未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年06月08日)

「出来高急増銘柄」「株式指標」はここをクリック。

NY市場は残念ながら反発せずに続落となりました。
どうにか先日の安値の9787ドルを割らずに済みましたが弱いことは事実ですね。しかし相変わらず私の考え方は変わらずに、今週は反発するだろうと考えています。最後の買い場になれば良いのですが…。米国のことなのでよく分かりませんが、WSJは『米連邦取引委員会は7日、米銀大手バンク・オブ・アメリカの子会社であるカントリーワイド・ホーム・ローンズがローン支払いに遅れが生じた住宅保有者から過度の手数料を徴収したとの容疑について、カントリーが1億800万ドルの罰金を支払い係争を決着させることで合意したと発表した。』と報道しています。

関係ないかもしれませんが、『ドッド氏は、カントリーワイド・ファナンシャルから受けた住宅ローンが問題となり人気が急降下し、それも一因となって11月の選挙での再選が困難になった』と報じています。また『ガイトナー財務長官、下院金融サービス委員会のバーニー・フランク委員長(民主、マサチューセッツ州)、上院銀行委員会のクリストファー・ドッド委員長(民主、コネティカット州)の3人は迅速だったが、その場しのぎなことが多かった金融危機への政府の対応から学んだことを両院協議会に持ち出す。』とも報じられています。この3人が『金融規制改革法の成立に向けた議会の最終調整に対し大きな役割を果たすことになりそうだ』とも報じていますね。金融規制法案の協議会は10日から始まり7月4日が目処と言われているようです。

何故、私がこの問題に神経質になっているかと言えば、日本のように融資が伸びなくなります。規制を強めるとお金の流れが鈍り、景気が低迷するのです。折角、浮上し始めた世界の景気なのに…今が一番大切な時で、設備投資に火が付くかどうかの瀬戸際なのです。欧州は既に駄目です。緊縮財政を謳っているようじゃ…銀行が潤うはずがありません。銀行が儲からなくてはリスクが取れないので、貸し出しに制限が加わります。清貧思想はバブルの最中に行うもので、反省は必要でしょうが崩れてしまってから規制を強めるのは問題を長引かせるだけでしょう。日本は1989年の清算も終っていませんね。りそなの公的資金返済の話です。だから失われた時代なのです。

ただ明るい話題もあります。FRB議長は『「消費支出と投資にかなり勢いがあるようだ」と指摘。「景気回復が続くと判断してよいだろう。しかし、それは著しいものとはならないだろう」と述べた。』と報道されています。更に『GEキャピタルのマイク・ニールCEOは、不動産業界全体はまだしばらく不振が続くものの不動産関連の損失は今年底打ちするとみている。』と言う報道もあります。何れも2番底懸念が薄れる材料ですね。

s20100608a.gif

さてアルプスの株価を見ても分かるように電子部品株の動きは堅調で株価が下がりません。おそらくかなり忙しいのでしょう。米国の市場調査会社ガートナー社は、2010年の世界半導体市場の売上高は2009年比で27.1%増となる2900億ドルに達するという予測を発表しました。前回の発表は前年比で19.9%増と言う見通しだったのを上方修正したのです。ここに来て再びDXIと言う半導体指数は高止まりしています。しかしニッケルなどの素材価格はかなり下げているのです。それにも拘らず半導体価格は強い動きですね。増産設備投資が遅れているのでしょう。故に株価も強いのです。ソニーなどと比較するとエルピーダの株価の強さが分かります。

s20100608b.gif

ギリシャ問題からユーロ崩壊と雑誌は書きたて、市場を煽っていますがそろそろ反転に兆しが出ている時期なのでしょう。注意深く色んな銘柄をみると良いでしょう。チャンスが到来しているのでしょう。懸念している中国は、またホンダのユタカ技研の下請けでストライキとか…。一方で『5月後半に中国株はMSCIエマージング市場指数やMSCIアジア指数(日本を除く)を上回るようになった。モルガン・スタンレーによれば、これは底打ちの兆候とされる』と言うニュースもあります。全力投球をする必要はありませんが、何度か打診を入れるタイミングです。かたる君は今日も買いを入れています。

人気ブログランキング 「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2010年06月08日 17:26