未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年05月26日)

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NY市場の動きを見ると、昨日は久しぶりに買戻しと思われる動きを示しています。GSの動きも午後から急騰しています。150ドル台に抜けないと確認できませんが、この辺りが落ち着きどころかもしれません。

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僕らの一番の懸念はギリシャ危機でもなければスペインの問題でもなく、ユーロと言う統一通貨の結束と金融規制に尽きます。もともと欧州は為替や通過を統一してから、財政や政治を統合するのが理想だったと思います。今回はこの矛盾を市場が咎めた話です。弱気筋は緊縮財政で、折角の景気回復軌道が腰折れすると言う見方をしています。

更に金融規制の行方ですが、米国ではようやく両院協議会のメンバーが決まったそうです。民主党が7人で、共和党は5人から形成されるとか…。方向性が見え始めるのは6月の半ばだそうです。更に興味深い事に…『法案は新設の監督機関FSOCに対して法律を直ちに書き換える権限を与えている。FSOCは法案成立から6カ月以内に議会が作ったボルカー・ルールの精査を終え、「禁止事項、要求事項、制限事項の変更など、定義に関して(FSOCが)目的遂行に効果的と判断した提言を行う必要がある」という。

その後、銀行監督当局はFSOCの提言に沿って、新法に基づく条例を9カ月で作成する。つまり、議会が大々的に発表した「ボルカー・ルール」は、国民に選挙で選ばれていない規制当局に対しての「提案」にすぎないのだ。』と報道されています。つまり相場にはアヤがあり、幾つかのマジックが用意されていると言うことなのでしょう。この点で弱気筋は新興国などのリスクの高い投資が縮小し世界景気が後退すると言う見方があります。

このような2点が懸念される弱気筋の主張ですね。当然、金融規制は広がったポジションの整理を促し信用収縮に向います。LIBOR金利の上昇はこれを意味しています。しかし景気の2番底へ向かう深刻な状況に陥る可能性は20%程度なのでしょう。

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ただトヨタの動きなどを見ると、リコール問題で叩かれた水準にあり、本当に世界景気は回復すのか? 疑いを抱く動きです。制裁金が確定していない為かもしれません。一方で全体のテクニカル指標は、全てが買えと言っているようです。昨日の25日線乖離はマイナス10%を越え、本日の騰落レシオは62と低下しています。

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本日の新聞記事には曙ブレーキの中国での生産を2割増産する記事やアーレスティーの新工場建設の話題が載っています。ホンダもそうですが…。同時にホンダはストが行われていると言いますね。日本人スタッフと中国現地人の給料の差は50倍だそうです。あまり小さい企業ばかり紹介するより、たまには…、ニコンなどにも興味があります。完敗しているASMLとの戦いですが、20ナノ戦争を迎え勝算があるかもしれません。本日の日刊工業ですね。ソニーを買うよりこっちの方が面白いかもしれませんね。

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投稿者 kataru : 2010年05月26日 18:16