未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

今日の市況(2008年04月09日)

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かたる:NY市場は高値揉み合いを続けている様子。下のチャートはSP500の日足推移です。1400となればボックス相場を確認することが出来ます。上昇展開に移れるか分かりませんが、少なくとも下値を付けた可能性が高まりますね。果たして…どうなるか。

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一方、大林組が材料費の高騰を理由に営業利益を40%減の285億円としました。この発表を受け株価は後場から売り気配に…一斉に他の建設株も下げました。私のお客様の話では建築基準改正法の影響で審査が滞っており、昨年、受けた工事が赤字受注になっており、資材高の悪影響をもろに被っているとの事です。建設資材はこの4月から一斉に値上がりしているので大変らしいですね。建設許可が下りない為に審査期間が伸び、材料費が値上がりし赤字になるとの事。この影響はまだまだ続きますね。今期の4-6月期はまだ大赤字でしょうね。一般住宅も建設費が高騰し、採算に合うためには坪単価10万円ほど引き上げるとの話だそうです。45万円とすれば22%の値上げですね。このような背景もあり企業倒産が増えています。東京商工リサーチの調べでは3月の企業倒産が2001年以来(データがここまでしかないとか…)最高の11333件になったそうです。下のグラフです。

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鉄を作る鉄鉱石や原料炭が上がり三菱商事の株価は注目されています。あまりに問い合わせが多いのでしょう。商事は今日、50%の権益を持っているBMAのFOB価格を2007年度比205%-240%だと発表しました。セグメントによれば、金属部門(原料炭)の割合は純利益(3456億円第三四半期まで)の37.1%(1283億円)で、この分野が商事の利益の源なので注目されているのですね。通期4300億円予想で一株利益が262円で株価は3290円ですから、PERが12.5倍と増益予想をかなり織り込んでいると思われます。新日鐵はPER16倍まで買ったので、なんとも言えませんが…今期の予想一株利益が当然増えますから、新高値を挑戦できるまともな株(機関投資家が好む株)と言うわけですね。意見が分かれる銘柄です。

トロ:そうだ。その通りだよ。新興株より、ずっと筋が通っているよ。だいたい、かたるが推奨している新興株なんてジェットコースターのような株ばかりじゃないか。恐くて、まともな評価も出来ないよ。経営者は犯罪者と紙一重だし…何かあると逮捕されるような人種だよ。

かたる:そりゃ、世間一般の評価が間違っているんだよ。ホリエモンが逮捕され、もっと悪質なIHIとか、JALは何故、許されるの? だってIHIは粉飾を知りながら(本当は分からない)、増資をしているよ。あの行為は詐欺だよ。東証は管理ポストに入れたけれど、所詮、仲間だからね。検察もそうだし…。このような政策を実行しているから、企業倒産が増えGDPが伸びないの。株式市場の本来の使命である資金供給は、ストップするんだってね。IPOが実質2ヶ月間も停止状態らしいよ。市場の低迷により…

神主さん:かたる君が政策批判するということは、まだまだ、株は駄目だということかな?どうも怪しい動きだものね。折角、上がってきたのに…。

かたる:僕は大丈夫だと思っているよ。驚いちゃいけないよ。僕もビックリしたんだね。一日を通してDENAの売買代金は292億円で9位だった。けれども前場の段階では、なんと、あのトヨタを抜いて第2位だったんだね。みずほに続いて…。このような現象は画期的なことなんだね。市場の変化を物語っているよ。もう直ぐ、ネット世代の新しい種族の天下になるよ。旧石器時代の人種は、どんどん現役を引退するからね。時代の波は僕らを応援しているわけさ。

時代や:本当かね。その割には株価が下げちゃって…トホホ。折角、いいムードになってきたのに、また萎んじゃった。

かたる:馬鹿だな。絶好のチャンスだよ。良いかい、株は上がる一方じゃないよ。本格的な上昇、所謂、健全な上昇過程は、売り残も、買い残も両方とも積みあがるのが正常なの。今の状況みたいに、売りだけが増えるのは異常な状態なんだよ。だから乗り遅れた人の為に相場は上下しなくてはならないよ。人間と言うのは不思議な動物で、100万円を一度付けたものが下げて80万円になると安いと思うが、上がり続けて60万円が80万円になっていると買えないものだよ。ところが一度、高値をみると下げてきたら、今度は買いやすくなるね。こうやって出来高のボリュームが増えるのさ。

トロ:ハハハ…内容の怪しい株を…何が新規市場参加者の参入だ。へそが茶を沸かすよ。そう言うのを「値惚れ買い」と言うのさ。一番危ない投資だよ。相場が終わって株価が下がってくるのだから…。

かたる:ふん。いつの時代も「初押しは買い」と言うんだよ。サブプライム問題以降、初めての復活相場だよ。ようやく日経新聞の解説にも載るように、IT株、新興株の相場が外部環境からみて認知されてきたんだよ。仮に商事の株価が上がったとしても、短期で相場は終わるね。何故なら、先ほども話したとおり、GDP3万ドルの国の経済がおかしくなっているのに、資源高をGDP2800ドル程度の国が耐えられるわけがない。「元」の為替相場は上がり輸出が落ちるし、物価統制を続けていく余裕が国家にあるかな? 

時代や:どうも難しい話だね。つまり物価統制って…?

かたる:不思議に思っていたが、中国ではガソリンなどの価格は政府が補填し、安く販売しているんだね。ところが下がり続けていた自動車などの価格は、鋼材高も背景にあり値上げを余儀なくされているよ。政府は一部分しか物価調整ができないんだね。消費者物価は上がりつづけ、中国はまだ様子見の段階だよ。故に資源価格が、更に上がるというシナリオは無理があるよ。

時代や:だって…BRICsは中国だけでなくロシアもあるし…他には中東諸国もあるよ。

かたる:GDPの低い国が今の資源価格水準に耐えられるわけがない。だからGDPの成長率が落ちて需要が減るのさ。一方、資源価格は高騰しているから新規の鉱山開発が起こっているよ。例えば昨日発表されていたメタンハイドレートだね。日本には100年分の天然ガスが眠っているというよ。実験に成功したんだから、何も2018年なんて悠長なことを言わずに、直ぐに着手して来年か再来年に生産を開始すれば良いね。やはり僕の考えは変わらない。相場の流れは初押しが入っている新興株なんだろうね。

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投稿者 kataru : 2008年04月09日 18:30