未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年06月15日)

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日経平均株価は4連騰になりました。昨日のボヤキが聞こえたのでしょうか?
何故、このような景気循環の中で、株が下がるのか? 理解に苦しむのです。
本日の新聞でも増産の記事や増設、雇用の増大と順調な景気拡大を示している材料が数多く載っています。日刊工業からコマツは部品倉庫を新興国中心に増設する。三菱電機は伊丹工場の鉄道用モーターの生産能力を倍増させる。リコーは東北リコーに新工場を…。日経産業ではカネミツはブーリーの生産能力を中国で1.5倍にする。ダイキンは中国の営業活動強化で3割増の1200人体制へなど…毎日のように増産記事が並んでいます。

半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の張忠謀(モリス・チャン)CEOは4月時点で今年の半導体売上高を前年同期比で22%の増加としていましたが、15日の株主総会で30%に増加するとの見通しに増額させています。足元の景気は順調に回復しており、本日の日経新聞の大機小機にあるように、世界中にお金がばら撒かれている様子は変わりません。ここに来て引き締めを考えていたFRBは、過去の日銀と違い、2番底の懸念も視野に入れ次に自分たちに何が出来るか?更なる緩和策を模索しているとWSJで報道されています。日銀の新型融資も開始されます。

良いですか…重要な事は方向性ですね。
これらの金融政策は将来のGDPのアップを狙っています。貸し渋りは金融機関に体力がなくなったからリスクを取れなくなり減っており、この現象はデフレ要因です。財政や金融政策により景気対策が採られると、普通は中国のように消費者物価が上がりインフレになります。しかし貸し出しが減る時はデフレになるのです。このデフレは人々の心を蝕みます。だからFRBは過去の日銀の失敗を糧にして、積極策を採用しているわけです。要するに金融当局が前向きな姿勢なら株価は上がるのです。

方向性が正しければ、割高に買われている株でも下がらないのです。株式は正直で業績に見合った動きをするものです。このベクトル(方向性と長さ)が、どの程度の強さなのか? それにより株価の上昇度は決まります。何度か今日の市況で述べていますが、株価の初期波動に、その兆候が現れると考えています。下のグラフを見てください。最初の3週間でいきなり新値を付けました。あの時、訳が分からずにかたる君はお客様の売り要請で高値の70万円台で買ったDENAを、損をして30万円台から40万円台で売っていました。しかし背景を調べるべきだったのです。

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今回、相場が低迷する中で、あまりに株価の動きが強いので、決算を久しぶりに見てみると…ゲームの成功で売上げがうなぎ登りです。折しもスマートフォン・ブームになっています。最近の月次数字の伸びは素晴らしく、株価は一本調子の上昇です。海外戦略もそろそろ動き出す筈だし…楽しみな展開です。相場には色んな切り口がありますが、やはり業績推移を示すベクトルの強さが光る会社から目は離せません。株価が急騰するのは、必ず裏に何か存在するからでしょう。果たしてこの伸びはいつまで続くのかな? しかもこの伸びなのに、何故か低いPER評価は、何処で変化するのでしょう。第二成長期は始まったばかりの印象です。

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投稿者 kataru : 2010年06月15日 16:56