未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

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2008年01月31日

1月31日

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かたる:今日は遅いので簡単に…
アメリカが0・5%のFFレートを引き下げ年3%にしたそうです。22日の0.75%と合わせ1.25%ですね。すごいね。「株なんて景気に関係ない」と言い、利上げした元日銀総裁の三重野さんは、その後「失われた時代」の原因の一つを作りましたが、市場主義のアメリカでは実務者が現場についており、全然、政策対応が違いますね。財務長官は証券会社出身者が多く、政策がスピーディーに実行されている印象です。昨日、株は下げましたが心配ないでしょう。

懸念されていたモノライン大手のMBIは15億ドルの資金注入を投資ファンドより受けたと言います。金融は連鎖しているので、一つがこけると次々に波及し、損失の規模も拡大し回復に時間が掛かるようになります。だから初期消火が必要なのですね。実はFRBも昨年の2月だったかな? グリーンスパンが利下げを催促した時期がありますが、あの時に利下げを実施すべきだったのでしょうね。遅かった為にGDPも悪化し、ここに来て急激な利下げに追い込まれている印象を持ちます。

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株というのは、あまり下げると回復するまでに時間が必要なのですね。今日はGMOが上がっていましたね。もともと本業のサーバーは好調なのですが、サラ金が足を引っ張りました。しかし際どいタイミングなのです。たぶん、あと1年程度の余裕資金があれば、生きたのでしょうが…。このような現実を考えると、僕は証券マンとして悲しいですね。30代の若き意欲のある経営者に、資金を提供できない証券市場を悲しく思います。今でこそ、値嵩株になりましたが、任天堂などは、僕が証券界に入った当時は、しがない会社だったのです。カルタやトランプしか作ってなくて、ローカルな売り買いのない銘柄でした。たしか500円前後だったと思います。堅実な会社でしたが、魅力の乏しい時代遅れの会社のイメージでした。

その会社がゲーム・アンド・ウォッチからファミコンへ移行していく段階で何度か証券市場は資金を提供しています。野村證券が幹事でした。あの当時は株価操作なのでしょうね。株価を高値に放り上げて、公募増資をさせるわけです。CSKと言う会社も野村の援助で大きくなりましたね。インデックスやGMOなどの例を見ると悲しくなります。DENAを高値に放り上げ、100万円で公募増資を実施させ、その資金を利用させて、更なる開発をさせてあげたいものです。バイオベンチャーも同じですね。掘っては埋める、埋めては掘る道路工事の無駄な資金利用より、ずっと効果があるでしょう。

日本航空やIHIのような大企業が、資本市場から資金を取り、経営の失敗に埋めるより同じ資金なら新興会社に与えたいものですね。何とか新興株のPER50倍が標準になるようにしたいなぁ~。証券マンの夢かな? 自分が応援した会社が、世界的なソニーやトヨタのような企業に成長するなんて素晴らしいね。株主としても、自分が世間から見向きもされない頃、株を買ってあげて応援してあげた。と誇れるような銘柄を買いたいものですね。官僚が無駄な資金配分を決めるより、市場が認める会社に資金を回したほうが、効率的なのではないでしょうか?

今日は日経金融新聞の最終刊でした。1987年に創刊され、今日で幕を閉じました。この20年、金融新聞は日本の「失われた時代」を書き綴ってきたわけです。昨日こんな下のような表が載っていました。日本企業の資金効率は低いのですね。日本に高炉メーカーが4社も必要なのでしょうかね?

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2008年01月30日

1月30日

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かたる:NY市場は利下げ期待が株価を押し上げたと言う。S&Pのケース・シラー住宅価格指数の主要20都市の前年同期比の下落率が2007年11月マイナス7.7%になったと言う。下のグラフは同資料を元にNYの住宅価格動向をグラフにしました。NY市場では高値は昨年の4月に215.83を付け、ここが高値で11月には203.88になっている。1年前の2006年11月は214.24となっているね。NYでは高値からみて5.5%の値下がりなんですね。更に驚くなかれ、産業別の住宅建設は29日は2.9%上昇し、昨年末比で2割の上昇だそうです。さて、この意味が分かりますか? ビスタニュースでは既に解説してあります。

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トロ:おいおい、さも自分の読みどおり相場が動いているような事を言って良いの? サイバードから切り替えたインデックスは大幅安しているじゃないの。なんでも社長が銀行担保に入っていた株を売らされたんだってね。お前もついてない男だね。

かたる:うん。ビックリしたね。まさか…ね。何かあると思ってはいたが、僕は下げ続ける株をみて買いを入れていたんだね。お客様には下がっている理由が分からないから、倒産を覚悟して…粉飾か何か出るかもしれませんが…と言ってね。安値をつける1日前から再び買い始めたんだね。本当についてないや。でも「塞翁が馬」と言うから、お陰で、安値で株が買えたと想い、良いほうに解釈しないと…トホホ…

僕はこの現象を見て、世の中にお金が回ってない様子が伺えるね。一番元気の良いと思われる新興族でも、借金をして自社株を担保に入れないと資金的なユトリがないということなのだろう。GMOの熊谷さんが土地などを現物出資していたね。あの行為もそうだね。ここに日本の株価不振があるのだろうね。一所懸命にやる奴にお金を回さないと日本は良くならないよ。

一方、通産事務次官の北畑さんは講演で偉そうなことを言っていたらしいね。株を買う奴がまるで馬鹿みたいな発言だったとか…お前らは金だけ出し文句は言うなと言う発言らしいね。その結果がグリーンピアだね。厚生労働省とは違うだろうが似たようなお金の使い方をしているのだろう。資金や資産を有効に使ってないから日本の株が安いという現実をマスコミはもっと伝えたほうが良いね。

時代や:なんでも、かたるは政策批判だね。そう思うなら株を売れば良いじゃないの。買いではなく…

かたる:冒頭のNY市場の解説は重要だよ。色んな話を総合すると今晩の利下げは確定的で0.25%が一般的らしいが、株屋は我儘で0.5%の引き下げを求めていると言う。果たしてどうなるか? その動き、NY市場の反応が見たくて今日の日本株も中国もインドも下がったと言う。みんなアメリカ頼みなんだね。

トロ:おいおい、まだ終ったわけじゃないよ。かたるの発言を聞いていると終ったような言い方だが…SIV(特別運用会社)など簿外のものがあるんじゃないの?ソシエテは最近出てきたんだよ。これから欧州の決算が始まるんだよ。またお化けが出てくるかもしれないよ。こんな時はじっと何もしないに限るよ。

かたる:臆病者と言うよりお前はいつもそうだよ。

神主さん:本当にどっちに転ぶのかな? 金融新聞を読むとまだまだ…最終的に公的資金投入が必要だと言われていたし…今日の住宅産業の株価が上がっていると言う事実もかたるの見方を裏付けるようにも感じるからね。

かたる:それぞれが自分の思うように行動をすれば良いよ。基本的に投資は孤独なもの。しかし一般的に「人の裏に道あり花の山」と言うように、迷ったら少数派の意見について行動すると良いね。僕は今日は少し利食いしたよ。しかし基本的には買い方針で臨むよ。まだまだ、これから数ヶ月は上がり続けると思うからね。夏ごろ、再び投資方針を考えてみようと思うね。

時代や:しかし、かたるお薦めの新興株の雄であるヤフーは安かったね。また安値を更新するんじゃないの?

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かたる:さぁ…今日決算発表なのかな? 僕はまだ決算を見てないが、アメリカヤフーの影響を受けているんじゃないのかな? それにフィルタリング規制もドコモとグーグルの提携を見ると親権者の同意で簡単に見られるような形になる方向らしいね。いつ具体的に決まるのか分からないが…

一応ここが株価のポイントだから、下げたら買ってみようかな?
でも下がってくる株を買うのは気持ちが悪いものだね。まぁ、業績動向をあとで見て判断するよ。

神主さん:そうか…ヤフーが安値か…でもな。

トロ:やめた方が良いよ。株なんて、まだまだ下がるよ。恐いなぁ~。

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2008年01月29日

1月29日

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かたる:米国株は指標が悪化しているのに、利下げ期待で上がったと言う。解説によれば…「昨年12月の新築住宅販売件数が年率換算で前月比4.7%減の60万4000戸と市場予想を下回り、1995年2月以来の低水準となった。指標発表直後は売りで反応したが、29-30日のFOMCでいったん後退していた大幅利下げ実施の可能性が高まったとして、次第に買いが優勢になった。」と言う。

時代や:やはりNY市場の動向に日本株も引きずられるね。ようやく株価が落ち着いてきたように感じるけれど、まだ上下の幅が大きく大丈夫かね?

かたる:お前は、何年、株をやっているんだろうね。
いろんな視点から見て、僕は底打ちだと述べているよ。今日は別の角度で単純平均株価や日経平均株価の出来高推移を見ると良いね。下げが激しいときは出来高が増えるが、株価が上昇しだすと次第に出来高が減ってくるね。つまり売り物が減っているので、少ない出来高で株価が上がるようになるよ。そうしてムードが変わると、もう一段高する事になる。今日はストップ高を付ける銘柄もかなり散見されたよね。そんな現象の一つだろう。

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もう一つが単純平均の乖離率の動きだね。2003年の動きも参考になるよ。あの時は、日経平均株価は下がっていたが、単純平均はむしろ上がり気味。本格的な上昇波動に移ったんだね。しかし驚いたね。まさか単純平均株価が2番底を付けるとは、思いもしなかったよ。僕等の株取引の実感は日経平均株価ではなく、むしろ単純平均の動きに投資実感は近いね。日経平均株価などはマスコミの玩具みたいだね。名目の世界と実質の世界の違いかな?そんな印象を持っているね。また一つ利口になったよ。

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神主さん:おいおい、僕らを実験台に使用しないで欲しいね。真剣に売り買いをしているんだから…

かたる:驚いたね。今回の下げでは、まさかの乖離率…を付けた銘柄があるんだね。たぶん歴史的な数字じゃないかと思うのだけれど…。人間と言うのは、浅はかな動物で、株価が下げると理屈を忘れ、流されるもんだね。僕は必死になって買っていたけれど、お客様から、毎日、下がり続ける株をみて、売ってくれと言われ、止めたけれど無駄だった。終いには「全部売れ!」と叫ぶものだから…、仕方なしに僅かな株数だったけれど、あの安値で叩き売った。案の定、あの場面が底値だったね。連日下がる恐怖に、耐えれなかったのだろうね。

時代や:しかし、よく下げたところで買える枠があったね。

かたる:枠など追証だからとっくにないよ。しかし…無理してお金を用意してもらって買っていたんだよ。もっと下がればもっと買うつもりだった。倒産を覚悟して買っていたからね。きっと今回の経験は良い教訓になるね。1回や2回の追証なら一般的な事例だよ。しかし僕のケースは2年間も続いているからね。1回目は忘れもしない。2006年2月だったかな? ライブドアショックのあとの相場…1回目だから、なんなく耐えられ、一度、全部戻ったんだね。マイナスがプラス転換したんだね。たしか4月ごろだったと思うよ。そうしたら6月に強烈な下げに見舞われた。あれは今の相場の警告だったんだね。

しかしその後は下値で揉みあう事になるよ。BRICs銘柄は2006年後半から上がるけれど、新日鐵が自社株買いと増資を実施したんだね。こんな馬鹿な…自社株買いをするなら増資をするべきでないし、増資をするなら自社株買いをすべきではない。官僚企業らしい誤魔化しのやり方だね。そうして年が明けて2007年、三角合併が解禁になり、M&A恐怖が上場企業に走るんだね。そうして新日鐵は、何度も株式持合いをやり始める。銀行を初め取引先企業に、自社株をはめ込むんだね。嫌いだった。「失われた時代」を通じて、証券マンは途端の苦しみを味わいながら。持合い株式を解消してきたんだよ。

ところが少し状況が良くなると、新日鐵は株式の持ち合いまでやり始める。日本の限界を思ったよ。だから絶対に買わないと決めた。しかし新日鐵を初めとするBRICs銘柄はどんどん上がったね。どの株も2倍以上になったよ。ところが僕は新興株しか買わなかった。やられ続けたよ。そうして今回サブプライム・ショックから景気後退へ、全体が下がり、再び底値のはずの新興株も下がるんだね。儲けはみんな吹っ飛び、足が出る始末。トホホ…でも僕は日本を信じているよ。こんなに綺麗な国だもの。四季があり、水が綺麗で食べ物が美味しい国が世界競争に負けるわけがない。官僚だって馬鹿じゃない。国を愛しているやつも大勢いるよ。もう直ぐ世代交代が進むからね。

トロ:おいおい、くだらない反省会は終ったか?
お前は相変わらず、あまちゃんだね。日本のために株を買うわけじゃないよ。その根底が間違っているよ。儲ける為に株をやるんだよ。株が下がろうが、どうでも良い話。今は景気後退になるかどうか…の局面だよ。株が上がるわけがないよ。業績はどんどん悪化するのだから…欧米の銀行がこれだけ損失を計上するのだから、最低でも10倍の資金量が減るんだよ。波及効果を考えれば50倍程度の影響はあるのだろう。アメリカで一番の銀行のシティーバンクや、同じく一番の証券会社のメリルが多額の損失を計上すれば、その波及効果は絶大だね。だいたい市場で景気後退になるかどうかなんて、議論をしていることが可笑しいよ。景気後退は明らかなんだよ。だから株が下がっているんだから…。

かたる:どうかな? 僕は0.75%の緊急利下げに、次のFOMCで0.25%~0.5%と言われている利下げが効いてきて、景気は持ち直す可能性もあると思うね。9.11のテロの時も果敢な利下げを実施し、株価は持ち直したよ。同じだよ。市場は起こりもしない不安に脅え株を叩きすぎたよ。仮にトロの意見が正しいとすれば、どうして金や原油が高止まりしているの? 可笑しいじゃないの。

トロ:投機資金があるということでしょう。株などを売り、金や原油に投資しているんだから…

かたる:そう考えるのが自然だね。確かにシティーやメリル、ソシエテやノーザンロックなどはやられたよ。しかしGSや一部のヘッジファンドは、多額の利益を出していると言うよ。それにシティーなどの資本増強に、アラブを始め資金がちゃんと供給されているね。公的資金投入まで行ってないよ。まだまだ序の口だね。僕には世界経済の金融は、余裕があるように見えるね。つまり仕掛けだよ。再び買うための…上げ続けることは不可能だし、下げ続けることも不可能だよ。適度な上下が金融の儲けの仕組みじゃないの?

僕はそう思っているね。さぁ、安心感が生まれるまで、ガンガン買おうね、株を…。折角またお金持ちになるチャンスを神様は与えてくれている。

時代や:あぁ~、こいつと付き合っていると…大変だね。

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2008年01月28日

1月28日

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かたる:本当に下げ相場も長くなると嫌になるのだけれど、空売り派の人にとってはウハウハなのでしょうね。BRICs銘柄を中心に、50%以上、値下がりしている株式が、かなりありますからね。今回の株安は性質が悪いね。好業績だから調整に時間が掛かるんだね。おそらくお金持ちの人は現引きするのでしょう。

時代や:そうすると、やはりトロの言うように、長い下落相場が始まったばかりと言うことなのかな? でもかたるは強気じゃなかったの?

かたる:今日も下げており、不安を抱く人と売り方は儲かってウハウハしているかもしれないが、僕は既に底を入れていると思っているよ。だから今日も後場から買いに入ったね。まぁ、僅かな買いだけれど…。このように天底が近い場合は、または通過している場合は、大幅高になったり、大幅安になったりして、通常はボラティリティー(変動率)が高くなるものだね。人間の不安心理が株価に表れているのだろう。しかし先々週の木曜日、金曜日に多くの銘柄が底入れして反発しているケースもかなりあるね。この事実を忘れてはならないよ。そうして先週の月曜日、火曜日はダメ押し的な形だと思うよ。事実、今年、初めての3連騰を日経平均株価は演じているよ。そうして今日、明日は下がるかどうか分からないが、再びダメを押してように僕は思うよ。しかしずいぶん手の入った形だね。

神主さん:そうか…実は仲間の中で、積極的に株を買っている人がいるね。

かたる:僕ももう少し買いたいけれど、株は思いもよらない事が起きたから、現引きを前提でないと買えないからね。まさかの事態を前提に、今日は、下げてきたから買ったよ。今年、前半相場で儲ける為には、みんなが不安感のある時に買わないと儲からないだろうね。でも先週、買った武富士やトヨタは今日の下げでも買値を割ってないよ。強い動きをしていた新興株も買ったが、今日の水準でも利食いが効くね。

時代や:今日は大幅に下がったのに、儲かるの?

かたる:うん。このような下げの場面は、強い動きの銘柄を買うか、逆に非常に下げている銘柄を買うか? どっちかだろうね。まぁ今日は下げたけれど、心配には及ばないよ。既にサブプライム問題も過去のものだし…。次の焦点は、春から夏に訪れる場面だね。それまでは株価は戻りに入るのだろう。

話は変わるけれどニュースに、フジテレビ、アステラス製薬、三菱重工、ソニー、トヨタの6社の株式を過半数確保と言う、誰が見てもありえないとわかる「大量保有報告書」が、有価証券報告書の電子開示システムのEDINETに掲載されたと言う悪戯があったね。
掲載には万全を期していたと思ったけれど、チェック機能が働かないシステムも可笑しいと思うね。でもそんなことより、このような事件はある意味で予兆だろうと思うよ。株安を放置している日本の仕組みが可笑しいのだろうね。だから、こういう事件が起きたのだと思うよ。

今の株価は異常に安く、誰かが株を買っているわけだね。ブルドック事件はこのような株安に経営者が対応せずにほったらかしていた事に問題があったんだね。まさか…と思うかもしれないが、この株安を放置すると、こうなると言う警告でもあると僕はおもうね。数年後に、誰かが株主として登場し、その時になって経営者が泣かない保証はないね。稼ぐ日本を代表する企業は守らないと…

仮にトヨタが外資の手に落ちたら、何も税金の高い日本に本社をおいておく必要もないし、日本人の雇用を確保しなくてもよくなるね。日本は規制が厳しいから、他の国で車を作ったほうが良いという発想になるよ。

時代や:面白い悪戯をするやつがいるね。

かたる:日本人の情報に対する盲点を突いているという見方もできるね。

時代や:トロは前回の安値(火曜日)が下値だと思うの?

トロ:僕はかたると違い弱気だよ。今日も任天堂がストップ安だってね。日立建機も大幅安だよ。かたるは好業績だから、割安だと言うが割安感が消えるまで、株は下げ続けると思うよ。

神主さん:どういう事なの?

トロ:つまり「割安に買いはなし」と言うことさ。株は割高な銘柄を買うものだよ。そうしてその割高が水準訂正をしてきたら、売りを考えるんだね。よくかたるはPERだとかPBRを引き合いに出し、株価は安いというが、現実はそうだろうか? 業績の見通しがたたない株を買える道理がないよ。現時点でPER10倍以下の商社、海運、鉄鋼などのBRICs株は確かに好業績だけれど、何れ株価に見合う業績しか、実績を残せなくなる可能性があるよ。

神主さん:つまりこれから業績が悪化して、株価に見合った業績に変化すると考えているんだね。

トロ:そうだね。多くのアナリストは今期も…いや来期は、増益基調が続くと考えているが減益なんじゃないの?

かたる:僕は市場が過剰に悪化具合を織り込み過ぎだと考えているよ。もし仮にトロの言うような形で業績が悪化するかどうか…は、春から夏の推移を見ないと判断は付かないよ。故に、株価は今が底値で少し戻すんだね。春から夏頃まで…、そうして、その時分の経済統計値に回復の兆しがないなら、株は再び下値を模索するのだろう。

時代や:かたるのコメントも、そんなに強くないようだね。目先しか上がらないと言う言い方に聞こえるね。

かたる:そんなことはないよ。これから春から夏にかけ一段高して、本格的な相場になるか、それとも再びダメになるのか? 様子を見る時間が必要だと言うだけだよ。仮に経済統計値が悪くなく世界景気が持ち直す様子がみられれば、このまま株は上がり続ける事になるよ。だからトロの見方とは違うよ。どうもNY市場に左右されるので下のグラフを参考に考えてみると良い。既にカラ売りの株数は1年前に比べ、NY市場で43%も増えているね。ソシエテの事件と同様に株価が底だと言う事象が、一杯、散見されるね。何もテクニカル指標だけじゃないよ。

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2008年01月25日

1月25日

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かたる:今日も簡単に…
日経平均株価は、今年、初の3連騰だそうです。一昨日の今日の市況に、過去の日経平均株価の急落後の動きのチャートを載せました。通常は1ヶ月から2ヶ月ぐらい戻りの相場に入り、その後、もみ合いなのでしょう。この下げ局面はリバウンドと、新しい流れを探す動きになります。相場をリードするのは株価の動きが強い銘柄でしょう。幾つかありますね。また大きく下げた銘柄のリバウンド狙いも有効ですね。ただ大きく下げたので、直ぐに、全値戻しなどの幻想は抱かないほうが良いでしょうね。相場の弱い銘柄は1/3戻り、強い銘柄は1/2戻りなど、段階的に売りあがるのが良いでしょう。

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まだ反騰相場が始まったばかりですので、銘柄により、買い増しをするチャンスでしょう。当面は懐疑のなかでの「戻り相場」になるでしょう。少しぶれると、慌てて売りたくなりますが、充分、下げたので通常は押し目買いが有効だと考えています。2月から第三四半期の決算が発表されます。この数字はかなり良いでしょうし、配当も期待できるので、私はしばらく上げるのだろうと考えています。武富士なんかは、全然、この下げ相場でも下げませんでしたね。配当狙いの動きを先取りしているのでしょうか?

BRICsの代表銘柄の新日鐵もあまり下げていませんね。株式の持ち合い効果が威力を発揮したのでしょうが、そればかりでなく、きっと新興国の需要は落ちてないのでしょう。貿易収支を見ると分かるように、中国がアメリカを抜き、わが国最大の貿易相手国となっています。中国の経済は好調で税収が多く社会インフラ整備は、依然、大きく伸びているようです。ただ都市部の不動産投資は一時的な陰りを見せています。アメリカの景気後退の影響度合いを見るためには、時間の経過が必要です。つまりBRICs銘柄も当面は戻るでしょうが、直ぐに新高値を更新することもないということです。あるとすれば、秋以降、経済情勢が好調な場合だけでしょう。

アメリカでは簿外債務の子会社化処理も終わり、カントリーワイドなど住宅金融はバンカメによる買収見通しで決着し、モノラインの処理は時間が掛かりそうですが、健全化への処理の方向で動き出しているようです。金利は大幅に下がり、サブプライムの借り換えのピークは1-3月なので(既に1ヶ月が過ぎました)、この問題の余震は続くでしょうが、既に、サブプライムは過去のテーマになりつつあります。景気の落ち込みは経過観察の段階に入りますから、相場は1ヶ月~2ヶ月ほど上がり、横這いの模様眺めの段階に入るのでしょう。僕は好業績の新興株が物色の中心になると考えています。果たして、そうなるかどうか…今週はダメ押しの週でしたね。日銀総裁などのコメントにも失望したのでしょう。

来週からは何処まで戻るか? 相場が試されるのです。
「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観のなかで成熟し、幸福感と共に消えていく」だったと思いますが、株式市場には名言が幾つかあります。来週も時々、余震がありますが、その余震に震えないで果敢に押し目買いを心掛けて下さい。そうして、しばらくして、みんなが強気になってきたから、この安値を買った玉を、一旦、手仕舞うのが筋なのでしょうね。通常は流れが変わりますからね。このような環境下で、新高値を取るような銘柄に注意を向けて下さいね。それでは、おやすみなさい。


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2008年01月24日

1月24日

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かたる:今日は遅くなったので簡単に…。
今日は久しぶりに、昔、仲間だった。ブツブツに電話をしました。彼の言葉が洒落ています。「月曜日、火曜日と日経平均株価は大幅安したわけだが、福井日銀総裁の言葉が市場を無視したものだった。」と、原因の一つを分析していたね。同時にグリーンスパンの私の履歴書を引き合いに出していたね。「株価が上がりすぎかどうか明確な手段はない。市場の力には勝てず、何を言っても無駄になる。」と述べてあり、この時に「根拠なき熱狂」と言う言葉をスピーチに使ったわけだけれど、今の日本株は「根拠なき恐怖心」と言う市況かな?

こんな時に、僕がいくら益利回りがどうのこうの…。純資産倍率がどうのこうの…。配当利回りがどうのこうの…と言っても、恐怖心で株が下がっているときは、何を言っても無駄なのだろう。馬鹿な株価まで市場が売るものだから…。仕方なしにお客様には「株は何が起こるかわかりません。与えられた公開情報からみれば、現在の株価は明らかに異常で割安だと思います。だから買っています。しかし粉飾決算と言う例が過去にあるわけで…ライブドアのように上場廃止になったものもあります。」と答えた次第。グリーンスパンの「根拠なき熱狂」と同じ状態なのだろうね。

日経225の益利回りは7.35%まで上昇したのだから…ビックリする。この金利下で異常な株価が成立するのだからね。しかし、どの株も不安定な動きをしているが、やがて恐怖心がやわらぎ、財務内容に見合った株価になる。今の市場価格と妥当価格のギャップが儲けに繋がるわけだけれど、選択する銘柄は難しい。大型株を選別する人、それも日本を代表する産業のトヨタとか…。勿論、トヨタは日本や米国の販売が落ち込むことや、円高のリスクも承知で買うわけだが…。続いて日本を代表する銀行、三菱UFJや三井住友、そうして個人好みのみずほと…。中には株式の持ち合いをやっている新日鐵を選ぶ人もいるだろうし、三菱重工と言う選択肢もあるかもしれない。

ここには東芝や日立と言う選択も存在するが…新興株が好きな人はソフトバンクやヤフーを選択することもあるね。博打を承知で好業績のDENAやサイバーAと言う選択肢もあるし…強い株でなく下がっているINDEXと言うリスキーな選択肢もあるかもしれない。それぞれが自分の力量で選択し、自分の力量で買う株数を決めれば良い。保守的に配当利回りで考える人もいるだろう。過去のケースから見れば、かなり異常な状態なわけで逆を言えばチャンスなのだろう。やはりピンチとチャンスは裏腹で、自分の力量で投資を考える事になるんだね。

株を買う場合、安値で買わなくても良いわけで、株価が落ち着いてから買いに入る人もいる。通常は急落から2週間程度あけ、株を買い始めるやり方もあるね。下げている最中は何処が妥当な株価は分からないからね。最近の日経新聞を読むと、かなり弱気に傾いている様子。今回の問題点はサブプライムからのアメリカ景気、そうして昨年も2桁成長を遂げた中国への影響だね。今日の日経新聞は面白かったね。郵船の五十嵐取締役の談話として「昨年の夏から中国の北米向け輸出が横這いになった」と紹介していたね。何故、9月とか10月に報道しなかったのかな? 当時はバルチック海運指数のことを大きく報道していたのに…。

さて、そのサブプライム問題だけれど、僕は昨年の夏ごろからピークは、今年の1-3月と述べており、度々、カントリーワイドとMBIの話を取り上げてきたね。覚えているかな? 既にカントリーワイドはバンク・オブ・アメリカの傘下に…。昨日NYが上がったのは、この金融保証会社であるMBIとアムバック・フィナンシャル・グループ(ABK)などのモノラインに対し、当局が資本注入の検討に入ったとの報道が株価の急速な戻りにつながったと言う。この話は非常に重要で仮にモノラインが倒産になると、証券価値が一段安になるね。シティーが1の損失を被ると、10倍の資産規模の圧縮が起こるのが金融の世界。最近、ようやく原油価格やインド、中国などの新興株が下げているのは、このような影響が波及しているのだろうね。

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あとはノーザンロックなどの欧州勢の行方か…。これでサブプライム関連は決着だね。おそらく月末のFOMCでは追加利下げだろう。僕は0.25%派…しかし株価次第かな? G7も来月あり、世界の金融は協調体制なのだろう。故に今回は、既に峠を越したと思うのだけれど…後は株価が何処で落ち着くか…。昨日、見たようにその後はしばらく上昇し、アメリカ経済の景気動向を確認する作業になるのだろうね。それでは、今日はこの辺で…株は一度に買わずに、何度かに分けて買えば良いのだね。だって神様じゃないから下値は分からない。

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2008年01月23日

1月23日

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かたる:米国は流石ですね。市場経済の国らしく緊急利下げです。どこかの国のように、「予断なく見守る」って、言葉遊びをせずに実行をする国ですからね。証券マンとしては、やはり悲しい現実なのですね。1989年のバブルが崩壊した時も同じような対応なのです。現在の福井さんのように。「のうてんき」な見方をしていたのですね。株なんて下がろうが、経済には関係ないと言っていたのです。その結果は失われた空白の時間が生まれました。その結果、アメリカのGDPは伸び続け、日本のGDPは横這いで、日本がアメリカより高かったのですが、今では1万ドル以上、アメリカが上になりました。今日はコメントを言っても当たりませんから、チャートを見てください。実は25日移動平均線の乖離は、ここ10年以上、こんなに乖離が開いたことがないのです。

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そこで週間足で13週線との乖離を調べたら、2001年にITバブル崩壊後の相場で16.48%の乖離がありました。その前は1990年のバブル崩壊後にありました。この時は、もっと乖離が大きかったですね。しかしこの底入れから何れも2ヶ月程度上げ波動を迎えていますね。その後、本格的な上昇になるかどうか…は展開次第なのでしょう。私の印象ではITバブルの時の形になるのでは…と推測していますが…背景が違うことがあります。それは現在は好業績で、益利回りが非常に高いと言うことです。昨日は7.08で、遂に7%を越えました。過去を調べてみると、1973年、1974年に7%を益利回りが越えたことはありますが、この時の公定歩合は5%を上回っています。昨日の10年物の国債は1.315%です。分かりますかね? 単純平均株価をみても、この水準は昭和50年の水準です。

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希望を失った日本だから益利回りが高いのは当たり前と、言われそうですが…、果たして、そうかな? 情報インフラでは、ソフトバンクのお陰で世界トップ水準なのですね。飛躍の芽は、たくさんあるように思いますが、誰も恐怖心から株を買いません。人間の気持ちなんか、いい加減なもので、ストップ安で大量の売り物があるときは買いたくありませんが、株価が上がると買い場じゃないかと思うのですね。上の乖離のデータは、どんな局面でも、突っ込んだ所を買って置けば、売り場はあるということを物語っているのだと思います。さぁ、勇気を持って買い向かおうね。ピンチはチャンス!


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2008年01月22日

1月22日

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かたる:どうなっているんだろうね。恐怖心が先行して正常な理性が働かなくなった相場展開になりつつあるね。インドのムンバイではサーキットブレイカーが働き売買を一時停止したという。サブプライム問題は信用収縮に発展したね。金融が萎めば実体経済が打撃を受けるのは避けられないからね。この原因はアメリカの経済対策への市場の反応が原因なのだろう。加えてキング牧師の休日で市場が閉まっていることも大きな原因の一つだね。

トロ:アメリカ景気後退は明らかで、これまでは米国の減速をBRICsが補うと言われてきたけれど、その可能性は幻想と言うことなのだろうね。かたるは前からBRICs銘柄に懐疑的だったよね。その説明に対するビスタニュースの原稿を読むと、中国のGDPの構成比を問題にしていたね。固定資本形成が40%、輸出が40%だと言ってなかった? つまり中国の減速が明らかになりつつあるから、バルチック海運指数も下落し始めたのだろうね。お前はこの動きを確認する為に、当初は夏から秋にならないと判断が付かないと言っていたじゃないか? それなのに、株は買い場だと馬鹿なことを言っていたよ。ようやく読みどおりの展開になったのだから、株はまだまだ下がるんじゃないの?

加えて、日本は本格的な少子高齢化を迎えるよ。GDPが落ちるのは必然だから株が上がる道理がないね。沈み行く日本経済だよ。どうやって大量に退職する団塊の世代の年金を負担するの? きっと年金は減らされるから可処分所得が減り消費は伸び悩み、日本経済は衰退国家になるよ。1500兆円と言われる個人の金融資産はあっという間になくなり、日本には資源がないから円安が加速し、物価高の貧乏な国に逆戻りだね。株が買える道理がないよ。既にアメリカからも見捨てられ日本の未来はないよ。株なんか売らなくちゃ…当初は12000円だと思っていたが、明るい兆しは何もないね。政策当局に危機感は感じられないよ。だから1万円を割るシナリオもあるかもよ。

かたる:そうだね。一般的に、みんながそう思っているよ。しかし人間は現状が怪しくなれば対策を講じるよ。だから読みは難しい。僕は何度も言うが、サブプライムは疑心暗鬼による不安から生じている問題だと思うよ。この漠然とした不安感を取り除けば、実態は住宅価格と証券化された市場価格の差が(乖離)開いているから、大きく株価は戻ると思っているよ。今の株価はいくらなんでもひどすぎるね。恐怖心が先に立って、買いが極端に引っ込んでいるだけだよ。しかし今日も売買代金が3兆円を越え、かなり投げる人は投げているね。信託だろうが、ちゃんと買っているところもあるからね。僕は心配ないと思うよ。

時代や:お前が心配ないとか、買い場だとか言うと、ゾッとするよ。まだまだ下がるんじゃないの?

神主さん:買戻しを言い出した石井久氏もビックリしているかな?

かたる:とうとう時価総額は400兆円を割り込んだね。今日は一部市場で392兆3327億円だと言う。新安値銘柄は1018銘柄だと言うし…25日騰落レシオは52.75、そうして25日移動平均線乖離はなんと14.75%だね。この数字は、この10年で最悪だね。つまり株価は異常事態と言うわけだね。

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時代や:お前は外れているが、ビスタニュースの原稿を寄稿しているHさんは、一貫して売りを説いていたね。大正解だったね。お前も読んでいるんだから、参考にすればよかったのに…。一時、カラ売りをしていたと思ったら、直ぐに買い転換するんだから…、馬鹿だったね。

かたる:カラ売りか…非国民な行為だな。どうも僕にはダメだと思っても愛国心が強いから、買いの銘柄を探す傾向があるのだろうね。畜生! 何故、再び2003年に逆戻りするんだろうね。今日の単純平均株価は、再びあの時と同じ308円だね。1975年以前の話だよ。この株価水準は…NHKではインサイダー取引があったそうだけれど、この責任を取って会長は辞任すると言う。不思議な国だね。大企業の社員が悪いことをすると、経営者が責任を取らなくてはならないのかな?

神主さん:それは違うんじゃないの? 社内の管理体制がずさんだったから、責任を取ったんじゃないの。

かたる:でも、なんで直ぐに全社員が株の取引の自粛を言われ、6ヶ月間の反対売買が出来ないような制度になるのかね? やはり僕にはだんだん住みにくい国に変化しているね。金融庁は一部上場企業に対し、文書化を指導しているらしいね。役人がどんどん民間のやり方に口を出し始めているよ。何処が規制緩和なのかね? まるで中国のチクリを奨励した文化大革命と同じだね。

神主さん:かたるの批判が、まだ出ていると言うことは、株はまだ駄目と言うわけかな?

かたる:そんなことはないよ。誰が考えても、株は安い水準に位置しているよ。地価が収益還元法価格で底入れして、世界からお金が流れ日本の地価が底を打ったように、株も同じような作用が働くよ。

トロ:どうかな? お前が批判しているブルドック問題があるからね。日本には会社を母体とした村意識が強いから…。外人投資家が割安だと思って買っても経営権が握られないよ。今、Jパワーの買い増しを通産省に申請しているが、議決権のない株式なら買っても良いという馬鹿な議論をする国だよ。どんなに割安でも、株が上がる道理がないよ。再び、日経平均株価が1万円でも割れば、少しは真剣に日本の仕組みを考えるかもしれないが…当分無駄な抵抗だろうね。いくら株が割安だと叫んでも、買っても権利ない株だよ。株なんか、売りだよ。売り。

かたる:ふん。良く考えて欲しいものだね。そろそろ矛盾が議論され、恐怖心が生まれている市場だよ。僕は逆に歴史的な買い場だな。と感じているね。2003年は銀行に力がなかったけれど、三大銀行は既に傷が、だいぶ癒えているからね。それにソフトバンクが新しいプランを発表したね。諸刃の剣との指摘もあるが、僕は彼の実績を信じるね。この事業が上手く行きシェアを握ることができたら、新しい時代の幕が開けるよ。日本とアジアを情報インフラが結ばれ、金融が産業を支える構想が見えるのだろう。新しい日本の幕開けが来るんだよ。もう直ぐだよ。この株安は新しい時代へ向けた試練だよ。故に、この調整が買い場になるんだね。希望の国を目指し、僕はこの試練をじっと耐えるよ。頑張るぞ!

トロ:無駄な努力は気泡に化すよ。


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2008年01月21日

1月21日

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かたる:いやはや…また下げましたね。なんと535円安だそうです。でも実質は40円程度の値下がりのようなものですが…、だって金曜日の安値が13365円でしたからね。下値の堅さを確かめに行っているような感覚でしょうか? 日本にはまともな投資家が存在しなくなったので、何を言っても無駄でしょう。所詮、目先の値動きに一喜一憂する投資家が多いのでしょうね。一流とよばれる価格の高いワインを飲んでも、1000円前後の安いワインを飲んでも価値観の分かる人は限られるでしょう。それと同じようなものなのでしょうね。きっと…。時間が経過し結果論で批評するのは楽ですが、現在進行形の形を言い当てるのは不可能ですからね。株の場合はどんどん外部要因が変化しますからね。しかし私は底値だと思っています。今日は株を買いました。買った銘柄は2銘柄です。

時代や:よく買える余力があるね。

かたる:余力なんかないよ。しかしたとえ僅かな量でも常に市場に参加すべきだと思うよ。よく人間は大きくやられると保守的になり、株を買うことをしなくなるね。でも僕は今まで1万株買っていたなら、たとえ1000株に減らしても、転機だと思われるタイミングで買い参戦すべきだね。これは非常に重要な事です。どうせ市況が良くなると、必ず後で売り買いをしたくなるものです。様子見だよ。とか、「休むのも相場」なんていう格言があるけれど、僕は市場に、僅かでも参加すべきだと思うよ。この行為自体は大きな利益にも結びつかないが、後で本格的な回復相場になった時に、たとえ1000株でも参加している意義は果てしなく大きなものだとおもうよ。

時代や:それで、買っていたのか…

神主さん:石井久が「株価の底入れ宣言」をして、カラ売りを買い戻せと言ったそうだよ。

かたる:そう、わざわざ教えてくれてありがとう。僕のお客様がテレビを見ていて榊原英資氏が、株価はまだまだ下がると弱気だったと言っていたね。そういえば武者さんも弱気に転向したとか聞いたね。僕は一応、この世界でお金を残した石井氏を支持するね。まぁ、常識的に考えれば、この益利回りだから、株を買うのが普通の運用者だね。どっち道、ファンドマネージャーなどは決断できないのだから、日本生命や第一生命の社長が運用担当役員を呼んで1000億円単位で買い指示すべき株価位置だろうね。

株なんてタイミングと時節が正しければ、僅かな買いで株価が上がるものだからね。既に売り物が切れているんだから…。その動きが木曜日、金曜日の動きなのだろう。今日の日刊工業新聞に業況観測と言う特集が載っており、それをみると…僕の嫌いな新日鐵の三村さんが株が大幅に下がり「大変だ、大変だ」と煽り立てるのは新聞論調による不況に思えると述べているね。彼は実際に年初の挨拶を交わし異口同音に「堅調」と言う返事をもらっていると言う。まぁ、株価の動向が正しいのか、それとも株価の行き過ぎが訂正されるのか?

神主さん:かたるは今の株価が行きすぎだと考えているから、買い方針なんだよね。

かたる:そうだね。僕は昨年と言うより一昨年になるかな? 新日鐵が上がるのを見てやり過ぎだと感じていたんだよね。だからビスタニュースの原稿で、中国のGDPの構成を説明して注意を促し、実際にカラ売りもしていたが…今は下げ過ぎだな。と感じているね。サブプライムから景気後退、中国への波及を懸念しているが、サブプライムの本質を考えると、春か、夏に、水準訂正が起こる材料が確認されると思っているよ。この時期はマスコミも揃って行き過ぎを認め、論調を変える時期だと思うよ。今が一番見えなくて、暗いのだろうね。しかしお金は流れているよ。これは重要な事だね。楽観的とは言わないが、そんなに深刻に、景気後退が広がる構図を考えなくても良いと思っているよ。

あまり個別株に言及したくないが、僕の構想が正しいことを示す株価の動きが随所で見られているよ。今日の一番人気は、モバイル・コンテンツだったね。新興株が相場をリードする様子がみえると思うよ。実は2003年に日経平均株価は底入れをしたが、その前からヤフーなどの株価は上がっていたんだね。例えば今日、僕が買った株は、この下げ相場でもボックス圏を下回っていないね。このような株は環境が良くなると、新高値に真っ先に躍り出る可能性があるんだね。

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時代や:チャートの形だけでは分からないよ。

かたる:僕はビスタニュースで、昨年新興株のシリーズを組んだ時の一銘柄だね。実はタイミングが早すぎて、買った後に半値になり戻ってきた銘柄だね。

トロ:お前の選ぶ銘柄は、みんなそんな株ばかりだね。買ったときから下がり続け、半値は当たり前、1/3や1/4だよ。

かたる:言い訳はしないよ。事実だからね。僕の投資は赤字から黒字転換する瞬間を狙うから、業績の回復がずれた場合、株価が下がるのは仕方ないね。更にどうしても好業績の銘柄ではないから、全体相場のセンチメントに影響されるよ。今の相場環境のように、システマティック・リスクへの懸念が高まると売り対象になる。これも仕方ない。

トロ:ふん、立派に言い訳をしているよ。お前は買いばかり薦めるが、どっち道、ダメなんだから売りを薦めれば良いよ。やはり日経平均株価は12000円に向かっているよ。

かたる:細かい目先に拘って、どうするの? 大勢観で動かないと…。終戦後、日本は再生を果たし世界から大きく評価されたね。しかしGDPが世界トップ水準になると、方向性を失った政策不況が続いて迷走しているよ。1989年から、この動きは続いているんだね。実際は1985年か1983年だろうが…。失われた時代と言われているが、僕には新しい飛躍への準備の期間だと思うね。日本株は既に立ち上がっているが、その方向性に勢いが生まれない。理由は金融の力が弱いからだね。不良債権処理がようやく終りつつある所だから…リートにお金が流れ、地価が上がると直ぐに金融庁は銀行へ警告を発したね。そうして日銀は直ぐにゼロ金利を解除した。しかし「りそな」を観てごらんよ。まだ公的資金の返済の目処も立ってない。この段階で景気が良いからって正常への過程を急ぎすぎたんじゃないのかな?

でも次のステップである今度は金融が強くなりつつあるからね。本格的な成長が期待できるのだろうね。今年後半には明らかになるね。そうしてソフトバンクに体力が戻ってくるよ。新興勢力が活気付く環境が見え始める段階になると思っているよ。だからここは新興株で乗り切るのが正解だと思うよ。さぁ、お金のある人は勇気を持って、先ず、1000株を…お金のない人は、下がっている株をじっと見守れば良いね。業績動向が改善されていれば、必ず株は上がるからね。最後は業績が株価を決めるんだから…

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2008年01月18日

1月18日

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かたる:いやはや、こっちが何とか株価を保ったと思ったら、今度はあっちがやられているね。解説に寄れば、07年12月の住宅着工件数や住宅着工許可件数が市場予想以上に落ち込んだそうで、更に、フィラデルフィア連銀製造業景気指数が前月のマイナス1.6からマイナス20.9に急低下し、米景気後退懸念が強まり相場は急速に下げたそうです。サブプライム問題の根源である住宅着工件数はこれからも注目されますからね。下のグラフをよく覚えて置いて下さいね。

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トロ:ほらね。いよいよアメリカのリセッションの開始だね。景気後退の懸念が現実になり、どの程度マイナスになるか…この数字を見極めるまで株は下がり続けるんだね。

かたる:確かにショックが大きかったのだろうね。日本の政治家さんみたいに「予断なく、じっと見守る」なんて言っていれば「失われた時代」のようになるんだね。しかしアメリカは市場経済の国だから、株が下がればすぐに政策を変え対策を打ち出すよ。日本は合議制で誰も責任を取らない体質だから、先陣を切って行動をする奴がない。そればかりは民間が頑張っているのに、役人は足を引っ張っているからね。これまでは「官製不況」言われていたが、今は「経済テロ」とか「役人テロ」と言われているらしいね。本当に建築基準改正法から、サラ金、金融商品取引法、フィルタリング規制、5号機への機種変更など…数え上げると切りがないね。

自分たちは税収が増えると途端に予算を増やすのだからね。金融新聞では第三セクターの清算の話が載っていたが…。普通は貧乏をすれば人件費を含め経費を削り、資産を売却して借金を返すんだよね。ネットの時代だから大阪府は全ての資産を売却し、自分たちは夕張に行きネットを使って仕事をしたらどうかな? 市民サービス部門など、全国の市町村を一元化すれば、巨大な民間企業ができるね。公務員を辞めさせて民間にすれば良いのに…

時代や:また話が、それているよ。つまりアメリカは市場主義の国だから、かたるは景気後退にはならない。と思っており、トロは景気後退すると思っているわけだね。しかし300ドルも下がると言うことは…トロに軍配が上がりそうだね。

かたる:先日、日経新聞だったかな? VIXが載っていたね。

時代や:VIXって?

かたる:「ボラティリティ指数」のことだね。「ボラティリティ」とは、株価が今後どのくらい上下しそうかという「変動性」「予想変動率」のことだが…この指数は現在買われつつあるが、この1年間は、ほぼボックスの動きだよ。現在は28.46だけれど、過去には1998年8月は44.28があるよ。そう深刻に懸念してないと言うことじゃないの。日本人は自分で調べずに、日経新聞の記者だとか…の記事を信じるからね。実際はかなり作為的に書いたりして、いい加減なんだよ。

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トロ:いい加減とは、言いすぎだよ。

かたる:そうだね。ゴメンね。でも市場の話のつなぎだから…みんなの話を切ったり貼ったりしている感じかな? 日本人は目先に…それも考え方が短絡的だよね。金融の世界では5年とか10年と言うのは短い期間だからね。ユダヤ資本が金融市場を制したのは世代や国を越えた考え方をしてきたからだね。最近、僕は昔の統計を調べたりしているが…。例えば単純平均株価だね。1989年には、信じられないだろうが、なんと1579円になったんだよ。その株価が今は323円だよ。2003年が安値で308円だね。今の数字は1976年ごろの話だよ。単純平均は名目の話、日経平均は実質の話みたいな感覚だね。

考えて御覧よ。失われた時代の意味を…。
1989年にベルリンの壁が崩壊し世界は市場経済化の道に入っているのに日本だけが社会主義の計画経済を維持しているんだよ。そうして2003年に方向転換したんだね。しかし2006年初頭に再び振り戻しが始まった。その為に日本は再び厳寒の時代を迎えている。これが単純平均の意味だよ。しかし大丈夫。既に体制転換しているからね。無駄な抵抗を役人様はしているわけ。だって世代が交代しているからね。おそらく323円が歴史的な二番底になる可能性があるんじゃないのかな?

時代や:そういえば、かたるは今日の午前中に、あの安い最中に、お客さんに対し底入れ宣言をしていたよね。

かたる:まぁ…ね。ひょっとすれば、後場からはプラスになるんじゃないか?って思っていたんだね。一部のお客様には伝えてあるよ。でもみんな追証で苦しんでいたからね。株を買えなんて言えないし…だから、ほんの一部のお客様だけ…注文はもらえなかったけれど。仕方ない。上がってからで良いからね。この波動は2012年ごろかな? かなり長い期間上昇するシナリオなんだけれど…

トロ:ホラ、ホラ、ホラ…ホラがまた始まったよ。今日はアメリカで経済対策が発表されると言う期待感から上がっただけだよ。これから景気はダウンするんだから、まだ入り口にも入ってないよ。

神主さん:でもかたるの株高の根拠は何なの?

かたる:情報はただではないよ。有料だよ。たとえ外れても…、当たっても…。僕は先週ビスタニュースである仮説を基に、今週は絶好の買い場だと述べているよね。果たして当たるかな?

トロ:当たるかな? …とは暢気なものだね。他人の金だと思って…

かたる:それは社員セールスの話だよ。歩合はいつも真剣だよ。故に一昨日かな? いつもは無理をせずに追い証は投げなさい。と言っていたが、今回に限り無理してもお金を作って耐え忍べと言ったよね。この言葉にはある根拠があるんだね。おそらく、昨日、今日の買いは公的じゃないの? 何れも後場から投げるタイミングを買ってきているね。今日は3日分の期日の売りもあり、投資家心理が重要な日だからね。

株なんて上げるのは簡単なんだよ。少しタイミングを見ながら、戦略的に買えば良いのだから…ただし市場も馬鹿じゃない。駄目なタイミングで買っても駄目なものはダメ。良い銘柄で将来性があるなら、タイミングを揃えて買えば、後は自然に上がるものだからね。今年は年初から株が下げているが年間を通せば明るい年になると思うね。僕だって株が下げて不安がないといえば嘘だろうが、自分でチャンと調べれば大丈夫だと思えるようになると思うね。週末のビスタの原稿を楽しみに…

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2008年01月17日

1月17日

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かたる:今日は時間がないので簡単にします。
下のグラフを最近持ち出すことが多いのですが、東証一部単純平均株価の月足です。実は現在の株価水準は非常に安いのです。先日、PERが15倍前後の水準が34年ぶりとの日経新聞の報道がありました。私はこの世界は1979年の入社ですから、今年で29年になるのかな? ところが今の水準は1974年以前のものなのですね。だからよく知らないので、今、調べている所です。日本株の利回りは1975年が2.24%、1974年が2.41%、1973年は1.96%、1972年は2.21%、1971年は3.37%となっており、それ以前は3%以上の利回りで回っていたようです。現在は1.79%のようですね。まぁ、何れ分かりやすい形のグラフでまとめますから…

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単純平均株価も1976年が307円で1977年が320円なのです。考え方を変えれば、つまり日本は昭和50年から成長をしてなくて、市場経済で評価すると30年前の水準のままだというのですね。悲しい現実ですね。日経新聞は日経平均株価を自分達の利益のために用いていますが、PER、利回り、単純平均などの指標は1975年前後と同じなのですね。1989年にベルリンの壁が崩壊し、共産国家、社会主義国家はなくなり市場経済化が進みました。しかし日本だけが計画経済・資本主義かな?…を採用し、世界から取り残されていると言う見方もできますね。まぁ、この話は何れグラフを交えて考えて見たいと思っています。

市場には米国景気の後退を懸念し中国まで波及するストーリーで株を売っているわけです。目先ばかり拘る市場参加者が増え、堅実な考え方をする投資家が不在なのです。ファンドマネージャーは合議制で、投資活動とは程遠い存在です。責任を曖昧にするから、こういう現象になったのでしょう。機関投資家は2%に満たない国債を買っており、何故、配当利回りの高い株を拾わないのでしょう? 何故、PBR1倍以下の黒字配当企業の株を、買わないのでしょう。コーポレート・ガバナンスと言う言葉が、ブルドック以来、失われたようですね。TBSや新日鐵か…株価が安くても経営権がいつまでも安泰だと思っているのでしょうか? ブルドックは割安の株価を放置し財テクをしていたのですね。豊富な使わない現金を抱えていたわけです。だから投資ファンドに狙われたのです。高くなってくると慌てる経営者は、存在意義があるのでしょうか? 

現在の株価は非常に割安なのです。景気動向がどうのこうの…と言う水準ではないですね。信用買い残をたくさん抱え、期日や追証により一時的に下がっている株価水準だと思っています。私のシナリオはこの段階で株は底を打ち、春に向かって上がっていくシナリオがメイン・シナリオと考えています。果たして、そうなるかどうか? 年末年始のアノマリー現象で、外部環境に左右されない新興株が活躍すると思っていたのですが、やはり一旦全部の銘柄が調整を強いられたのですね。現在、新興株の動きは鈍いように思われるかもしれませんが、新しい時代を切り拓くメインの業種だと考えています。さて今週で調整過程は終了したのでしょうか? 通常、株価が落ち着いてから、下値を確認する為に、2週間ほど確認作業が必要になると考えられています。弱気になる場面ではないでしょう。

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2008年01月16日

1月16日

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かたる:下げる相場だね。僕ら新興株派は2年間の下げ相場を経験しているね。BRICsなど一般的な投資家は、初めてのヤラレなのだろうが…。下落率が大きいので心理的なショックが強いのだろう。絶対期日もあり、なかなか投資心理が回復しないのが、今の相場だね。加えて将来に対する不安が指摘されているから、尚更、下げ圧力が強いのだろう。とうとう、25日移動平均線乖離が10%を越えてきたね。

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トロ:当分、株はダメだろうね。買う動機がないよ。国内の買い需要は、年金運用の信託銀行、このセクターは株が下がれば、仕方なしに買うセクターで、上値を買わないよ。もう一つが事業法人、此方は予算の範囲で買うセクターだね。自社株買いや持ち合い株を進めるセクターだね。新日鐵や住金が比較的他の銘柄に比べ、確りしているのは、そのせいだろう。

トロ:ダメだね。上がっている株があるの?

かたる:94銘柄が値上がりして、1601銘柄が値下がりしているね。今日の25日騰落レシオは59.4だね。一方、新安値は1209銘柄だって…同じく25日線の乖離率が10.81%と言うのは、かなり、きつい下げなんだね。過去のチャートを見ると、そう頻繁にある現象ではないね。その後、上がるケースが多いのだけれど…。日興証券のテクニカル・アナリストは2月か3月が安値で、その後、2010年から2012年まで日本株は上がり続ける可能性があるとか…。下値の目処は13900円、13500円、最悪13100円と予想していたね。

神主さん:「苦しい時の神頼み」って言うが、何か良いことが起きないかね? 昨年の石井会長の予想が、本物に見えてくる市況だね。本当に日本はダメなのかね?

かたる:今は、いくら良いことを言っても無駄だね。株が下がっているときは、需給関係で株価位置が決まるからね。このような場合、業績の方向性なんか関係ないからね。見ていると分かるよね。信用買い残の多い銘柄は、軒並み安いね。例えば銀行株は、みずほが新安値だけれど、三井住友や三菱UFGは、まだ安値まで間があるからね。信用で買っている人が多い銘柄は、人気株だけれど株価は動きは弱く感じられるよ。双日、丸紅、住友鉱山など…新日鐵は持ち合いの動きが株価を支えているようだね。

トロ:アメリカのシティー・バンクも26.94ドルか…。この損失拡大は昨年の10-12月期だからね。サブプライムのピークは1-3月期なんだろう?

かたる:そうだけれど、それは意味合いが違うよ。既存の相場価値で損失額を計算しているのだろう。…と言うことは、既存の売れない損失の相場だから1-3月分の予想を含んだ相場で査定しているからね。通常の相場は6ヶ月先を見込むといわれているから、今が、一番くらいと思うけれど…

時代や:しかし多額の損失だよね。兆円単位だよ。いくらなんでも、大丈夫かな? 売っていないんだよ。含み損を計上しているだけだから…。

かたる:僕はこう考えているよ。日産自動車の再建の時にゴーン社長は、多額の赤字を計上したね。なんと2000年に6843億円も…メーカーとしてはすごい赤字だったよ。その後は急回復させ、如何にも自分が改革の成功したように見せたよね。6800億円の赤字は、今までの歴代社長の経営ミスによる損だと言わんばかりに、考えられる損失を全て過剰に吐き出したんじゃないのかな? それと同じ事だよ。

サブプライムの本質をよく見て欲しい。30%ぐらい複合証券は安いかもしれないが、実際の住宅価格は多く見積もっても10%も下がってないね。1月末に大幅に金利が下がるという。そうすれば新規の需要が出てきて、実際、元になっている住宅を売れるから差し引きプラスになるよ。まぁ、多額に積みました貸し倒れ引当金のような存在だから、将来の利益になるかもしれないよ。

だから、景気後退を前提に動いている市場は下げ過ぎていることが分かり、そろそろ値戻しの相場に入るというのが僕の読み筋だね。こう考えると日興証券のテクニカル・アナリストの意見も、裏付けが取れるような気になってくるね。アメリカ景気のダウンはあっても大きな落ち込みはないから、適度な減速は世界経済に悪影響を及ぼさない。

トロ:どうかな? GSの見方が正しいと思うよ。完全の景気後退期に入ったんじゃないの?

かたる:それならば、何故、原油や金が最高値を付けているの? お前の意見が正しいのなら原油価格は下がるべきじゃないの。イギリスも利下げをするようだし…世界中で金利が緩むから、再び過剰流動性になるよ。景気の動向がハッキリすると、一気に株価は新高値を付けるかもしれないね。その時期が秒読みになってきたと考えるが…

神主さん:まぁ、どっちが正しいか、時間が明らかにしてくれるわけだ。

時代や:しかし今日の朝の気配は商社などをはじめ、軒並みストップ安気配値でビックリしたね。本当にテクニカル指標があてになるのかな? ここから更に暴落するんじゃないの?

かたる:みんなそう思うよ。だから買いが入らなくなる。本来、買うという人も、みんな様子を見ているからね。僕も今日はお客様が信用の建て玉を、全て現引きすると言って現金を送金してきたけれど…「何か良い銘柄を買おうかと思うが、何が良い?」と言われたけれど「落ち着いてからにしましょう。」って、答えちゃった。本当は買いたい株があるが…やはり決算数字を見て判断したいね。ここまで騙されると、今度は慎重になり、実際の数字だけが頼りだからね。でも、かなり余裕のある人には株を買ってもらっているよ。

トロ:危ういね。政策当局に逼迫観がなく福田首相は静観だそうだね。いつもの態度で、政策には期待できないよ。つまり株はまだまだ下がることはあっても、上がる期待が見えないと言う事だよ。

かたる:この株価水準は、僕は初めての経験だね。34年ぶりの低PERだって? 僕の証券会への入社が1979年だから…。配当利回りで株を薦めたりしたことがないからね。

神主さん:しかしドッカーンと大下げするんじゃないの? 底が抜けたように…。ある日、目覚めたらNYが1000ドルぐらい下げて…

かたる:恐怖の幻想は良くないよ。電力株や薬品株が上がっているように、市場は正常なんだろうね。僕は新興株が上がると判断していたが、好業績なのに個人が主体だから、ムードに株価が左右されているようだね。どっちにしても誰にも分からないから、テクニカル指標に頼るしかないよ。騰落レシオは59だし、乖離率は10%を超えているよ。仮に百歩譲って、株を投げるにしても、ここは一旦、追証を入れ、戻ったら投げれば良いよ。僕は今まで追証が入ったら無理をせずに投げろって言ってきたが、この水準は我慢をすべきだろう。果たして明日はどんな展開になるのだろう。

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2008年01月15日

1月15日

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かたる:まさかとは思うけれど…よく下がる市場だね。買い手が不在で追証や期日売りが重なり、欧米のヘッジファンドは日本株を売っていたそうだけれど…買い手は株が下がれば、買わざる得ない消極的な年金資金だけだという。オイルマネーは買っていると言う指摘もあるが、売りに押されている様子だね。

トロ:当たり前だよ。当分、株は安いだろうね。金融が痛手を受ければ、全ての産業に影響が及ぶよ。だから金融セクターの株価は大切だよ。おそらく今年は景気後退だろうね。日本の景気は、好調な輸出で持っていたようなものだから…、かたるが指摘するように、単純平均株価が下げているということは、国内企業の状態を示しているのだろう。最近、建設現場で事故が増えているというね。高齢化が進み大手のゼネコンが、下請けを苛めるもんだから過酷な条件で仕事を強いられ限界に来ているというからね。忍耐も限度に着ており、淘汰の嵐が再び起こるのだろう。まさに建築基準改定法が引き金を引いた感じだよ。

かたる:そうらしいね。サラ金屋を縛ったのも景気を圧迫しているのだろう。数兆円のホットマネーが市場から消えたのだから…正常化を急ぎすぎたイメージがあるね。速水さんほど、ひどくはないかもしれないが…福井さんも似たようなものかな?

神主さん:株が下がると暗くなるね。石井会長が言っていた株安は当たったね。もともと、日本は少子高齢化の進展で夢がなくなっているからね。

かたる:確かに明るい兆しが感じられないから、日本株は下げているのだろうが…常識を無視した株価は何れ正常化の道を歩むだろう。選挙は来年の任期満了までないという意見もあるね。アメリカの大統領選は早くも景気対策が焦点になり始めたと報道されているのに…日本は悲しい現実を迎えているわけだね。しかし僕は過剰に悲観を織り込みつつある株価は、既に行き過ぎていると思うね。春には改善されると思うよ。

今晩、シティーが決算を発表すると思うけれど、事前の数字は200億ドルの損失と言う前評判だね。その穴埋めにサウジの王様やシンガポール政府投資公社、クェート投資庁などの名前が上がっていたね。今日のニュースでは、みずほコーポがメリルに1400億円の増資を検討中と言われているね。株価は既にサブプライムから離れる兆しが見えるよ。リストラ発表でシティーの株価は上がり始めるかも…

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トロ:お前はアメリカの景気が大きく落ち込まないと見ているのだろうが…どうかな? 春には景気ダウンが確認されるかもしれないよ。事実、GSは弱気だね。日本の景気は自立回復ではなく、いわば、BRICs景気と言う特需だったんだね。その特需も下火になり、本来のダメ日本の姿がクローズアップされるんじゃないの? 日経平均株価は12000円台に向かっているよ。

かたる:そうかな? 僕は最近、強気に転換したのだけれど…、理由は過剰な警戒感が行き過ぎていると思うから…。普通は自律反発と言う局面もあるのに、空気の抜けたボールのように、とうとう、日本株もバウンドをしなくなったからね。いくら政策当局が無能でも民間の意欲のある企業は頑張っているよ。 故に配当利回りだとか言う収益還元法株価の尺度に合うようになってきたんだろうね。1%の金利で運用せずに、2%、3%に回る株式を買えば良いのに…馬鹿な投資家だね。

時代や:しかし株が10%も下げれば、3年分も、5年分も利息が飛ぶんだよ。配当利回りだけじゃ、魅力がないね。

かたる:いつもそうさ。大勢になびけば、正解に聞こえるのだろう。今日もお客様から下げ続ける株価をみて電話があり「何かあるのかな?」と聞かれたね。全体市況がどんどん下がれば負の連鎖が始めるのが当たり前。金融の仕組みは面白く、拡大の歯車を回せば、景気は良くなり税収は増えるが、縮小均等のスイッチを押したわけだから、負の連鎖が始まっているのだろうね。

神主さん:かたるは口では強気だと言いながら、政策批判をしており実際は弱気なんじゃないの?

かたる:目先は確かに期日や追証があるのだろうね。しかしその後の展開を見れば好業績で株価は安いからね。業績の回復する銘柄のゲリラ戦になるのだろうね。日本株がガンガン成長するシナリオもあるんだよ。今度、アリババが日本に進出するんだよね。情報インフラ整備をしてアジアの成長を日本に取り入れるんだね。そうして自由貿易圏を構築すれば良いよ。世界の生産基地として、このアジアは躍進するからね。僕は小さな政府派だから、役人は民間企業の邪魔をせずに、助ける法改正をすれば良いんだね。

僕が3丁目相場と言っているのは、アジア地域が日本の昭和30年代と同じような、希望のある場所になる可能性があるんだよ。この動きが加速すれば中国人が日本で買い物をしたり、国境を越えた活動が期待できるね。下手な民族意識を盾に、新しい動きを排除すべきじゃないね。まぁ、株に対する認識を役人に変えさせるために、中央官僚の退職金をNTT株で払えば良いね。そうすれば時代認識が変わるだろう。

できればPFIで賄うのが良いと思うけれど…ODAによりアジア地域の幹線道路が建設されているよね。新しい未来はもうそこに見えてくるよ。

トロ:お前の話は目標ばかりで過程が抜けているよ。そうなる可能性もあるし、ならない可能性もある。常になるような錯覚で株式を売り買いしているから、追証なんかに陥るんじゃないの?

かたる:僕は株屋だから夢を語りお金を流す。そうして株価が高くなりファイナンスにより資金が必要なところに回る仕組みを作るのが使命だからね。最近の株屋は夢がなくなったよ。情けない。

時代や:夢で飯は食えないよ。

かたる:ふん。大きくなる株は大きくなるんだよ。5倍にも10倍にもなるんだよ。僕は大きなチャンスが来たと思っているよ。2003年の時のように…ビックチャンスだね。またやり直しができるんだから…大金持ちになるチャンスが…、株が下がる事によって起こるんだね。僕は、自分の信じる道をお客様に伝えるよ。あとはお客様の判断だよ。この2年間、外れ続けているからね。そろそろ2年も経てば、多くの人は気持ちが継続しない時期になるね。しかし僕は大丈夫。10年でも日本の復活を待ち続けたのだから…今回は果たして復活できるかどうか…? 神様だけが知っているのかな?

トロ:お前のような奴が居るから、株屋は駄目だといわれるのさ。

かたる:ちゃんと、根拠はあるよ。NY市場は金融の決算が済めば落ち着くだろう。日本株は期日の売りが一巡すれば、落ち着くのだろうね。要するに需給関係だけだから…。現状ではどっちに転ぶか評価はつかないから…、一度、株は戻ると思うね。ここはテクニカル指標に頼るしかないが、25日騰落レシオは60.9前後だったね。25日移動平均線乖離率8.2%も昨年8月17日はショック安で11.4%を付けているが11月は8.4%なんだね。どっちにしても、良い線にきていると思うよ。

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2008年01月11日

1月11日

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かたる:今日は遅くなったので簡単にします。
3連休を控え期日売りでしょうか? あるいは追証の投げで安くなっていたようです。気になるのは外人投資家が持っていると思われる銘柄も下げていることです。電機の値嵩株も安いですね。まぁ、コアと呼ばれている銘柄は確りしているようですが…。今日は、まさかの14218円を割りましたね。チャートだけ見れば嫌な形になっています。このラインを破られると「12000円台まで覚悟しろ」と言う声が聞こえてきたようです。業績は良いのに…。日本株だけ見ればアメリカの景気後退を織り込み、新興国の成長率鈍化も見込んでいる様子です。しかしNY市場は高いし、新興国の株も上がっています。

考えられるのは日本だけが改革の遅れで、鎖国時代のような展開を株式市場は恐れているのでしょうか? 今日は金融新聞に大阪府の地方債返済先送りの記事が載っていました。財政再建団体になると大変なので、夕張化を避けるために粉飾していると言う記事ですね。本給より手当ての方が多い地方公務員が存在するそうです。福田さんの肝入りからか? 今度は消費者庁の創設が検討されているそうでして…、小さな政府の構想は頓挫し、どんどん役人だけが右肩上がりの拡大政策を実行する気配です。独立法人の民営化を先送りし、膨れ上がる役人国家ですね。

大蔵省スキャンダルの時に権力の分離が叫ばれ、予算権、徴収権、監督権のうち監督権を金融庁に分離しましたが、金融庁は毎年増殖し、以前の体制より、かなり大きくなりました。焼け太りです。アサヒビールが減収目標を掲げたことが話題になっていました。既に民間企業は売上の増大を諦め、サラ金にように縮小均等の道を歩み始めました。どうやって膨れ上がる役人様を食わせるのかな? 増税をするのでしょうが、法人税を引き上げればグローバル企業はどんどん海外に行き、その内、本社を海外に移す事になります。日本には年金を頼りにする老人が残り、物価高に脅えながらひもじい思いをするのでしょう。

誰が考えても分かります。ブルドック問題を嘆き、新日鐵の株式持合いを憂う僕は、間違っているのでしょうかね? 新日鐵はどんどん自社株買いをして、新興企業にお金を回す役割を市場が担わないと、日本は活力が失われGDPがどんどん減るのでしょうか。グーグルの時価総額は22兆円ほどでしょうか? 一方、わが国を代表するソフトバンクは2兆円です。仲良しクラブで通用するのでしょうか? IHIのように、経営者は失敗の責任を取らずに、先人が作った財産を食いつぶすのでしょうか? 国際会計基準があり日本の会計は認められない方向です。しかし市場価格を無視したシャープは、この3月にパイオニア株の減損処理をするのでしょうかね? 市場が無視されPBR1倍割れが続々と出ているのに、割安株に資金が向かなくなりましたね。だって…安いと思って買ったら、株主として認められない国ですからね。誰だって嫌になり日本を離れます。

悲しい現実ですね。フィデリティーファンドはニチアスを買ったと言いますね。リスクを取る投資家がまだ居るのですね。日本の政策にはウンザリしますが、景気後退の仮定の下で過剰に株を売り叩く動きはチャンスなのでしょうね。それとも、僕だけが危機感を語りながら、日本を信じて馬鹿なピエロを演じているのでしょうか?


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2008年01月10日

1月10日

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かたる:今日は遅くなりましたから簡単にします。
NY市場は上げましたが、日本株は信用期日の売り物や追証の投げが出ていたようです。私は2006年6月の安値(14218円)が下値だと考えていますが、怪しい様子になってきましたね。現在、期日が重なっており、どうしても弱い相場展開になっているようです。抵抗しても良さそうな株価位置なのですが、買う勢力が少ないようです。下に主だった市場のチャートを掲載しました。株価は正直ですね。日本株が一番弱くNY市場がどうなるか? 正念場を迎えつつあるようです。リセッションに入る確率が40%とか…。一方、アメリカ景気の落ち込みを補う役目が期待されている。上海総合やムンバイは、依然、高値圏での推移で株価の動きを見る限り、世間の批評が正しいように見えますね。株価が景気動向をまともに反映しているのでしょう。

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今日の金融新聞には建築基準改正法による需要の落ち込みは単なる審査の遅れであって、時間が経てば正常に戻ると福井総裁の認識が書いてありました。しかし…私のお客様である材木屋さんの話しでは弱小の商店主が資金繰りに窮していると言う話しです。サラ金法の改正も短期の資金繰りを難しくしているようですね。二ヶ所(二人)の審査による建築基準の認可は却下されるケースもあるようで、過剰に厳しくなっている様子。再申請になるとまた申請費用が掛かり、建築主に請求はできないと言う事で…どうも業界が淘汰の動きにあるようです。つまり福井さんの認識は甘いと言う話ですね。僕も最初は福井さんと同じように考えていたのですが、お客様の話しを聞く限り、大変なんだなぁ~と認識を新たにしました。

現在の日経平均株価は、輸出企業(グローバル企業)で支えられており、アメリカが景気後退になり、その余波で中国の需要が落ち込むと日本の企業は失速すると言う前提で、日本株は動いているのですね。会社側は黒字発表しているにも拘らず、株価は赤字を織り込み始めている様子です。不思議ですね。工作機械などは空前の好景気が持続していると言われていますが、株価は高値から半値になっています。オークマなどはそうですね。森精機は人員を大幅に増やすのに…。金の価格は最高価格を更新しているのに、住友鉱山は高値3280円より大きく下がり1867円ですね。僕は持ってないから、関係ないように思うけれど大変な事態です。

理解できない株価の出現率が増えてきました。黒字で配当もしているのに、一株あたりの純資産を大きく割り込むのです。通常は裁定観念が働くのですね。TOBをかけて会社を解散すれば儲かる水準なのです。ところがブルドック事件により、その裁定観念が働かなくなったのでしょう。公認会計士の査定が狂っているのか、それとも再び未曾有の不況に突入するのか? 与謝野さんのような政治家が、プライマリーバランスを持ち出し、増税論議をするのだから株価が下がるのでしょうが…。僕は下値は堅いと思い買っています。状況から考えれば、NY市場はこのラインのボックス相場になるかどうか…微妙な情勢です。しかし僕は市場経済の国だから株価が下がれば、どんどん追加の対策が出てくるので心配はないと思っています。株を上げる為には、お金をばら撒けば簡単に上がりますからね。インフレは基本的に株高なのですね。

さて、明日は休日前で期日が重なるでしょうが、あまり弱気にならないほうが…と考えています。まぁ、のんびりやろうかな? 今日は利食いを先行させずに我慢しています。再び買い乗せに向かうかどうか…。そろそろ株価波動が変化している銘柄があるので、トレンドに注意を払いましょうね。さぁ、頑張れ新興株!

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2008年01月09日

1月9日

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かたる:NY市場は238ドル安の12589ドルと大きく下げましたが、しかし株は未だに高値圏内に位置しています。日本株は2006年6月安値の14218円と2008年2月18000円のボックス相場だと思うのですが…。NY市場は下げたけれど、まだ高値圏内ですからね。以前から、何度もIRNETに登場しているカントリーワイド(CFC)が下げの主導権を握っているとか…住宅ローンの保証会社ですが倒産の噂が出てきたようです。私は前からこの会社が倒産すれば、サブプライム問題は終わりだと思っていましたが…いよいよ最終コーナーを回り直線に入った感じですね。

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他にも景況感の悪化からインテル、アルコアなどが下げていたようですね。代わりにデフェンシブ・ストックは確りしていたようです。日本でも同じような環境のようです。富山化学が臨床第二相入りを発表し、人気になったようです。まぁ、この段階でも、薬として開発されるか分からないわけで…仮に順調にいっても、発売はまだかなり先でしょう。とても株の材料になるとは思えませんが…不思議な株ですね。

時代や:今日は驚いたね。また下げるだろうと思っていたが、まさか高くなるとはね。何故なんだろうね?

かたる:僕は前から配当利回りで株が買える水準だと述べているよ。今日もノックインが話題となりSQに向けた駆け引きがあったようだけれど、昔、意識して売られたときは業績が伴っていなかったけれど、今回は下値が崩れない水準なんだね。だから売り崩しの仕掛けが入っても無駄だよね。

時代や:どういう事? 誰が株を買っているの? 

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かたる:年金資金の信託と、オイルマネーだろうね。しかし今日上げたのは、仕掛け筋の買戻しかもね。銀行株には、ソニーと同じようにオイルマネーの介入が噂されているね。株価の動きを見ると、ソニーのケースと良く似ているよ。この水準は買い場なのだろう。

トロ:ふん。上値を買うやつは誰も居ないよ。当分、底這いだろう。その内、信託はこの水準の買い余力が薄れるよ。そうすれば、まだまだ株は下がるだろうね。今度は減益決算になるのだろう。

神主さん:今のところ2009年度の予想は増益だよ。

時代や:アメリカの消費はかなり悪化すると…、中国の輸出も減り、資源の需要が減るんじゃないの? どうも分からないんだよね。原油価格も高値圏で金価格は新高値だよ。

神主さん:そうだね。久しぶりに住友鉱山が反発していたね。朝から高くなり始めたよ。

かたる:BRICs銘柄も好業績なのに、株は既にリセッション予想し、かなり売り込まれているね。僕はサブプライム問題から発展した悲観的な景気後退予想は、修正されると考えているよ。1月末には反発しだし、2月頃から春に向けて株は高くなると思うけれど…ソニーが高いのは、そのような観測なんだろうね。以前から、何度もソニーを取り上げているから省くけれど…。銀行は信用の期日が来ているが、逆行高を演じ始める可能性があるね。このことも、以前から述べているね。

サブプライム問題→景気悪化→中国経済の減速→市況品価格の下落→日本経済の落ち込みと言う予想される流れは、最初の段階から景気後退の波は小さいのだろうね。過剰に心配する懸念は是正されるのが、今年前半の見所だろう。市場と現状のギャップが開けば儲けのチャンスがあるんだね。つまりアメリカの減速予測が過剰に市場に織り込まれているんだね。2月を過ぎれば明らかになると思うよ。そうして春に向かって日本株は反発する。

トロ:お前も指摘していたように、中国のGDPの40%ぐらいが輸出なんだよな。

かたる:そう記憶しているよ。固定資本形成が4割で、中国の消費は伸びているが、全体の割合から考えると小さいんだね。

トロ:やはりアメリカ景気の減速が、新興国の成長を阻害するよ。中国はいろんな問題を抱えての成長だから、整理の期間が必要だよ。

かたる:確かに減速はするだろうが、僕はリセッションと呼ばれる状態になるかどうか…意外に落ち込まないかもしれないよ。今月末のFOMCは0、5%程度の利下げが求められるだろう。それに第二のアメリカのサブプライム対策が発表されると言われているからね。どっちにしても、今年は今のような買いにくい場面で株を買い、みんなが安心し始めた時に売れば良いね。今年は大きく儲かる銘柄が見つかるかどうか…。少ない幅で何度も売り買いしないと…

トロ:お前の話の根拠は、希薄だからね。

かたる:あるデータを見れば、僕の主張も納得できると思うよ。今度、ビスタニュースで詳しく書くかな? 僕は、最近、強気な理由は根拠があると思うよ。少なくとも、僕は昨年のブルドックソースの判決が出たときより、ずっと強気だよ。当たり前の政策を実行すれば、株なんか簡単に上がるんだけれど…。頑張れ、新興株!

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2008年01月08日

1月8日

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かたる:今日は遅いので簡単にします。
先ず訂正です。ごめんなさい、「友達の詩」は中田中でなく、中村中だそうです。
さて、今日はどうにか日本株はプラスになりました。米国ではリセッション入りを予想する声が多くなってきたようですね。住宅価格は現在6%前後の値下がりのようですが、既に25%程度の値下がりを予想している所は多いようです。ABXのAAAの価格と同じような位置ですね。中国では土地の遊休地に20%の課税をするといいます。既に深圳などでは不動産関連企業が倒産していると言います。ようやく、ビスタニュースで予てから指摘していた状態が一般化してきましたね。新日鐵があの当時ガンガン上がり僕はこの動きを批判していたのですが…現実になりつつあるようです。しかし方向転換すべきかどうか? 分からないのが原油価格などの動向です。この考え方の路線が正しいなら、必ず下がる筈なのですが…未だに迷っています。

株が下がり景気の見通しが悪いので弱気になる人は増えています。しかし僕は、最近、強気に転換しつつあります。まぁ、新興株派の僕はこのグループの株価の動きが堅調だから強気なのでしょう。堅調と言ってもガンガン上がる相場ではないから理解できない人も居るでしょうが…。昨日、東証一部の単純平均株価を載せましたが、現在はこのような環境下なので、株がどんどん上がるのを望むのは難しいのですね。政策がちゃんとすれば良いのですが、ねじれ国会で選挙民の心を掴む為に、ばら撒き行政へ転換し改革ムードがリバウンドしている感じですね。今日の日経新聞には産業再生機構の富山さんの話が載っていましたね。僕は産業再生機構なんて評価していませんが、僕と同じ考え方のグループなのでしょう。

驚いた事に僕が嫌いな通産官僚の北畑さんの話が日経新聞の一面に載っていましたね。退職生活は奥様と共にスペインで生活すると言う希望を持っているとか…この話しを読んで僕は唖然としました。国家公務員のしかも事務次官を勤めた人物が、年金をもらい海外で暮らすというのです。年金資金は日本の若者が少ない給料で働き、仕方なく掛け金を納めているのです。その資金を海外で使う? 僕は、年金生活者は日本で暮らすべきだと思います。日本のお金は日本で消費する。少なくとも年金資金は国内に還元すべきでしょう。自分で働いたお金なら文句は言いませんが…しかも国家公務員だからね。僕の考え方が可笑しいのかな? 僕も彼の年になると、考え方が変わるのかな?

以前、IRNETでも石井久さんのことを取り上げました。彼は非常に日本株に弱気だと…皆さんはご存知かどうか分かりませんが立花証券のオーナーです。今再び、彼の話は話題になっており、日本株はあと2年しか持たないと言うのです。僕は彼の話を聴いていませんが、2年と言うのは団塊の世代が続々と退職するのでしょう。つまり年金生活族が増えるのです。年金を払う現役世代は契約社員で年金を払うどころか、自分の生活も大変な世代ですね。北畑さんの夢は共済年金だから実現できるのかな? 厚生労働省の皆さん、年金は一元化しましょうね。税金も消費税だけにして一本化すれば良いのです。そうすれば特別会計予算などと、寝ぼけた無駄使いをしなくなりますからね。

石井さんが言うように残された時間はないのに…東京地検や裁判官は狂っているのではないかと思うわけですね。僕よりずっと頭の構造が素晴らしく、利口な筈なのに…何故、日本は成長率が低迷したままなのでしょうね。いくらでもやり方はあるのに…。何故、わざわざ清貧思想を持ち出すのか? 僕ら株屋はバブル頭だから…。でも僕だけなのでしょうか? こんな風に考えているのは? 北畑さんの希望を、僕は批判したけれど…可笑しいかな? サッパリ分からないことばかりです。1%にもならない定期預金をしている人はたくさん居るのに、何故、利回り採算の合う株を買わないのでしょうか? やはり証券マンの努力が足りないのでしょうかね? 全国の証券マンは、しっかりお客様に電話をしているのでしょうか? 野村證券はキャンペーンを張らないのでしょうか? 

それとも金融商品取引法が邪魔をして、セールスができないのでしょうかね? 黙っていて株が売れるのでしょうかね? 本当に三菱地所が浮かれてロックフェラービルを買ったあのときが、日本のピークなのでしょうか? 山中助教授は僅かな予算をもらって研究室でES細胞を作れることを発見したのですね。やはり若い世代にお金を与え、行け行けどんどんのムードを作らないと日本は成長力を失いますね。若者は無茶をしますが、多少のことは目を瞑って成長の方に舵を切らないと…年金生活者のために1500兆円の個人資産があるわけじゃないよね。日本で還流させないと…

既に売るべき人は株を売っていると思うけれど…ノックイン価格の話しが市場で出ていましたね。久しぶりですね。先物で売り崩すと、なだれ込んで売りが売りを呼ぶ相場の話しです。しかしこの利回りで本当にありえるのかな? あの当時は銀行の不良債権に疑心暗鬼だったから、効いたのでしょうが…ソニーが上がっているように、オイルマネー参入の話もありますからね。銀行株などは買っている可能性もありますね。まぁ、市場が弱いときは皆さん弱気になりますが、ドンとこい!って僕もいつまで胸を張り続けられるかな? 


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2008年01月07日

1月7日

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かたる:また下げちゃったね。主体性のない国民性なのかな? やはりロボット教育が徹底しているから日本人は優秀だと思うけれど、アイデンティティーがないのかね。何処の資料だったか? 「自分の国を誇りに思うか」と言う設問で、日本はアメリカや中国に劣っているんだね。日本国を愛する国民が育ってないのか…、悲しい現実だね。どうも教育が可笑しいのだろうね。なんども報道されているのに、振り込め詐欺に騙される人が多く居るし、調子の良い利回りを謳っている詐欺に引っ掛かる人は相変わらず多いからね。

その為に金融商品取引法が施行され、真面目な業者は大変な目にあっている。監督官庁は調子よく法律を悪用するからね。本来の趣旨はこうした悪徳業者を取り締まる目的だったけれど、途中で変わるんだね。同じことが建築基準改正法にも言えるね。現在は建築許可をもらう為に二重チェック機能に変更されているが、中小の業者は却下される可能性が広がっているという。仕方なく有名な大学教授などを抱える大手業者に委託する事になるが…弱小の業者はそれに対応ができずに消えていく結果になりそうなんだね。あの姉歯と言う建築士が、イカサマをしたために、多くの善良な業者が苦しみ倒産が増えそうだと言うね。たった一人の、一握りの業者のために…。今度は携帯電話のフィルタリング規制も同様な現象になるのだろう。官製不況か…

トロ:そればかりでなく、いよいよアメリカ景気は悪化している様子だね。悪化はこれからが本番だから、株が上がる道理がないよ。まだまだ下がるよ。

時代や:あれ? かたるは追証や期日などの需給説を採り上げているが、トロはアメリカ景気悪化のために株価が更に下がるという意見なの?

トロ:アメリカだけじゃないよ。アメリカへ輸出をしている中国なども金融引き締めが本格し景気が悪化するよ。もともと中国は環境への配慮も掲げているからね。

神主さん:しかし…ビスタニュースを読んだけれど、かたるは好業績なので、これ以上、株価は下がらないという意見を掲げていたね。

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かたる:多くの人は知らないのか…日経新聞社は作為的なのか? 分からないけれど…、みんなが忘れている現実を見て欲しいね。株価の指数には「単純平均株価」と言うものがあるよ。この株価がバブル当時いくらだったのか? 今度、調べてみるね。それは兎も角、2003年の308円97銭が最安値だったんだね。この数字は順調に回復し、ライブドア事件前の2006年1月に579円57銭を付けたが、その後はBRICs相場があっても一貫して下げて今日はなんと354円84銭だよ。この単純平均を2003年の日経平均株価に当て嵌めると、なんと現在の日経平均株価は8785円前後になるんだよ。これが個人投資家の現状の株価認識だね。それなのに税制を強化し…理想論で飯は食えないね。

神主さん:えっ、ほんとうなの? 知らなかった。そんなに下げた株価位置なの?

かたる:そうでしょう。実は僕も驚いたの。ビスタニュースの原稿を書くために調べていたら発見したんだね。いやはや…大変な話だね。マスコミの人たちは分からないんだね。きっと日経新聞の記者は日経指数を中心に考えているからね。一度、是非、一面の記事で取り上げて欲しいね。株式相場の現実を…

トロ:当たり前だよ。日本の景気は、全然、駄目なんだもの。BRICs相場と言うのは新興国の発展により潤った会社の株価が上がったんだね。つまり輸出企業中心だよ。ところが単純平均は、全ての企業だから国内企業の方が多いからね。グローバル企業でなければ株価は上がらないという事だよ。しかし、そのグローバルも…ここに来て怪しい雲行きだからね。

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かたる:そう悲観することはないと思うよ。イールドスプレッドと言う指標があるが、この数字は今までで最大に拡大しているね。自分で簡単に出せるから日経新聞を開いて計算してみるといい。長期金利は10年物を用いてその金利から、株式のPERの逆数、益利回りを引いた数字だね。この数字が現在は―4.66%(1月4日)になっているね。益利回りは6.12%だよ。これは業績予想に基づいているが…金利が安いから、常識的に金利裁定が働くね。つまり国債を売って株を買うのが正解なんだろうね。

トロ:おいおい、株が下がるのは将来の業績が悪くなるからだよ。つまり予想の益利回りは覆る可能性があるんだね。それに日本は異常な低金利状態だから、イールドスプレッドの概念を持ち出すことが正しいのかな?

かたる:常識では3%以上の利回りになる株がたくさんあり株は利回りで買える水準なんだね。

トロ:いったい、誰が株を買うの?

かたる:みんなそう思うんだよ。株が下がってくると…「もっと下がるんじゃないか?」と、疑心暗鬼になって…。多くの投資家が株を売るが…景気が悪化するという予想も間違っているかもしれないよ。確かに僕はバーナンキ議長の利下げのタイミングは後れたと思っているよ。およそ3ヶ月程度、遅かったのではないかと考えている。前任のグリーンスパン氏は早めに警告を発していたね。金融政策は難しい。この政策は効果が出るまで1年掛かると言われているからね。つまり景気が絶好調の前に利下げを求められるようなものだから…日本も重大な過失を過去にしているよ。ブルドックソースの判決を下した今井判事も将来はぼろ糞に言われるだろうね。澄田総裁三重野総裁のように…日本の成長を阻害しているんだから…

トロ:それはお前の考えで、間違っているんじゃないの?

かたる:そうかもね。しかし小泉新党が期待されているように、もらう話しでなく、稼ぐ話をしないと日本は駄目だね。前川レポートが出されてから何年経つのかね? いつまでも馬鹿な予算配分をやっている余裕があるのかね? GDPは既に18位だよ。ハハハ…

トロ:お前がいくら声高に叫んでも無駄だよ。所詮は株屋の戯言だから…

かたる:株屋も大変だね。僕は新人の頃から10年間が右肩上がりで、その後の20年間は右肩下がりだよ。トホホ…20年だよ。平成20年だものね。元気がないことない事。何故、みんなが3丁目に憧れるの? 昭和30年代は今より貧しかったけれど、希望があったよね。実はコラムに書いたけれど、経団連は流石にまともな提案をしているね。「希望の国 日本」だって…安倍政権は途中で挫折したけれど、「美しい国 日本」は頂けないが、「戦後レジームからの脱却」は必要なことだね。日本は真の独立国家になる必要があるよね。

時代や:小ざかしい論説はどうでも良いよ。株はどうなるの? 今日も安かったよ。

かたる:基本的には期日と追証の投げだと思うよ。需給の話だね。しかし理論武装は必要だよ。お金があれば買って置けば儲かる水準だよ。ところが、みんながムードに押されているから、お金持ちも株を買わないんだね。悲しい話だよ。何を買っても儲かるのに…

時代や:仮に…、仮に、買うとしたら? 何を買うの?

かたる:次世代の希望の星だろうね。基本は新興株だと思うよ。それから利回り株、更に業界が再編成されている電機株などは、新しいBRICs銘柄になる可能性があるね。僕が以前から主張している3丁目相場だね。

神主さん:かたるの話は一理あるけれど…株全体がこの動きじゃね。とても買えないね。

かたる:月末にはFOMCがあり、おそらく、この春には今の前提条件が大きく変化すると思うよ。もともとサブプライム問題の山場は、この1-3月なんだね。株は半年先を読むと言われているから、既に6月の段階だからね。やはり、この1月は…果たして当たるかな? 追証で疲れたら、中田中(あたる)の「友達の詩」でも聴くと良いかもね。紅白以来、嵌まっています。良い曲だね。心情が出ているよ。僕の好きなタイプの曲だね。

今年は順天堂、大東文化、東海と箱根駅伝は棄権したけれど、やはり人間はやわになっているのかな?この曲を聴いていると、何もいえない気持ちが出ているね。株も最後は精神力が勝負のポイントなんだね。僕はそう思うよ。どんな時もやはり精神力が最後はものを言う。

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2008年01月04日

01月04日

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かたる、トロ、時代や、神主さん:皆さん、あけましておめでとうございます。

かたる:ハハハ…って感じだね。大納会と大発会が安いのは、初めての経験かな? 良く分からないけれど、年初に、こんなに強烈な下げは、初めての経験だね。

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時代や:しかし「子年」は株が高いと言う統計があるよ。

トロ:神様、仏さま頼みの相場じゃ…やはりサブプライム問題から金融システムが痛手を受け、その影響は既に現れているが、今年が本番だからね。景気が悪化するのに、原油は100ドルを突破しスタグフレーションと言う、物価高、景気悪の最悪の状態を迎えつつあるよ。株が下がるのは仕方ないね。

時代や:でもアメリカの話じゃないの。日本には関係はないんじゃないの? あるとすれば輸出関連だけれど…、なんで全面安になるんだよ。

神主さん:やはりディー・トレイダーが増えて、相場の振幅が大きくなっているね。もともと、機関投資家は付和雷同組みだから、脅えるんだろうね。株が安いと考えても買うセクターが減っているよ。新年は相変わらず、年始回りが主体で仕事をしてないだろうから…

かたる:僕は年末年始、久しぶりにテレビ三昧だったね。フジテレビのBSで朱蒙(チュモン)と言う番組の一挙35話のドラマに嵌まっちゃた。なんと朝の10時から夕方まで、ずっとテレビを見ていたんだから…すごいね。

時代や:日頃からテレビを見ている人間を馬鹿にしているやつが…とうとう、株を諦めて「のほほん族」に変わったの?

かたる:そうかもね。しかし面白かったよ。これからどうなるのかな? 
可笑しいんだよ。年配者からお酒の酌をうけると隠れるようにして飲むんだね。あの行儀作法は儒教の教えらしいが、調べてみると時代背景も孔子の生まれた時代と同じなんだよ。まぁ、時代のすれ違いは、こっちにおいて、この儒教の番組が、同じくBS1のNHKで特集されていたね。

神主さん:急になんで儒教に興味を覚えたの? 福田さんが生誕地を訪問したから?

かたる:礼節を重んじる日本の文化だと思っていたら、どうも栄えたのは江戸時代らしいね。韓国が世界の中で一番の本場で、中国は文化大革命があり孔子の教えは否定されていたんだね。その考えが復活したのが2005年らしいよ。つまり最近なんだね。しかし、この儒教の教えはシンガポールにも、華僑を中心に広がっていると言うよ。

トロ:その話しが、どうして株の世界に繋がるの?

かたる:今、世界から一番注目されているのはアジアだよ。アジアには様々な宗教があるね。インドのヒンズー教からイスラム教も、仏教も…朱蒙をみていて巫女が絶大な権力を持っているのだけれど、日本に欠けているものを考えた時に、最後は精神論に行き着くんだね。日本人は…日本株が下がっているのに、サブプライムとか…。今日だと、原油価格の高騰と円高かな? …の的外れな原因を拵えて、株安の責任を擦り付けているね。本当の原因は、日本自身にあるのに…いつもマスコミは嘘を撒き散らしているよ。これじゃ、日本はどんどん劣化するね。ちゃんと原因をはっきり認めて、対策を練らないと…過去の蓄積で喰える時代は長く続かないよ。

年末年始の下げはその洗礼かな?
僕に欠けているのは礼節も含め、現状を認めたがらないことだね。やはり素直に現状を認識しないといけないかな?と考えているよ。しかし、この性格だからね。可能性が薄くても一筋の光が差し込む限り、その光を今年も追い求めると思うけれどね。

トロ:また良く分からない、返答だね。まぁ良いか。…と言うことは、お前も株が下がるのを認めるわけだね。

かたる:いや、サブプライム問題から景気後退も、中国の減速も日本株をこれほど下げる要因じゃないね。日本人の心が一番の問題だと思っているよ。日本には1500兆円の個人金融資産があるというからね。今は無駄に使っているけれど、この資金を有効に活用しないと…ね。いつになったら、目覚めるのか?

昨年、僕はブルドックの判例を聞いて、愕然ときたんだね。本当に株屋を辞めようかと思ってけれど…今年は比較的、明るいかな? 負け惜しみじゃないよ。本当にそう思うんだね。昨年より、ずっと明るいよ。みんなは表面的な現象しか見ないけれど、今年はそんなに悪くないと思うよ。サブプライム関連組み入れ証券は、ひどい値下がりだけれど、実際の元になっている担保の住宅価格は5%ほどの値下がりじゃないの? 何故、AAAが25%も下がっている価格になっているの?

そのサブプライムも物理的に、この1-3月がピークなんだね。SWFのお金が既に入っているから心配することもない。原油高も日本は世界のなかでもエネルギー効率の良い国なんだよ。資料がどこかにあると思うけれど…自分で調べて見れば良いよ。株が、どんどん下がる材料は、そう見当たらないよ。

時代や:じゃ、何故、下げるんだよ。

かたる:基本的にBRICs銘柄など僕らは持ってないが、多くの投資家がやられ玉を持っているからね。その処分だろうね。誰かが言っていたよ。今月は丸紅を1200円台で買った期日があるってね。仮に1万株買っていれば、500万円の損だから、やはり大変だね。単なる追証の投げと期日圧迫だと思うよ。株安の原因は…

まぁ、昨年末から整理を続けているから、2月の声を聞けばアク抜けじゃないの?
さぁ、元気を出して今年も頑張るよ。終っていることより、今年、起こる楽しい事に焦点を当てて頑張ろうね。今年もよろしくね。

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