未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2014年01月17日)

かたる:今日はざっと見ただけで、大きなニュースと思われる記事がいくつかありました。最大は大阪瓦斯のシェールガスでの290億円の失敗でしょう。このレポートの関連記事の中で、大阪瓦斯だけでなく他の掘削会社も損失を受けており、ガスが出ても意外にガス田の採掘寿命が短いと言う指摘です。ひょっとすると…、米国の優位性は崩れるかもしれませんね。つまり商社株の価値が上がる訳ですね。いくつかの切り口が、商社株の上昇を示唆しています。予てから述べている配当の高さですね。GPIFの運用問題から高配当株の需給バランスが変わります。年金基金は効率化を求められており、今年は国債依存一辺倒から運用を変化させるかもしれません。裁定概念が働けば、当たり前の運用をする筈ですね。そうすれば資金が循環します。国債と言う非効率な資金から、商社と言う高効率への資金移動です。まともな裁定観念が働けば、三菱UFJを始め、多くの不合理な株価は水準訂正が起ります。故に伊藤忠、三菱商事、物産などを挙げている訳です。

円安は海外からの配当収入が多い商社にとってもプラスです。所得収支と言うのかな?今では国内利益の2倍近い金額が、海外子会社からの配当の筈ですね。10%の円安なら5%の利益が増えますね。このシェールガスの新しいニュースは非常に注目され、資源価格全般に影響を与える問題かもしれません。この新しい懸念は商社にとってプラスです。他にもありますが…別にカタルの銘柄ではありませんからね。保守的すぎて…カタルは年金基金のファンドマネジャーではないのです。

もう一つがIMF専務理事のラガルドさんが述べたデフレ克服主張です。この背景は日本だけでなく先進国全般に言えることなのです。日本の場合、経済封鎖と言うか日米同盟のもので生まれた二重価格制度と言う内外価格差が、高度成長に寄与しました。「失われた時代」と言うのは、この改善に時間が掛かったのです。あとはTPPの本丸である「コメの自由化」ですね。未だに7倍かな?10倍か…良く分かりませんが、内外価格差が存在するわけです。実は失われた時代は、このような障壁をなくす戦いだったのですね。…この間隙を縫って、ニトリやユニクロが生まれたのです。

現状の欧州では、意見が分かれています。日本のみならず、先進国は概ね、新興国の生産拡大で賃金差から生まれる商品価値の標準化の洗礼を受けています。基本的にマックの価格は、先進国のイギリスや米国と中国やインドでも同じ筈ですね。この壁を破るのが情報と流通ですね。「ヤマト運輸」などは、意外に有望な産業なのでしょう。ECBのバイトマン理事は、デフレリスクは限定的と述べていますが、金融危機後の経済は、お金が回らずにデフレ圧力がかかりやすい構図になっています。だから日本だけでなく、米国でも企業の現預金残は高水準なのですね。理由は高利回りを期待できる投資が見つかりにくいからです。従来通りの発想ではなく、世界成長は時代のギャップに位置しています。新日鉄の三村さんが「鉄は国家」だと言う時代遅れの言葉を発したように…。新時代であるスマートコミュニティーへの展開は壁があるのでしょう。今でも「ものづくり」を崇めたてる風潮は存在します。経団連の会長は、製造業から選ばれ続けています。しかしGDPの構成要素を見れば、一目瞭然で、今の経済はサービス業が主軸ですね。ローソンなどのコンビニは進化を続けています。

少し難しいかな? 他にも述べたいことがあり途中ですが、この話しはこの辺にして…GSが大きく売られました。ディーリング利益が思うように伸びなかったと言います。それでも157億ドルですからね。全体に占める割合は46%だと言います。素人がプロに敵う筈がありません。カタルはいろんな指標から見て、日経平均株価の脆弱性を指摘していますが、この理由がロイターに記事として配信されています。ヘッジファンドのロングポジションは、まだ大きいと言う話ですね。カタルは新興御三家の相場を批判し、三菱UFJや商社株の割安感を述べています。本当はケネディクスのような株が、人気になる筈なのです。誰が考えてもマネタリーベースから生まれる見通しは筋が通っており、三菱地所や三井不動より、5倍も10倍も業績への寄与率が高い筈です。この手の株を買い占めるファンドが生まれるはずなのですが…。目先の為替を組んだ裁定と言うか…仕組債に相場が揺れていますね。なかなか本筋の銘柄まで波及しないのは、相場に参加する機関投資家が不在だからです。だから新興御三家などの先がない銘柄が乱舞するのですね。本来は三菱UFJのような銘柄が上がるのが筋です。

丁度、円安が進んでもなかなか国内回帰できないように…。既に日本に愛想をつかし日産自動車がマーチの生産をタイで始めたような時間イメージですね。投資の世界も…です。日本の機関投資家も呆れているのでしょう。日本政府に…です。経済産業省はオリコの処分を発表しましたが、200件の内1件だけが、やくざと確認されたと言う情報がありましたね。何故、親会社の「みずほ」が処分されるのか…さっぱり分かりません。今の日本が置かれた清貧思想の蔓延を知る現象です。東京都知事の猪瀬さんの問題も、厳密に言えば法令違反なので、彼は辞任したのでしょう。しかしあの程度の事が許されない社会構成に違和感を抱くのは、私だけなのでしょうか? このような社会の風潮が、様々な閉塞感を生んでいるのでしょう。虚偽表示問題も同じです。通常は注意喚起程度の処分でしょう。社長が辞めるほどの問題ではありません。社会全体にユトリがないのですね。だから妬みの「黒子のバスケ」のような事件が生まれるのでしょう。

話しがドンドン飛びますが…、GSの1兆円を超える利益は減ったとは言えすごいです。おこぼれにあずかりたいものです。小さな話題ではパナソニックの「ナノイー」と言う微粒子イオン発生装置は面白いですね。パナソニックだけでなくシャープなどもやっているのでしょうが…興味があります。ただ一時的に人気になっても直ぐに終わりでしょうが…。日経新聞のリートの記事が追い風になっているのかどうか…分かりませんが、ケネディクスは高いですね。一気に持ち上げねばなりません。619円を超えてから参戦した方が良いですよ。上手く買う必要はありません。お金があるなら買い下がれば大儲けできます。倒産まで買う覚悟を持っていれば大丈夫ですね。

ただアベノミクスが失敗すれば、全体が大きく沈みます。その後に不動産の価値は生きてきますが、途中で金融庁の査定により上場廃止に追い込まれたダヴィンチのケースもあるのです。けれど間違った方向性が生む利益は、行き過ぎがあった分、大きいのです。最高裁の今井判事の判例の為に、武富士は消えましたが…、Jトラストは粉飾絡みの抜け穴を駆使して生き残り、株価が100倍になりました。アイフルやオリコも人気になりましたね。同じことですよ。過剰な金融庁の減損会計が、膨大な利益を生んでいるのですね。マネタリーベースの増大は、日銀が途中で挫折しなければ、絶対に日銀が勝つのです。負けることはありません。目先の僅か5000万ほどの玉は、美味しい買い物に見えますが…わざわざ下値を叩かなくても、調整時間の流れが同じ効果を既に生んでいますね。僕なら、一気にやるが…仕掛け人は僕じゃないし…どんな形になるやら~。

さて相場には、たくさんの切り口があり、どれを選択するかは、人それぞれなのです。カタルはたくさんの銘柄を提供しています。既に大きく株価は上がっている銘柄が多いですが、みんな順番ですよ。日本経済の巡航速度は、三菱UFJの株価に決定権があるのでしょう。やはり900円から4桁が妥当株価でしょうね。だって純資産が、今年は900円でしょう。さてどうなりますか…。ケネディクスが一気にスター株に祭り上げられるのは、いつの日なのでしょう。

人気ブログランキング 「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2014年01月17日 11:05