未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年03月17日)

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FRBの声明文で今回も「長期間にわたって超低金利を維持する」との文言を残したのは、雇用情勢と住宅市場が平常に戻っていないことが背景にあるのでしょう。ただ住宅ローン証券の買い切りを3月末にやめると改めて宣言しています。カンザスシティー連銀のホーニグ総裁は、低金利がインフレ高進につながる可能性があるとの懸念から、この日も前回FOMCに続いて、ただ一人、反対票を投じたそうで同総裁は1月のFOMCと同様に、「長期間」という文言の削除を求めたそうです。

一方、追い込まれた日銀は、市場の期待通りに新型オペによる供給額を10兆円程度から「20兆円程度」に拡大することを賛成多数で決めたそうです。まぁ、合格点ではないですが及第点の印象です。何故かと言えば2月18日のインフレターゲット論の否定会見がこのような状況を生んだのです。白川さんの言うとおり、あまり効果がない金融拡大かもしれませんが、アナウンスメント効果は大きいですね。今回の処置で再び12月の臨時政策会議の状況に戻った印象です。

市場には「材料出尽くし論」から、一時、決定後急伸したあとに、売り崩しの動きがありました。為替相場も90円割れ寸前まで円が買われましたね。基本的に年度末なので円高圧力は強いのでしょうが、日銀を馬鹿にしてはなりません。日銀が期待通りに金融拡大をした効果は、やはりバックボーンとして存在しますね。そりゃ、国債買い切り増額や為替介入でもありませんが、これで充分に必要条件は満たした印象です。今度は政治のほうでしょう。イニシアティブは民主党政権にアクションを求めます。果たして国家戦略相になった仙石大臣は、どんな政策を発動するのでしょう。福祉政策のばら撒き予算政策など、誰にでもできる政策ですからね。遅れているFTAやEPAの推進はどうなったのでしょう。

しかし前から述べていますが、やはり企業経営者がようやく変わり始めたのですね。今日の日経新聞は日本触媒でしたね。最近、王子製紙が積極的に動き始めています。何も先端産業だけでなく生活用品の開拓は重要ですね。花王でも良いし…企業経営者の方針でいくらでも変化できます。あまり大きく報道されていませんが、550億円の西松建設の香港の地下鉄工事受注などのように、日本で駄目なら…海外があるのです。朝鮮学校の扱いがどうなるのか分かりませんが、日本と言う壁を作らないほうが、私は良いんじゃないのかな?…と思います。既に国家なんて概念は古いのかもしれません。

さて注目しているのは為替です。今晩の海外市況はどんな反応をするのか? 楽しみですね。ここに来て急速に水準訂正が進み、製造業の株価は上がりました。クラリオンや富士電機クラスからもう少しボリュームが上がるのか? 明日は見所です。注意が必要なことは、下がらないだろうとは思いますが、どの株もかなり乖離が開いていることです。下値で買っている投資家は少ないから調整期間は短期でしょうが、それでもソロソロ、乖離の大きな銘柄の高値を追うのは危険でしょう。

今日はトヨタや三井住友、東芝、三菱UFJと売買代金が300億円台に増えてきました。嬉しいのはオリックスが人気になっていることですね。1月24日のビスタの原稿に登場しています。その後、日銀のインフレターゲット論の否定会見などがあり待たされていました。ビスタの原稿で上がってないのはブリヂストンぐらいでしょうか? まぁ、心配いりません。まもなく変化日を迎え株価も上がり出すでしょう。基本的にどの銘柄も業績の変化率があるので、この時期の株は恐くありません。どの銘柄も上がりますね。

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日銀が動いたので必要条件は揃いましたね。
ヒントを幾つか…書きましょう。例えば「みずほ」ですね。皆さん「そんな馬鹿な…」と考えるでしょうが、株屋は1兆円の優先株を転換させたらどうなるか? こんな事を考えますね。転換価格は303円でしたかね? 更に注目している為替ですが100円を超えたら場合を考えます。注目しているマツダの出来高が膨らみ、ようやく動きが出てきました。しかし今回の四季報の1株利益予想は僅か9円の表示ですね。2009年度第三四半期累計のマツダの為替損は、実に780億円なのですね。来期(2011/3)の予想純利益は170億円なのです。この数字が前提になっている市場環境で株価が500円になったら空売りがドップリ入ります。みずほも同じですね。両社とも意外性を秘めていますね。しかし両社とも、その株価が実現してもそれに見合う業績が挙げられる会社です。

まだ述べましょうか? 
博打株としてビスタでも取り上げたダヴィンチが債務超過で上場廃止の予定だそうですが最近動いています。仮に日銀が緩和姿勢を続け不動産が上がりだしたら…。兆円単位の不動産を保持する権利を有している会社が、僅かな資金で手に入ります。外資が援助することも充分考えられますね。例え上場廃止になっても構いません。都心の不動産で利回り採算が辛うじて合うのです。(最近の不動産環境は厳しいかな?) 幾つか在り得ないと思われるシナリオを掲げました。今の段階でみずほの300円クリアを想定する人は皆無でしょう。マツダの為替100円シナリオもあまり居ませんね。博打株ダヴィンチに至ってはとてもとても…。多くの人は二の足を踏みます。

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何れも馬鹿げたシナリオですが、ITバブルは実現したのです。
ソフトバンクの198000円を誰が予想したのでしょう? 僕なんかあの時は1万円まで買っていましたが、超えた段階で諦めたのです。株なんて分かりませんね。銘柄を述べるわけに行きませんが、ある銘柄が大化けするかもしれませんね。今の環境は、とてつもない銘柄が飛び出す可能性があるのです。あまり馬鹿にしてはなりません。常識を捨てる勇気も必要かもしれません。何度も述べていますが昨年3月から日銀は緩和姿勢を続けています。故に本格的な動きは秋ごろになるのでしょうが、今年は株式が面白そうですね。株屋はいつも夢を追い求めるのです。久しぶりにワクワク。

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投稿者 kataru : 2010年03月17日 18:59