未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年03月11日)

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NY市場はAIGが堅調な展開で、シティーバンクは30年物の20億ドルの信託優先証券の発行を8.5%で決めて安心感が生まれていました。50億ドルの応募があったとか…言われていました。加えてウォールストリート・ジャーナルの報道で、バークレイズが地銀の買収に動いていると言う観測記事が、地銀株の水準をも押し上げていました。更に上院では1500億ドルの雇用対策法案を可決していましたね。米国の落ち込み過程からの経済政策の運営を見ていると、非常に参考になりますね。如何に日本の政策指導部は考えがないか分かります。日本は常に「他山の石」として、反面教師の対象の存在になっているようです。

久しぶりに日米とも、上昇相場の色彩が強くなっています。日本は一目均衡表の雲に顔を出し、♪「頭を雲の上に顔を出し…」と富士山のように高くそびえればいいのですが…、来週の日銀政策会議次第でしょう。市場には日経新聞が報道した4月説と3月説がありますが、やるなら早目が良いですね。こんな事は常識です。仮に例の如く、様子見姿勢を貫いても18日にような市場の期待を裏切る発言は慎んで欲しいものです。日経新聞は中国不動産のバブル化報道をやめて、日本の不動産のデフレスパイラルの様相を伝えるべきでしょう。若者は家を持ちたがりませんね。どんどん賃貸派が増えています。親父が住宅ローンの返済で苦しんでいる姿を見ているから、夢のない人間が生まれています。

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しかし日経新聞は流石に、反省があるのか…紙面を変えるそうですね。未来技術の報道を盛り込むと言います。例えば介護ロボットのような報道が盛んになれば、企業も政府も刺激となり新しいことをやろうとする前向きな姿勢に変化しますね。ジャンジャン、お金を流せば良いのです。仮に提供する企業が倒産しても高速道路や鉄道などのインフラは残ります。みんなPFI方式で、出来ないかな? 地方自治体は道路建設を望んでいますが、98の地域空港のような無駄がないように、責任を明確化し国や地方が税金で全て作るのではなく、採算を考えたPFI形式にすべきですね。PFIで発行する債券の10%分を保証するとか…。信用力を高める部分的な補助金方式にすべきでしょう。丁度、汽車下郷や家電下郷のように…。

内需振興を考える民主党と、アジアのインフラ整備を考える経団連と選択は分かれています。野村證券のインフラ事業ファンド計画は、その後、どうなったのでしょう? アドバルーンなのかな?あの記事は…。時間を置かずにやったほうが良いですね。日銀の政策は3ヶ月ものオペの増額や、6ヶ月ものオペの創設と言われていますが、預金準備率の引き上げはどうでしょう? 地方銀行の預貸率は低く、預貸率の低い銀行は預金準備率を引き上げ、資金を日銀が管理します。一般的に引き締めの政策ですが、銀行は金利0%の準備率引き上げになると収益を圧迫しますから、貸し出し競争が起こらないでしょうか? 選択させれば良いのです。やがて貸し出しを増やさない銀行は競争に敗れ淘汰され、整理統合が進みますね。金融庁も貸し出しノルマを創設し検査を強化するとか…。色んな窓口操作があるはずです。知恵でお金を動かせると思いますが…如何かな?

お金が動き過ぎて困り始めた中国の貸し出しは準備率の引き上げや、窓口指導で不動産向け融資などが減り、増加額が7001億元と前月の1兆3900億元から大幅に減りました。しかし広義の流動性は25.52%増と1月の25.98%より縮小したといってもジャンジャンお金は流れていますね。CPIは2.7%なり、利上げ確定です。だからツガミが、いきなり過去最高水準の受注レベルになるのです。この時期の設備投資関連株は安易な売りは避けるべきですね。赤字レベルで株が上がるのは、何故か? 背景をよく調べないと危険です。逆に増配をするような好業績の銘柄が上がっているなら、あまり怖くありません。多くの場合は乖離が開けば、売り対象になります。

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さて今日の人気株は、サラ金のプロミスやソニーでした。両者に共通するのはディーリングの対象銘柄だという現実ですね。しかも何れもトンボと呼ばれる実線の短い形をしています。つまり強弱観が対立しているのです。ソニーは改革中ですね。足元は3Dテレビの材料のようですが、本当は構造改革担当の社内コンサルトタントのベイリー氏を招き入れた事への期待の方が大きいのかな? HPなどを改革した人だそうです。社内労働生産性が低下している日本は、いつしかハングリー精神に欠けた負け組みの烙印を押されています。自分たちは三流だから努力をしなければならないという認識が、社員、いや日本人に欠けているのでしょう。

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ネットの普及でいろんな事が分かるようになっています。
NY市の人口は836万人だそうですが市会議員は51名だとか…。東京は127人だそうです。1298万人ですから10.2万人に一人ですね。NY市は16.3万人に一人です。ロンドンは750万人に対し25人で30万人に一人です。ロサンゼルスは385万に対し15人で25.6万人に対し一人です。今、話題の名古屋は225万人対し75人の市会議員がいるそうです。つまり3万人に一人ですね。昨年当選した河村市長が定数半減を主張し、現在、議会と揉めていると「みのもんた」の番組で報道していました。

ソニーが出井氏の失敗から挫折し何とかグローバル企業復帰に向かい這い上がろうとしています。「かたるの失敗」からマクロ統計を勉強し、国際比較の視点で相場展開を考えるように、最近、この反省を踏まえ自分も変化しています。昨日の野村監督のインタビューは面白かったです。人間は成功体験より、失敗体験から多く学ぶようです。果たして、この失敗が糧になり、成功に結び付くかどうか? ただいま100万円を1億円へ増やすプロジェクトを推進しはじめました。実際は昨年の末からのスタートです。現在は180万円になりました。果たして成長しているかどうか? これからの実績が物語るでしょう。仮説が現実となり進化するかどうか? 今日は予想通りSQの関係で日経平均株価は100円高でしたね。

今日のヒントは「dramexchange」かな?
4123ポイントです。電子部品は何故か、不需要期の1-3月期にフル操業なのです。背景には春節の中国需要があるためですが、それにしても3月も終るのに…。依然、指数は上げ続けています。あまり個別株に踏み込むのは避けていますから、ごめんなさい。大勢観の判断をしてください。

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投稿者 kataru : 2010年03月11日 18:35