未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年01月22日)

かたる:昨日は「我慢」の話を書きましたが、この時間的な空間と言うのは、なかなか克服を出来ないものです。昨日、「村田にしてもヒロセにしても1万円を付ける銘柄が増えたわね。」と、先輩との会話の中で、最近感じているのは、ずいぶんと日本は貧乏な国家に成り下がったものだな。と言う印象ですね。先日、テレビでドバイやアブダビの事が報じられていて、遊園地のチケット代などの遊ぶお金が邦貨に換算するとえらく高いのです。1万円などの使い心地はなく3万円、5万円と家族で行動すると掛かるのですね。娘がロンドンから1週間ほど帰郷しており話を聞くと、物価はロンドンの方が高いようですし、家賃が何しろ高いですね。つまり相対的に日本と言う国は、長いデフレと清貧思想の為に、劣等国に成り下がったイメージです。つまり外人投資家にとって、株価1万円と言うのは、それほど高いものではないと言う感覚なのかもしれません。

先ほどネットを見ていたら、日韓の実質実効レートが逆転したと言うレポートから、日本が技術で勝るかも知れないと言うレポートを読んでいました。本当かいな? ルネサスは何度目か分かりませんが、再び人員削減に踏み切ると言います。先日、テレビを見ていたら、シャープの矢野さんが「フォックスコン日本技研」の社長として日本の技術者をスカウトしていました。あの有機ELの完全な開発が未だに出来ないのですね。そうです、カタルが一時、好きだった有機ELの製造装置の「トッキ」と言うキャノンに買収された会社の時代からの技術開発なので…、もう10年以上の歳月が費やされています。ソニーの出井さんが、失敗した夢ですね。カタルの投資の壁と同じように、あと一歩の壁が越えられないのです。夢の壁掛けテレビのフィルム型のディスプレーですね。今はサムソンが先頭を走り、LG、フックスコンと続いています。

今では、先端技術の投資額は、総額で1兆円を超えるので、とても日本は太刀打ちできません。みんな短期の日雇いと言うか…、2年程の短期契約で結果が出なければ首になるのでしょう。日本の雇用は、建前ばかりに拘り、改善が出来ないままです。自動車の期間工を見れば分かりますね。実態は既に欧米化しており、小手先の拘りは捨てて、契約社員でも良いのに…と考えます。証券の歩合セールスは、基本的に1年の短期契約でした。成績が不振で、一度、カタルも証券会社を変わっています。でも20年以上、1年の短期契約を継続したので、実質的には正社員扱いと同じ待遇でしたね。保険から年金まで…。

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時間を超えるって…言葉にすれば一言ですが、超人的ですね。アルプス電気が1000円を割れた時に、元東洋経済から株式新聞に移った知り合いが、「アルプスは1000円を割れたら、必ず買い場なんだ」と述べており、買っていたのを思い出しました。しかしあれは2008年の頃の話です。あれから5年ですからね。彼は辛抱が出来ていたのでしょうか? その後、アルプスは249円まで下がるのです。1000円を超えたのは、昨年後半の話です。この時間の空間を超え、尚且つ、買い続ける事が出来たなら…、それこそ大金持ちでしょう。長い証券マン人生を経験して言えることは、お金を残した人は、皆、しぶとく自己主張に拘っているようです。カタルも考えてみると、お題目のように同じことを、毎日、毎日、繰り返し言っていますね。成れるかな…。

でも読み物としては…これじゃ、つまらないね。変化がないとなりません。いつも馬鹿の一つ覚えみたいに「ケネディクス」と「007」じゃ…、読者の人も面白くないでしょう。でも信念は変わるものではありません。理屈を考えて行くと、こういう結論になり、今の新興御三家に頼る方法論は間違っています。ところが、まともな株は国債の利回りのようで…イライラ感が募りますね。伊藤忠にしても三菱UFJにしても上がるのですが、にぶくて鈍くて…昨年、お年玉銘柄として板ガラスや古河電工を掲げました。一般株はこんなスピード感なのですね。でも横ばいを続けるケネディクスや007より良かったですね。僕の評価は高くなかったけれど、サイバーエージェントも良く上がってきました。信用買い残の重い株は、どうしても「下ブレ懸念」が消えません。全体相場が休む可能性もあり、その時に売られる訳です。

最近は全体市況が正念場にあるようです。昔から「節分天井、彼岸底」と言う諺もあり。今年は消費税の引き上げがありますからね。しかし安倍さんは積極的ですね。ダボス会議の出席からジョージ・ソロスなどの投資家との対談も予定されているようです。日本がスマート・コミュニティーを確実に目指すなら、世界から投資資金は集まりますね。法人税の引き下げは、一つの目安なのでしょう。「レベニューニュートラル」(税収中立)と言う聞きなれない単語が登場しています。法人税の減額財源を確保せずに、法人減税の政策検討を指示したとか…。まさに日本経済の現状は胸突き八丁なのでしょう。

強気を堅持するか…、警戒するか…。再び意見が分かれる場面になってきました。富士通などのチャートを見ると、確実に下値が切り上がり、クラウドの本命銘柄としての地位を築くようにも見えますが、ケネディクスの…たかが5300万株ほどの信用買い残を買い切るファンドが登場しない現実を考えると…日本の復活などあるのかな?との疑念も生まれます。ケネディクスは、この辺りのカギを握った銘柄なのでしょう。年末・年始の余韻は、まもなく冷め、消費税の引き上げ後の経済状況を確かめたいと思うのが…一般評価の筈です。裁定買い残は3兆7000億円ほどで、高水準なので全体の出来高が減ると、重荷になりますね。三菱UFJの700円乗せや商社株の配当取りなどの動きが生まれるかどうか…。現状の新興御三家などの物色だけでは、たぶん消費税の懸念を打ち消す事は出来ずに、様子見に軍配が上がるのでしょう。

その意味で、現状は非常に重要な局面です。安倍首相がダボスに出向いた行動は、大きく評価できます。日銀の異次元緩和は続き、日本企業の現預金残などを含め、全てのデータは確実に株価が上昇することを支持しているのですが…、僅かな時間の読みは、やはり分かりませんね。故に無理をせずに、軽いジャブ程度の打診買いに留めておくのが良いのでしょう。どっちに転んでも大丈夫なように…。まさかの坂に、動揺しないポジションを構築しておく必要があるのでしょう。結果は分かっているのですが、途中経過は見えませんからね。カタルの疑問は、いつ解消され、スッキリするのでしょう。しかもどんな形で実現するのか…非常に興味が募りますね。通常、堰が切られるときは、水がドッと流れ出すものですね。だから…何度も言いますが、619円をクリアしてからで良いのでしょう。ただ買い続ける事が出来るなら、その範疇ではありませんよ。今は明治維新のようなパラダイムショックの最中です。昔の価値観が一新される時代革命でもあるのです。この辺りの認識が必要になります。

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投稿者 kataru : 2014年01月22日 11:18