未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

今日の市況(2007年07月11日)

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かたる:NY市場はサブプライム問題が発展し、担保証券の格付けをムーディーズが399件格下げし、S&Pも引き下げると言う。これを受け米国の金融株が軒並み安となった影響で大きく株は下げたとか…。まぁ、しかしS&Pによれば、今回の影響はたった120億ドル分と言うことで、大きな問題には発展せずに新高値前の適度なガス抜きと言う説が、一般的な見方だね。

時代や:この問題はまだ長引くのかね? 折に触れて、懸念されるようだけれど…

かたる:昨日の金融新聞には、今年前半の金利改定分は月額300億ドル平均だと言う。しかし徐々に増え今年の後半は500億ドル、来年の1-3月期にピークを迎え、800億ドルの金利改定があると言うからね。故に年末・年始が勝負なのだろうね。まぁ、前押すものだろうから、年末ラリーが始まる前の11月は危険な月だと思えば良いと思うけれど…

神主さん:かたるビスタレポート銘柄が軒並み新高値だね。

かたる:BRICs関連銘柄か…あのリストには原子力は入れなかったけれど、ある意味で、この関連株もBRICs関連だね。まぁ、僕は過熱感を覚えているので、木村化工機―6378、東芝―6502、日本製鋼所―5631は、何れも休みが入るのだろうと思っているが相場は強いね。

何度も話しているが、BRICsの大元は過剰流動だね。世界の中央銀行は金利を引き上げており、問題の日本がどうなるか? 今のところ8月説が一般的だけれど…年内に2回の引き上げ説がある。ここで円高になると日本人の性格からして、資金の流出が止まり逆回転し大元が断たれるね。

今回のサブプライムに対する格付けの引き下げもヘッジファンドの資金を狭める動き。日本の金融庁もヘッジファンドへの投資資金の監視を強化している。何れも状況証拠はBRICs相場にとって逆風を示しているが…相場は不思議だね。最後は派手に上がるから…

トロ:相変わらず、本音は新興株なんだね。しかしレポートでは、もう一つの流れも示していたね。

かたる:素材関連は過熱しているし、既に大きく買われているが、所得が上がれば豊かな生活を目指すから、車や家電も売れ筋になるね。よってハイテクの要の半導体は強含みに推移するという読みがある。だからコラムで半導体特集をやったんだね。DRAM価格は相変わらず軟調な展開だが、価格が下がれば性能の高い商品が普及する。最新鋭の設備投資を積極にしているエルピーダ―6665にとって有利になるね。

勿論、DRAMだけでなく、iフォン関連のフラッシュもそうだね。パソコンもフラッシュ対応型が増えるよ。だから東芝の切り口は多いんだろうね。やはり1200円を目指して増額修正を待つのかな? でも東芝は既に充分評価しているよ。僕が手掛けていた頃は900円前後だからね。既に2割~3割上がっている。商社をやるかどうか…このセクターの環境はマイナスに傾いているが、PERは13倍前後が多いから、やってやれないことはない。

今日は先日のファナック、ソニーに次いで、もう一つチャートを見てみよう。現段階では、もう一段安があるかも知れないが…先日のファナック、ソニーに形は似ているね。故に観察銘柄になるね。年末に向け注目されるが、僕はソニーかな?ゲームは不振だけれど…同じく注目していたNEC―6701に新材料が飛び出してきたね。このチャートも面白いね。

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時代や:どうかな? 今の相場はやはりBRICs関連相場と言うか…そっちの方が主流だよね。誰が考えても…

かたる:そうだね。今週、書く予定のビスタの原稿も、その手の株を勉強してみようと思うよ。今回のサブプライムの格付け見直しも、日銀の金利引き上げも、諸外国の中央銀行の金利引き上げも、BRICsにはマイナス要因だけれど、続く可能性は否定できないからね。素材のPER15倍が限度だと思うが、持ち合い活動が水準を押し上げる事になるし…流れと言うのは、ショック安のようなものが来ない限り変らないからね。

トロ:お前はその時期が年内か、来春だと言っていたよね。だから半年しか命がない株を取り上げられないと…しかしだよ。その考えは乗れない奴の僻みじゃないの? 中国は自立をしているよ。外貨も稼いでいるし、順調な成長を続けている。ロシアだってインドだってブラジルも…決して、他国のお金で潤っているわけじゃないよ。

かたる:うん。良く分かっているつもり…日本には過去の高度成長時代に、公害問題やオイルショックがあり、何度か調整を経てきたよ。普通は中国などのように格差が広がるから、その差を埋める時間が必要になるのが道理だろう。そんなに大きな調整は考えてないが、2年ほどの後退期が来るんじゃないのかな?

しかしその時期は、まだまだ先なのかもしれない。中国の元の自由化か…外貨規制などの規制撤廃が切っ掛けかな…? 確かに建設機械のPERが上がったとは言え23倍とか25倍とか言う数字は、成長力から考えると低いかもしれない。だからひょっとすると、30倍程度まで容認するかもしれないね。

時代や:だから…曲がっているかたるの新興株論より、そっちの流れで考えてみてよ。頭を切り替えてBRICsが続くとして建設機械絡みの銘柄とか…

かたる:良いよ。新日鉄のようなイカサマより挙げやすいよ。先ずは大御所のコマツ―6301、そうして日立建機―6305だね。さらに、あらら…そろそろスペースがなくなったから関連銘柄の列挙は明日にしよう。


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投稿者 kataru : 2007年07月11日 19:31