未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年05月21日)

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恐れていた懸念が現実化になるかもしれません。
金融規制の強化は必要でしょが、行き過ぎた規制は流動性を狭め経済の成長を止めます。日本が実践している政策を世界は歩んでいるようにも見えます。政治家は自分達の政策の責任をヘッジファンド悪者論など、責任転嫁をするのです。SECとGSの対立する構図はそのような市場経済の仕組みを否定するものにも見えるかもしれません。市場経済は前も説明しましたが、新しい資金配分を通じて必要な所に資金を配分しているのです。毎日の値動きはその表面上の現象です。

社会主義が崩壊し、共産主義の中国は鄧小平氏の下で市場経済化し成長しています。その成長を支えたのは金融デリバティブの進化ですね。CDSが開発され、それをもとにCDOが組成されリスクを分散できる仕組みを作ったのです。そのおかげで本来ならカントリーリスクの高い中国企業への投資が可能になりました。そのお金を使い中国は固定資本投資を中心に躍進したのです。もしCDSの存在がなければ、リスクは分散できずに大きな資金を投じることが出来なかったのです。

金融規制でこれらの取り引きを過剰に取り締まれば、世界の流動性は枯れ、景気は確実に減速します。だから今日の市場のように商品指標が大きく下がるのです。金融規制強化は商品の売りに繋がり、商社株は下がりますし、豪ドルも下落します。資金の逆流が起きますね。

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今日の日本市場は先物で揺れています。
何故、本来ありえない株価が存在するのか? 政治家や市場関係者の責任ある人たちは考えたことがあるのでしょうか? 現場の証券マンの声を聴いて下さい。馬鹿げた過剰な規制を撤廃すべきですね。過剰な安心・安全を求めれば副作用が大きいのです。電話を録音し尚且つ過剰なリスク説明を求め、過剰な検査を実施している社会が、今日の市場を創っているのです。必要な所に資金が回らない現象は、過剰な規制ですね。日銀が躍起になって資金供給しようとしても、このような過剰な条件をクリアする人達が存在するのでしょうか?

古くはリクルート事件、最近はライブドア、グッドウィル、ダヴィンチなど…異常な清貧思想が成長を阻んでいるのです。こんな事は少し考えれば分かりますね。サラ金規制もそうですね。業界がお金を貸したい。その高金利を借りたい利用者がいる。…にも拘らず、お上が「君たちは相応しくない行為をしようとしている。」と規制を実施します。確かにサラ金地獄で自殺する不幸な多重債務者もいるかもしれません。しかし、そのおかげで逆に助かり再チャレンジできる人もおおぜい居ます。当事者同士が納得して取り引きをしているのに…、君たち、その取り引きは違法です。と規制をかけます。そのおかげで行動が制約され景気が低迷します。

どうして、こんなネガティブな国になったのでしょう。
明日は豊かになりたい、頑張りたいと願っているのが人間です。ところが…その頑張ろうとする努力を、君たちの行為は…と規制する社会は何処か間違っています。ポジティブな社会構成を作るために、検査する人間の数を減らし、2年の検査を5年にして条件を緩和させます。金融の社内検査体制を廃止させれば、その分、人員を営業に配分でき経営効率は上がります。GDPは増えますね。後ろ向きの社会構成から、前向きな社会構成へ…。昨日、書いた名目GDPが実質を上回る社会構成が大切なのです。そうすれば借金をしたほうが得になりますね。自然に貸し出しは伸びます。

日銀が研究開発に資金援助?
研究開発とは、場合に寄れば捨て金の世界ですね。千三つの世界です。僕には理解できません。ダヴィンチに資金提供すれば良いのです。土地担保金融をメザニンローンの形式を採用して、無尽蔵に貸し出せば土地の価格は上がりだし、資産効果が生まれますね。豊かになった人たちは消費を活発化させ、更にゆとりが生まれ投資が生まれます。リゾート開発が盛んになるまで、規制を緩和し積極的な資金提供を実施します。リゾート地の不動産価格が上がりだしたら、今度は政策を転換すれば良いのです。簡単なことですね。PBRが一倍以下で、黒字で配当をしている会社であれば、その株式が担保なら、無尽蔵にお金を貸し出せば、あっという間に株価も上がり景気も回復しますね。

お金は掛かりませんし、景気の回復など簡単ですね。
過剰な金融規制が実施されないことを強く望みます。最近の下げは、その懸念を売っている訳です。ギリシャ危機など、ほんの表面上のさわりです。しかし米国で「消費者保護に関する新たな規則の創設や大手銀行の監督強化のほか、将来の金融機関破綻(はたん)から納税者を守ることなど、金融機関に対する一連の規制強化を盛り込んでいる。」法律が可決されたようです。この中身は詳しく報道されていないので分かりませんが、一つの峠であることは事実のようです。今日は分岐点である相場のポイントでした。果たして来週は峠を越え落ち着くかどうか…。

金曜日の特別情報はお休みで、土曜か日曜日に提供する予定です。

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投稿者 kataru : 2010年05月21日 19:02