未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2010年03月10日)

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昨日でNY市場は、底打ち1周年記念だそうです。
なんだか不自然なNY市場の上げ方ですが、コントロールされながら確実に正常化に向っているのでしょう。下の表はダウ採用の上昇率上位銘柄から並んでいます。やはり金融セクターが上位に並んでいますね。通常はこの形が普通なのですよ。ところが日本は特別なパターンです。今日、日銀の政策委員の須田美矢子さんは来週の政策会議に向けて「金融政策は構造改革の進展を間接的に支えることは出来ても進展させる効果はない」と、過度の期待への戒めとして布石を打っていました。資産デフレを考慮に入れて欲しいものです。

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もう一つ、此方はビスタの原稿でしたね。
何処で書いたか忘れましたが、外資系ファンドが挙って力を入れているシティーバンクの株価が動意付いてきました。日本でも負け組みの烙印を押されている「みずほ」だけは上昇波動に入っています。やはり2度目の増資をしてない為に動きが軽いのでしょうか? それとも配当取りの相場かな?

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今日は盛りだくさんです。
昨年末にビスタニュースの原稿で紹介したツガミはその後も躍進を続けています。一度、IRNETでも注意を喚起しました。株価が上がったからと言って安易に空売りをしては駄目な株だと述べました。理由は…業績の回復が背景にあるからです。2007年のツガミの売上げは365億円で1株利益が46円です。本日掲載の日刊工業調べの2月の輸出受注残は16倍伸びて31億63百万円です。これは輸出分だけで2月は国内あわせると35億83百万円と報道されています。

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中国では第三棟目の工場建設、休止していた国内工場(長岡?)を稼動再開させました。受注が横這いのペースで、単純に12倍すると年間売り上げが430億円あまりになり、2007年の水準を越えますね。それ以上になる可能性は高く、株価の4桁乗せが考えられますね。一方、同じように上がっているクラリオンは、注目銘柄ではないから調べていませんが業績の裏付けがあるのか、ないのか…。ただ単に株価が上がり過ぎているという理由だけでの空売りは命取りになります。充分な注意が必要ですね。

さて最近は注目している銘柄が、続々と新高値を付け始めています。今日の三菱電機もそうですね。パワー半導体世界一の会社です。この分野は幅広く、例えばキャパシティを利用したエレベーターへの応用も考えられております。エレベーターのハイブリット自動車版ですね。下降する時にエネルギーを貯めて、省力化が進みます。夢があるでしょう? 何れ4桁に向う可能性があります。他にも多数のビスタ紹介銘柄が、新高値を付け始めました。それだけ相場がよくなってきています。理由はベースマネー論ですね。

さて明日は非常に注目される一日です。
SQを控え、踏み上げを狙う可能性が高いと思います。故に、明日は日経平均株価が100円以上高いのではないかと密かに期待しています。一方、売り込むのは難しいですね。何故なら、来週に開かれる日銀の政策会議があるからです。この程度のことが見えない証券マンは失格かな? でも実現するかどうかは、別の次元の話ですが…。要するに証券マンはあらゆるパターンを常に考えていると言うことです。

さて注目される中国の2月の自動車販売台数が発表されています。
46%増の121万1500台と言われています。やはり日本車は日産がトップだったですね。46%増の4万700台、ホンダは40%増の4万4200台、トヨタは30%増の4万5400台でした。日経にはマツダが載っていませんでしたが、朝日にはマツダは21%増と低かったようです。日経新聞は野村系列だから不利な記事は載せない…なんてゲスのかんぐりはしません。

ここで注目したいのは、春節の関係があるので1-2月の累計でみると、83%増の287万5700台を販売しています。この数字を年間に直すと1725万台になります。今年も昨年に続き400万台が増加する可能性が出てきたと強気に構えていますが、補助金がスタートした関係から3月の数字が更に注目されているようです。日経には弱気のコメントで2月の下旬から出足が悪いと載っていましたね。更に中国では利上げが予想されています。銀行貸し出しは半減したようですが引き締め傾向にちがいありません。CPI(消費者物)の数字が注目されています。

今日はどうしても、もう一つ肝心な材料があります。実はマスメディアでは円高予想が多いですが、専門家の間にはドル高を主張する人が多くいます。例えばその理由の一例は米国の労働生産性は高くなっていますが、労働配分率が過去最低水準に近付いているとのことです。FRBは出口戦略を探り雇用の改善が期待されていますから日米間の金利差の逆転現象が続くと言う見方ですね。購買力平価は115円(2009年)です。

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米国は出口で日本は緩和。日銀さんが資産デフレを見逃しているから、このような低迷になるのです。株式は低水準の商いが続き信用買い残も減っています。このような環境ながら、緩やかですが金融緩和姿勢を続けているベースマネー論の信憑性が高まる展開になるんじゃないでしょうか? 2月の増加率が鈍いマツダを今日も買い増ししています。残念だね。業績の回復角度により相場のスケールが変わりますからね。期待通りの展開になるかどうか…。真価は今年後半に明らかになります。

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投稿者 kataru : 2010年03月10日 18:59