皆さんは株式の動きが気になるのでしょうが、経済指標やこのような経済環境は、相場の流れを考える上で重要なのです。本日の相場は閑散でしたね。銀行株の相場が弱く元気がない様子が伺えます。しかしネット関連は株価がしっかりしています。ソフトバンクにヤフーなどは、綺麗な動きですね。私がソフトバンクに参入するのは、早くて来年後半でしょうが…、この手の銘柄が物色される背景は上記の動きが関係します。ここに来て人気になっている日本ケミコンやセイコーHDなど、小粒ですが物色の動きがあるようです。全体の動きを見ると冴えない展開ですが、明るい面もあるわけです。

出来高が少なく活況相場とは言えませんが、そう悲観したものでもないでしょう。
ネット関連が賑わうのは、目先の景気に不透明感があるので、世界景気に左右されない好業績企業を選別している現われでしょう。ここに来てスマートフォンを含む携帯端末が花盛りです。アップルが新高値を更新する展開を、どう考えるかです。アップルはハードを提供している会社ですが、ソフトの品揃えが欠かせませんね。景気と金融が一体のように、ハードとソフトが充実して、初めて産業が成長するのです。新しい時代の産業を主眼に置くべきでしょう。鉄道が栄えたとき、車が一般化したとき、一つの時代革命が進行しているのですね。ビスタの最初の3部作の原稿の世界です。ネット関連株は時代の要請です

s20100618a.gif
人気ブログランキング 「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2010年06月18日 17:04