未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年05月19日)

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NY市場は安くなり、日本株にも動揺が広がっています。業績発表を終えサプライズ決算は少なく、むしろ材料出尽くし…の展開が続いています。しかし概ね、赤字から黒字転換が確認されたわけであり、景気回復は順調のようです。米国の雇用統計と言う遅行指数も改善され、貸し渋りの現実の中で住宅着工も伸びているようです。上がった株はある程度の調整は必要なものです。ギリシャ危機からユーロの矛盾を突かれ、なかなか動揺が鎮まりません。EUの発言力はフランス・ドイツ・イギリス(オブザーバーですが…)が強いのでしょう。

ドイツ国民にすれば、何故、他国の面倒をドイツ人の税金で面倒を見なくてはならないのか? ただでさえも東ドイツの働かない人間達の面倒を見ているのに…もうたくさんだ。と言う思いもあるでしょう。一方、なかなか纏まらない意見に怒り出したフランスは…『スペインの新聞「エル・パイス」は、同国のホセ・ルイス・サパテロ首相が明かした話として、フランスのニコラ・サルコジ大統領が「机を拳で叩きながら、(ドイツ政府が合意を受け入れなければ)ユーロから離脱すると脅した」と報じた。』とFTは報じています。

足並みを整えるのは大変です。
今度は再び『ドイツは欧州金融市場の沈静化を図り、欧州国債のネーキッド(現物による裏付けを伴わない)の空売り、および同国債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のネーキッドでの投機を一時的に禁止した。政府の規制強化に関する投資家の懸念を拡大させる措置となった。ドイツ連邦金融監督庁(Bafin)が18日に電子メールで発表した声明によると、禁止措置は銀行・保険10銘柄の株取引にも適用される。同措置は19日の午前零時から来年3月31日まで維持されるという。Bafinは今回の措置について、ユーロ圏国債の「異常な乱高下」のためだと説明した。』とブルームバーグは報じています。

基本的に市場経済は、常に最高の資金配分を求めて動いています。常に現状の不備が修正され改善されていく仕組みです。計画経済の社会主義や共産主義は、間違っていても修正されませんね。市場が資金配分を決めるのが市場原理主義です。この市場主義が人類に繁栄をもたらして来ました。鄧小平の南巡講和を、よく私は採り上げますが、「富めるものから先に豊かになれ」と言うのは市場原理の考え方です。だから中国は躍進し始めたのです。生活保護を受けるような怠け者は何処にも存在します。(語弊があるかも…)やはり成功した金持ちを見習って、僕もいつか…と思うのですね。こう書くと、また怒られますがライブドアの堀江さんも、ダヴィンチの金子さんも立派だと思います。勝者を称える社会にならないと日本は駄目なんじゃないかな?

リスクを犯し頑張る人を応援する社会構成が、日本を豊かにすると思います。それを「気に食わない若造だ」と自分達のコネを使って、寄って多かって叩く社会に未来はあるのでしょうか? 応援したオリックスの宮内さんまで排除する社会は悲しいと思っています。

市場原理は常に検査されています。
自民党の崩壊で政権交代が実現し、仕分け作業が実施されて無駄な事業投資が見直されています。市場主義は常に市場を通じて、株価と言う評価を付けられているのです。日経平均株価が1989年の最高値38915円を抜けないことは、何かが欠けているのですね。2006年は日銀が金融引き締めでした。しかし今回は日銀が貸し出しに協力すると、明言しています。やり方に疑問符は付きますが、今までに考えられないほど前向きですね。ここにサンセットとサンライズの大きな違いがあります。

ようやく均衡点に到達した株価です。
あまりのやられに慎重だった出遅れ組みにも、電車がやって来ました。天の神様は公平ですね。このチャンスを生かせるかどうかは…あなた次第なのです。

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投稿者 kataru : 2010年05月19日 16:26