今日の市況(2010年05月18日)
日経平均はそろそろ下値圏と思われますが、それ以上に、下げがキツイのは新興市場ですね。折角、戻り始めた個人投資家のマインドが、再び大きく後退しました。下げても良いのですが時間をかければ良いものを、参加する投資家が少ない為にどうしても動きが激しくなるようです。まぁ、逆を言えば調整局面は、時間調整ではなく値幅調整を強いられていますから、意外に早く調整明けとなるのでしょう。私もそうですが広範囲に追証が発生しているようです。先回は余裕の利食いでしたが、今回は完全に損になり、これでは行って来い。折角、儲けた資金も底を着きました。トホホ…。胴元の証券会社だけが儲かる仕組みだ。
考えてみれば今回は4月の初めに警戒していたわけで…買うものがないと無理やり探した結果がこのザマなのです。仕方がないから諦めるしかありません。己の力量不足を嘆くしか…こんな時は酒でも飲んでふて寝をするしかないかな? まぁ想定の最低ラインまで株価が下がるとは…市場の懐は浅いですね。例えばサイバーエージェントなどの下げも、きつくなってきたようです。30%~40%の下げ率の銘柄はかなりあります。この背景は目先筋の懐の浅さですね。

あるお客様の今日の行動はパナソニックを買いです。昔は株が下げてくるとポツポツと現物で株式を買いにくる個人投資家が多く存在したのですが、最近は少なくなりましたね。この手の多くのお客様の年齢は70歳を越えています。先日、僕の大手のお客様が亡くなられました。彼は根性がありました。三菱UFJ銀行を5万株単位で買いに来ていました。みずほクラスは10万単位で買いますね。このようなお客様が減りましたね。やはり終戦を経験され、人生経験が豊かな人は度量が違いますね。僕も大きな人間になりたいな。
下げ続ける株価を見ると、恐怖心が投げる意識を刺激します。しかしそのような恐怖心が芽生える時は、多くの場合は買い場になります。だって…投げたあとは、投げる人がいなくなるからです。私はディーラーをやったことはありませんが、売り気配とか買い気配とか言う気配値で動かない事でしょう。市場が付けた価格を参考にすべきですね。自分が寄せる力があるとき…とか、大量の買い物を入れる力があるときも、場の気配を大切にしなくてはなりません。でもこの誘惑を我慢するのも大変ですね。もっと下がれば良いのに…と思っても市場価格はやはり重要なのでしょう。
昔、仕手グループの手口で参考になったのは、何本かに分けて買い続けることです。1993年だったかな? 不動建設の相場を作ったS自動車のHさんは30万株ずつ何回かに分けて買い続けていましたね。それを繰り返すのです。場に大量の売り注文があっても、すぐに消えます。人間の気持ちと言うのは面白いものです。誰かが買い向うと、だんだん追随する人が増えてくるものです。一度に買わずに何度かに分けて買う。売る場合も一緒です。先日、007の買い注文を頂きましたが、半分にしてもらいました。今日、残りの半分を買いました。でも念のために「また下がったら買ってください」とセールスしておきました。基本的に2006年と違う点は、景気サイクルが大きく違いますね。日銀は積極的に動いています。事前予想に反した動きですが、心配はないと楽観的に考えています。昔から「初押しは買い」と言います。
今日もアルプスは強かったですね。この時間が今の時間なのでしょう。市場で物色される銘柄の業績推移を詳細に見てください。この手の業績はアーレスティーも同じ感覚ですね。このように業績変化率の高い企業の株価が人気になります。同様の業績変化の銘柄を捜せば良いわけです。あまり早すぎても待たされます。調整局面を強いられます。出来ることなら、この調整局面はパスして、常に変化を先取る形でいたいものです。4月に折角、警戒モードを張ったのに…。トホホ、やはり人間の性には勝てませんでした。今度こそ…。

投稿者 kataru : 2010年05月18日 16:45