未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

今日の市況(2008年04月16日)

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かたる:NY市場はNY連銀景気指数が0.63となり、前月のマイナス22.23より大幅に改善し自律反発したと言います。引け後に発表されたインテルの決算は、マズマズの数字。これを好感に台湾の半導体各社の株が上がっているとか…。日本でもエルピーダの株価は150円高の3710円と高くなり、SUMCOも185円高の2355円と高かったようです。市場の一番人気は「みずほ」で5日連続の陽線を…、そうして4日間の連続高と株価波動の方向性の変化を示している様子ですね。当然でしょうが、業績の悪かった大林組も株価は高く、これ以上、下値を叩けないのかな? と思わせる相場内容でした。

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時代や:じゃ、相場は上昇波動に移ったと言うことなのかな?

かたる:そうだね。その傾向にあるのだろうが…。早くも市場を引っ張ってきた三菱商事や楽天は休んでいたね。確かに損はしないが儲けは微々たるもので…、相場には勢いがないね。上がった株は一段高をすることが少なく、余程、株価が安い時に買わないと利益が出にくい相場だね。まぁ、市場の出来高が物語っているけれど。

トロ:メリルリンチがサブプライム問題で、更なる追加の損失計上をするんだってね。1-3月期は60-80億ドルの金額らしいよ。サブプライム問題は時間の経過と共に、傷が深くなるばかりのようだよ。次にもう一段の被害が広がると…相場は大丈夫かな?

かたる:心配性だね。相場の世界は「知ったら終い」と言う表現があるからね。今度は5月頃から住宅に関する指標が上向きを呈するようになるんじゃないのかな?

トロ:いいや、違うよ。金融がこれだけ被害を受けたので、簡単に実体経済が立ち上がるとは思えないよ。必ず融資姿勢が厳しくなり、実体経済が落ち込むのは必死だよ。欧州だって、これから景気の後退局面が始まるんだよ。物価は上がるし…

かたる:その物価なんだけれど…僕にはやはり理解し辛いね。原油価格も石炭も鉄鉱石も主要な原材料は上がり続けているよ。市場経済だから需要と供給のバランスで価格が決まるわけだけれど…日本でも建築コストが大幅に上がるよ。10%は当たり前で20%ぐらい上がるんじゃないのかな? 既にマンションは売れなくなっているのに…一体、誰が高値で購入するのかな?

日本のGDPは世界22位で35650ドルはあるんだよ。中国は103位で2797ドルだよ。どうして中国に世界中の資源を買い漁る力があるのかな? 人口が多いから買えるのだろうが…、最終的に帳尻が合わなくなる筈だよね。国家負担をするにしても限度があるよ。インドは1089ドルだね。インフラ整備にも限度があるはずで、当然、整備が悪い社会基盤を利用して、経済規模を更に拡大できるものなのかな? この謎が、これからの相場観を形成する上で大切なんだね。

時代や:一体、何が言いたいの?

かたる:昨日の続きだよ。今日は…。コマツの株価が2690円、日立建機は2655円と差が縮まってきたね。つまりこの考えは3月8日の株式教室に流動性のテーマで書いているね。市場はようやく暖まってきたのだろうが…、同時に竹内製作所の今期決算は47%と言う大幅な営業減益を予想として打ち出していたね。建設機械は鉄の塊のような構造だから、鋼材費の値上がりは大きく響くのだろう。まぁ、竹内は大手と違い新興市場への取り組みが遅れているから減益幅が大きいのだろうが…それにしても47%だから。

今週はキャタピラーも決算を発表するね。おそらくコマツも日立建機も、今期の営業利益は減益予想なのだろう。ここまでは誰でも簡単に想像できるね。僕は市況関連銘柄と違いBRICs銘柄の中でも、業績が安定していると思っていたのだが…鉄鋼に続き建機まで駄目だということは、今、人気の資源高を謳歌する商社も、相場が短命だと考えているんだね。だから商事の目先は有望で、株価が上がる可能性は高いが、期間限定の商品のような存在に見えるんだね。丁度、ロッテのラミーチョコレートみたいに…

トロ:好業績が確定している銘柄が短命だと言えるの? 建機と資源価格と、どうして結び付くの? 飛躍しているよ。その考えは…。竹内は小型建機だよ。しかも会社が小さいからアメリカや欧州だけが主流でしょ。コマツはロシアなど資源開発国にも強く、これらの国は、まだまだ潤っているんだよ。やはりお前の期間限定商品の考え方はおかしいよ。

かたる:そうかな? 商社は明らかに商事が引っ張っているんだね。原料炭の利益割合が大きく変化率の激変が見込まれるから、多くのアナリストが目標株価を4000円台に設定しているね。中には馬鹿みたいな株価を言う奴もいるが…。しかし石炭の値上げを主導した中国は、物価高の中で成長を維持できるのかね? …と考えると、いくら石炭が欲しいと思っても、ない袖はふれないよ。スポット価格は高止まりするかもしれないが、株価は常に上を欲する生き物だから…変化率が鈍っただけで株価は売られるんだよ。故に4月30日後の株価は恐いから期間限定さ。

トロ:どうかな? 原油価格に見られるように、お前は高すぎると言い続けているけれど、今も新高値を更新しているのだからね。資源に対する需要は減ることはないよ。商事の戦略は利益が増えるような構造になっているよ。別に石炭だけじゃないよ。

かたる:まぁ、意見が割れるところだね。僕は流れの変化を頭に入れるべきだと思うね。インテルの決算見通しは一つのヒントだね。

時代や:どういう事なの? 相場の流れに変化がまた生まれるの?

かたる:まぁ、良いよ。また早すぎると言われるから…。証券マンはあらゆる事態を常に考えているからね。今日の日経新聞は名言だったね。「アリバイ行政」だって…。しかし日経新聞も、あの程度しか書いてないね。僕が記者なら実際に取材をするね。政策担当官の実名入りで…誰があの法令を作ったのか。おそらく課長級なのだろうが…容認した局長名を実際に入れて、法律が施行され困っている現場の不満と、政策担当者のコメントを載せないと…意味のない記事だね。

そこまで編集長が許すかどうか分からないけれど…。まぁ、駄目なんだろうね。マスコミも体制派側だから…マスコミが変化しなければ世の中も変わらない。みんなが内心思っているのに、誰も行動を起こさない。困った国だね。株が下がるのは、明らかに政策不況なんだね。ずっとそうだよ。日曜日に「もっと自由を…」と言うタイトルで、コラムを書いたけれど、何もかもこの国は、役人様が決めるんだね。国民の僕らも役人に頼ることをやめれば良いんだね。まぁ、株が上がらない愚痴は、兎も角…、当分は底値のボックス相場なのだろう。


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投稿者 kataru : 2008年04月16日 18:57