今日の市況(2014年01月06日)
かたる:大発会を迎え、今年はどんな相場になるかな?…と想像が膨らむばかりです。株式市場は奥が深く面白いのですが、基本的には資本力に敵いません。その為に、所詮は小判サメ的な行動は致し方ないのでしょう。市場の流れに付くしかありませんね。自分で正しいと思う姿に、市場はなかなか近づかず、ジレンマを抱える日々が長く続きました。国家理念とは何か? 日本には明確な目標がないように感じます。昔は豊かになる為に、欧米に追い付くために、所得を上がることに必死でした。その為に様々な弊害を乗り越えてきた歴史があります。水俣病などは代表的な弊害ですね。
そうしてようやく追い付いた1985年頃に再び転落するわけです。目に見えないモチベーションの重要性を、失われた時代に嫌と言うほど…思い知らされている訳です。果たしてこの壁を打ち破ることが出来るのかどうか…政策官僚はよく考えて欲しいと願っています。既にガラガラポンのリスクを承知で、異次元緩和に踏み込んだのですね。内外価格差は是正され、あなた方が作ってきたシステムの間違いは訂正されました。TPP交渉で米の存在がクローズアップされ、小手先の誤魔化しは効きませんね。オランダでさえハイテクハウスで世界トップを走っています。一体、理想に燃えるあなた方の理念は、何処に行ったのでしょう。なかには江田さんのように、改革に目覚めた人たちは居ますが、利権官僚の実態は、昔の自民党政権で復活するのでしょうか? 市場はある意味で正直です。東証一部単純平均株価は、日本の実力を表しているのでしょう。
IRNETの本質は「株式市場 日本を考える」なのですね。
単に儲けるための相場を当てる為に、毎日、書いている訳ではありません。無気力感から生まれた証券マンの怒りが原点になっています。下げ続ける株価を見て…何が問題か? さんざん考えてきました。今では主流を握る団塊の世代の人達は、学生時代に燃えたあの行動力を思い出して欲しいのです。残念ながら、僕は当時小学生から中学生で…実態は分かりませんが、理想に燃え行動をしたのに…。今、自分達が社会を動かせる立場なのに…傍観している自分の姿を、もう一度、見直してほしいのです。今年はある意味で非常に重要な年ですね。米国に比べ日本は恵まれています。金融バブルの崩壊から完全に立ち上がり、論理的な理屈で世界と勝負できますね。国の借金は多いですが、個人金融資産はまだ蓄積があります。この力があるうちに、完全に成長軌道に乗せないとなりません。消費税の引き上げで時間が稼げたなど…と思っていたら大間違いです。
GPIFの運用担当者は、正しい裁定観念を貫き、日本に論理的な流れを作ればいいのですね。金融力は実際の行動力と二人三脚の立ち位置にあります。あなた方の間違った行動が実体経済を歪めているのです。誰が考えても0.7%日本国債を買い続ける無気力な行動はあり得ませんね。本来はメザニンローンまで踏み込むべきです。日本にスマートコミュニティーの流れを定着させるかは…あなた方の責任でしょう。日本が生き延びる道を模索すれば、効率的な情報活用を含めた、新しいインフラ整備が不可欠です。農業や医療など…様々な技術革新は大きく進んでいます。是非、先ずは理屈通りに裁定取引をやってくだされば良いのです。あなた方は巨大な資金を抱えていますから、市場の歪んだ金融論理を正しい流れに変えられますからね。誰が考えても0.7%の運用より、3%、4%の方が正しい運用です。ましてやマイナス金利の世界ですからね。
さてゴタクはこの程度にして、発会は年末の「掉尾の一振」からの反省があるのでしょう。どの株も冷静に動いています。ただ幾つかの相場の芽は確認できましたね。カタル銘柄のケネディクスをはじめとする不動産株にも動意がようやくみられています。だってベースマネーから日銀当座残高を考えれば…、誰だってインフレを連想し、資産価格の上昇を疑いません。GPIFが運用する年金資金は、当然、配当利回り株から、不動産などの資産株に資金が流れるのが常識ですね。三菱地所なんかよりレバレッジの高いケネディクスが買われるのが自然の流れです。仮に地所が10%上昇するならケネディクス株は3倍から5倍は上がるのが自然でしょう。
最初は東京にも処理に困っている不良債権物件が存在し、その整理が優先されます。その動きが昨年の動きですね。軍艦ビルに長銀本社などは代表的な事例ですね。その処理が終わり、手の空いたアクティブ・ファンドは次の獲物を狙います。しかし土地は抱えた不動産会社は、金融がジャブジャブで銀行は無限に資金を融資しますからね。優良物件は市場から消え、どんどんとこの動きは加速されます。株価は実体経済に6か月ほど先行して動くと言われており、既に相場は、消費税の引き上げ後を睨んで動いています。だから上がることはあっても、下がることはありませんね。やがて市場から浮動株が消えますね。こんな簡単な理屈は、小学生でもわかります。本当は増額修正をする前に、2月の予測を出す前に買うのが筋でしょう。皆が感じる確実度が増す前に、相場にするから空売りが強弱感から生まれるのです。
同じことが株価の安い007にも言えます。誰かが恐くなり、玉を外しているのかも知れませんが、今年は大口の売り手は居なくなり、期待感だけでも新高値に抜けるような相場環境です。アドウェイズなどの偽物とは違うでしょう。もともとビットコインなど相場を何時までも世界の中央銀行が放置する筈がありません。まるでFRBの創設当時のような出来事ですね。実はFRBは民間会社って…知っていました? まぁ、そんな事はどうでも良いのですが…、確かに足元のネット広告は伸びるでしょうが、それだけで説明できる株価水準とは違うでしょう。でもアドウェイズのような株が生まれる環境だから、007のような夢の大きな会社は、ひょっとすれば…一気に1万円へ駆け抜ける素質を秘めています。時代性は我々を支援してくれるので、心配する必要性は全くありません。安くなれば、2000円以下ならいくらでも買っておけば、既に時間の洗礼を受けていますから、全体が1万円を割れるような相場にならない限りまったく心配はないでしょう。ベースマネーの増大は、そういう事なのですね。
次の日銀の行動は、おそらく当座預金の付利撤廃でしょう。現在は0.1%の金利を付けていますが、この金利を撤廃すれば、嫌でも眠っている100兆の資金は動き始めます。何故、ベースマネーが株や不動産価格を押し上げるか…。こんな理屈は、誰にでも理解できます。現状の乗数効果はベースマネーを増やしても低下しています。乗数効果と言うものも時間の洗礼があるのでしょう。今年は、マネタリーベースが、マネーサプライに点火する年になるんじゃないかな? 昔は貨幣乗数効果は10倍ほどあったのです。日銀の度重なる変更により、歴史的な検証は少し難しいのですが…。何しろどこかに隠れている資料を探さないとなりませんからね。現存するデータで直ぐに比較できるのは1998年代との比較ですね。この当時からITバブル前後までは10倍はあったのです。しかしカタルが指摘する小泉・竹中改革の弊害と言うか、金融機関への締め付けで…、あの半沢直樹を書いた池井戸君が銀行マンの頃は10倍だったのに、2003年には6倍台まで減るのですね。あのテレビドラマはあの実態を描いたのです。
そうして膿を出し切り、僕らが儲けた2006年頃には、貨幣乗数効果は8倍台まで増えますが、再び減り始め2010年の包括的金融政策に、日銀は追い込まれます。そうして現在は昨年11月時点で、4.5倍なのです。カタルが、みずほのやくざ融資問題を批判するのが、ご理解いただけると思います。今日はそのグラフを作って今日は終わりにしましょうか…。

カタルが金融庁批判をする理由がお分かり頂けると思います。本日の日経新聞には実質金利がマイナスとの記事を合わせて勉強されると考えられると良いでしょう。ベースマネーに対し何倍の資金が市場に出回るかという指標です。公共事業投資が色んな産業に刺激を与えかなりの乗数効果がありましたが、効率が落ちたのが諫早やヤンバダムの話ですね。財政出動の乗数効果が落ちていたのです。日銀のベースマネーの供給も同じですよ。
市場で出回るお金の量を「マネーストック」と言います。昔はマネーサプライと言いM2+CDなどの事を示します。細かいことは良いのですが、要するに日銀が世の中に出回るお金の量をベースマネーでコントロールし、その結果がマネーストック(マネーサプライ)の量になって現れます。ところが「流動性の罠」と呼ばれるお金が動かない状態に、現状は陥っているのですね。何故か? UFJを意図的に潰したり…、強引な権力の行使が金融機関の裁量を狭めました。だからカタルは、みずほのやくざ融資など…確かに悪い事だが、全体論から見れば大きな問題ではなく、みずほ本社の役員が処分される程の問題なのかどうか、疑問を呈したわけです。要するに政治力などですよ。麻生を馬鹿だと言うのは、この実態を知っているのかどうかなのです。政治家を官僚が意図的に誘導しているのですね。資料など…自分の主張通りに意図的にいくらでも作れるのですよ。何故、日銀も含め歴史の検証をし辛くして、改定を繰り返すのでしょう。時代に合わせるため? 日本軍が間違った選択した検証を誤魔化すためではないのでしょうか? 自分でデータを調べれば、昔のデータを探すのに苦労するのが分かりますよ。
今日は理屈を書いた為に長くなりアップが遅れました。でも金融庁の指導など…この目に見えない圧力が如何に大きな事か概略が掴めたことだと思います。日銀がベースマネーを増やすのは市中のお金を活発に動かす事を狙っています。だからマイナス金利なのですね。現状は円安による間違った物価高への懸念があるので、アベノミクスの失望説などが存在します。だから大納会へ参加した安倍さんを評価しているのです。指揮官が自分は現場を気にしていつも見ています。…と宣言したのです。株屋はそれに応え、セールス活動を活発にしなくてはなりません。保守的な投資家には配当利回りで商社株を…本当はカタルの掲げた資料をプリントアウトして、顧客に持ち込んでセールスすればいいのです。データは日銀などからインプットしてありますから正確ですよ。そうして理屈を話して定期預金から株に資金を流せばいいのです。セールスの力が不足しているから、個人の現物株の売り物が止まりませんね。上がったら売りなのですか? 株屋のセールスが自分でよく勉強して利回り裁定を進めるのが正しい行動でしょう。今年も理想に向かって頑張ってください。

投稿者 kataru : 2014年01月06日 11:42