詩と真実・・・

マーケット三国志

「ハロウィーン」(いちば)(2006年10月30日)

負け組代表のソニー。
11月11日発売のプレステ3の予約が瞬時にして、満杯。
背景は部品生産の遅れとされますが、品不足感は人気に繋がる気配も。
任天堂のDSのような品不足は継続しそうです。
金融機関では10万円以上の送金に本人確認が必要になるとの報。
こちらも窓口に人が殺到することは容易に想定されますが・・・。
OECDが始めた世界の流れには逆らえません。

一方で上昇の気配。
リコーの純利益は21%増加。
東急の純利益は3倍。
日本電産は営業益28%増。
住友商事の純利益34%増。
住友鉱の純利益は2.6倍。
そして、減益予想のファナックの純利益は14%増。
元気な日本がいくらか感じられます。

ただ・・・。
上がって困るものは株式の売却益課税、。
民主党の菅代表代行は「場合によっては、30%ぐらいに上げるべき」との発言。
理由は「格差是正の政策の柱」との発言。
これでは、いつまでたっても支持は得られそうもありません。
「場が読めない」典型。

日曜日のよみうりホール。
定員1100名のところ、立ち見も出るほどの超満員。
行われたのは「個人投資家イベント、『株リッチ頂(サミット)』」。
ラジオNIKKEIとリテラ・クレア証券のイベント。
パネラーはDAIBOUTYOU氏、石田高聖氏、うり坊氏。
それぞれ、カリスマデイトレとして燦燦たる成果を上げた投資家たち。
プロデューサーは株式評論家の北浜流一郎氏。
出席者は、通常の株式セミナーとは異なり20~40歳台が中心。
それも、女性投資家の多さが目立ちました。
感じたのは、世代交代。
投資家の世代交代は着実に進展。
デイトレ氏の言葉は「迷ったら買い」。
にもかかわらず、「値動きだけではなく、勉強も必要」とのコメントも。
特に「人に聞くよりは、考える」のコメントは大賛成。
まさに、必要なこと。
ひょっとすると、人に聞くだけの投資家はマーケットでの少数派になっていくかもしれないとの予感。
これは、市場の成熟に必要でもありそうです。
市場関係者のキーワードは「団塊世代の取り込み」。
だが、現実はさらにその先へ進んでいるようです。

世間はハロウィーン。
幽霊、魔女、コウモリ、黒猫、ゴブリン、バンシー、ゾンビ、魔神、それにドラキュラやフランケンシュタインなどが乱舞。
余りの下落に「コツン」との声も聞かれますが・・・。