未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年06月01日)

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相場の回復ムードに、いきなり冷や水を被せられたようなドイツ証券の先物への誤発注。色んな観測がありますが120万枚も発注されたと言います。金額で11兆円あまり、単純に考えれば一日に10万枚にも満たない出来高なのに…そんな注文が出るわけがないのでしょうが、先日のNY市場の例があり嫌なムードです。しかし意外に株価は崩れなかったですね。9730円から9690円と言う限られた範囲の指値注文だったようです。

先日のNY市場もそうですが、このような大量の注文を発注した証券会社はペナルティーの罰金を払うべきです。多くの投資家は板状況を見て判断しており、その状況が例え誤発注でも、場にさらされた以上現実として認識され、その動きを見た新たな注文が発注されるのが市場と言うものですから、意図的でなくともペナルティーを科せば良いのでしょう。

寄り直後に出された先物の誤発注のせいか…、終日、日経平均株価は安く展開しました。グローバル化している市場は、世界で最初に開く市場の動きを心配するものでしょう。英国はバンクホリデー、米国はメモリアルデーにより市場はお休みです。今日の市場は小型株を中心とする小すくいの展開でした。レナウンやルックが賑わい、売買金トップは日立でしたね。アジア・インフラ整備に賭ける老舗の日立ですが、殿様商売の会社が簡単に業績を変えるほど転換できるものでしょうか?

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今日は模様眺めの展開で、あまり面白い話題はありません。民間人が10人亡くなったと報道されているイスラエルのガサ支援船攻撃もあり、世界はいろんな事が起こっています。イスラエルと言う国は行動的ですね。主義主張を持たない日本人は少し見習うべきなのでしょう。ユーロ危機や金融規制が一番の懸念材料ですが、下がり続ける上海総合株価指数の動きは不気味です。本日は土地税制が強化されると言うことで下げているようですが…。世界で一番早く立ち上がった中国経済の動きは、やはり気になります。本当に増資ラッシュによる需給悪化懸念と言うだけなのかどうか…。


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しかし実体経済は好調で、本日はASEAN主要6カ国の自動車販売数が日経産業新聞に載っていました。アジアの中間層の増大で注目されるインドネシアは89%アップの6232台(239306台77%増:1-4月の数字)、タイは57128台44%増(223930台52%増)、マレーシア48706台17%増(196121台21%増)、フィリピン14254台43%増(52964台37%増)、ベトナム9551台23%増(30840台5%増)、シンガポール3220台44減(18090台34%減)と発表されています。インドネシアはトヨタの土俵です。

悲観論の中には当然に楽観論もあり「緊縮財政プログラムとユーロ安という組み合わせでユーロ圏は恐らく救われる。そもそも今回の危機は無規律な財政支出が引き起こしたものだから、緊縮財政に切り替えれば問題は解決するに違いない。緊縮財政の悪影響は、ユーロ安と世界経済の回復が和らげてくれるだろう。それに金融面の保証と空売りの禁止という施策で投機筋も追い払えるだろうから、これで危機は終わる――。」と言うものもありますね。先の安値9395円の安値を下回らず2週間程度、頑張ることができればだんだん買い勢力が増してきます。お金は限られていますから、相場が落ち着いてから参加しても良いわけです。

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投稿者 kataru : 2010年06月01日 08:48