今日の市況(2010年05月20日)
ユーロ危機と市場は騒いでいますが的確に捉えているのか? 不思議な気持ちがします。理由は当事者のドイツ市場のDAX指数は下がっていませんね。NY市場の急落した日の安値を下回っていないのです。下のチャートを見てください。何故、関係ないとは言いませんが、影響の少ない日本株式市場が弱いのでしょう。NY市場だって同様なのです。

名目GDPは前期比1.2%増で小数点2位以下までみると、原油価格や野菜価格の上昇を受けて名目の伸びが実質を5四半期ぶりに若干上回ったそうです。輸出が中心に伸びたようです。各社は設備投資計画をこの時期発表しており、半導体を中心にかなり増えますね。つまり今後、設備投資が増え消費を刺激する好循環の成長が期待できます。事実、工作機械を中心に受注が回復し、生産が逼迫しています。ツガミは有名ですが世界同時不況の時に雇用者はゼロにしたのです。ところが09年10月以降急回復し、長岡工場を中心に12月に一時雇用者を100人体制にし、それでも間に合わず年明けに150人体制に増員しました。なにもツガミだけではありません。ファナックは現在、残業を再開しフル操業の状態ですね。今日の日刊工業新聞の報道です。
このような状況なのに…株だけが下がるわけがありません。
企業業績は増益基調なのです。こんな例はたくさんありますよ。マツダなんか増員に次ぐ増員でフル操業状態です。やはり、今、下がっている株式市場は深い押しにならずに、単なる適度の調整過程なのでしょう。2月の安値を下回らず早晩回復するのでしょう。この考え方が現在のシナリオです。4月に150台の騰落レシオとなり、久しぶりに儲かる相場になったので、今はその反動による調整過程なのでしょう。確かに金融規制は気になりますが、景気の回復を腰折れさせるほど規制強化をするとは思えません。

騰落レシオは70台に入り乖離率も7%近くまで拡大しています。ここから下値を恐がるような状態ではないでしょう。私は慎重に構えていたお客様に、再びアプローチを開始しています。電車が一回りして、また順番がやってきました。出遅れたお客様が電車に乗るチャンスですね。そう考えて、現在、行動しています。日経新聞は清貧思想の編集員が多く、取り上げる話題も暗いものが多いですが、本日の朝日新聞にはPFIの話が載っていました。民間企業の活力を使い、若干の政府支出を伴う応援をすれば良いのですね。
医療制度の効率化、電子カルテの標準化とか
電子政府の実用化も良いですね。何故、印鑑証明書や登記簿謄本を取る時に1000円も印紙代が掛かるのでしょう。わざわざ電車に乗っていくのですよ。インターネット時代なのだから、簡単に電子化出来ますね。僻地医療などは光ファイバーなどを使い、映像による診断も出来ると思いますね。手術ロボットを使えば遠隔地操作も可能でしょう。高速道路ぐらい運転をしなくても自動運転装置で目的地まで運んでくれるとか…たくさんの未来技術が育っています。介護支援ロボットもそうですね。ホンダが開発する歩行支援ロボットに補助金を付ければ、自分の足で歩きたいお年よりの消費は起きますね。世界に先駆けて未来社会を構築できます。寝たきり老人が自らの足で歩き、山登りを実現できるかもしれません。
まもなく6月には民主党の成長戦略が明らかになります。6月には再び株価も上昇波動に入るのでしょう。その為に、今こそ株式を仕込む絶好の機会となるのでしょう。

投稿者 kataru : 2010年05月20日 19:27