今日の市況(2010年06月02日)
相場と言うのは面白いもので流れが重なりますね。
ギリシャ危機はNY市場の1000ドル安を招き、金融規制懸念がキャッシュ化を加速させ利食いによるポジション調整が進んでいましたが、今度は日本国内で鳩山首相辞任と言うニュースです。当初は円安に振れ日経平均株価が上がる場面がありましたが、結局は不透明感から下げて終りました。こうコロコロと首相が変わるのはいただけません。最低2年程度は仕事をしなくては事態が進展しませんね。やはり首相は米国のように国民投票で選ぶべきなのでしょう。
それにしてもマスコミは面白おかしく、視聴率をとるために報道の原点を忘れていますね。日本を良くするために、先ずは報道する姿勢を選ぶべきでしょう。自分たちが書く記事の影響を考え行動すべきです。犯罪者の家族への取材など、視聴率稼ぎの行き過ぎた姿勢が背景にあります。まぁ、愚痴を言っても仕方ありませんが、日本には人が居ませんね。どの業界も同じです。責任転嫁をして、自分で仕事をしようとしません。仕組みを変えないとなりませんね。
中国の不動産規制が効いているようで…、金融政策にも利上げ以外に色々あると考えています。日本の失敗を参考にして、不動産への融資姿勢を強めて効果が出ているようです。でも株価面をみると、若干、心配しています。成長率が高いのに何を株価は懸念しているのでしょう。中国自動車技術研究センターが、5月の自動車生産・販売状況を発表しました。5月の自動車生産台数は131万2700台で先月比14.36%減、前年同期比22.56%増です。同期販売台数は119万4700台で先月比13.95%減、前年同期比29.74%増となったそうです。今までのように40%も50%も伸びていません。前月比で少し落ちましたが販売は30%増の水準で高い成長率です。
考えられる懸念はホンダのストや富士康集団の巨大な工場で9人目の自殺者が出たことなど…共産主義の動きでしょう。中国も一人っ子政策の弊害があるのでしょう。日本以上に弱い若者の精神構造が国家を弱体化させているかもしれません。日本の敗戦は復興につながりました。中国は毛沢東の文化大革命の迫害が復興の力になっているのでしょう。しかしそろそろ時代も移り変わり、若者が主導するようになっていますからね。やはり苦労が人を育てます。追証の苦労や相場の急落など、低迷する相場でいろんな事を考えます。もし右肩上がりの正しい経済政策が実行されていれば、世の中の矛盾は見えません。株が上がらないから政策批判に繋がります。正しい政策なら株価はここまで弱くなりませんね。
鳩山首相が変わり、内閣はどうなるのでしょう。亀井さんは金融担当から外れることを期待します。僕にはやはり郵政民営化で国民審判を一度、受けたのです。だから1度は民営化すべきですね。そうして駄目なら次に国有化を再び目指せば良いのです。時代を逆戻りさせる考え方は嫌いです。時代の繁栄期は必ず金融機能が強い時です。儲かるからリスクを犯しチャレンジが生まれます。損ばかりすればチャレンジ精神が萎えてきますね。今日も株が下げて政局が不安になり心配する人が多いでしょうが、私のメインシナリオは、まもなく株が上がるパターンです。
何故なら、何度も述べていますが、2006年当時と2010年の現在の経済環境は似ていますが、日銀の政策スタンスが180度、違っています。ベースマネーを増やす為に努力していますから…。まだ貸出債権は伸びませんが、この姿勢を貫けば、何れはプラス圏になるでしょう。景気を回復させれば税収は増えるのです。財務省の予測がはずれ、嬉しい悲鳴です。株価をあげればもっと元気になります。規制ではなく緩和こそが、今、もっとも必要なのでしょう。


投稿者 kataru : 2010年06月02日 09:02