未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

今日の市況(2007年11月19日)

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かたる:今日も日本株は下げましたね。政策不信による下げなのでしょうね。日興証券株のシティー株への転換を考えれば、日本企業の時価総額の低下は避けねばならなのでしょう。果たして政策当局に、この認識があるのでしょうか? アメリカ株は既に時価総額が2000兆円を越えたのに、日本は低下する一方です。GDPを増やすという発想がないのだから困った連中が上に立つ事になりましたね。国民の生命と資産を守れない政府か…このような環境下で株式投資をして儲けるのが僕等の使命です。

世界中が右肩上がりの成長路線を歩んでいるのに、日本は財政再建だそうです。つまり増税ですよ。デフレ政策を堅持しているわけですね。名目が実質を大きく下回っているのに…日銀総裁の福井さんは「インフレは起こさない」と資産インフレを警戒し、2005年末より金融庁は不動産融資に慎重姿勢を示すのですから…。先日、シンプレクスの話をしました。ゴールドマン・サックスが収益還元法で計算し、株価を高く評価してくれたと…

同じことが言えますね。
日本株の配当利回りが国債金利を上回る。配当性向が20%とすればイールドスプレッドの概念では5倍の価値があります。つまり国債金利が1.5%なら株は7.5%に相当する株価水準だということなのでしょう。外債投資をするより、債券を買うより、株式を買うべきなのでしょう。しかし株価は下げ続ける。お金は正直なのでしょうか? 悪政を連発する政府に対し、NOとの意思表示をしているのでしょう。

まぁ、株式取引を禁止されている役人には、この痛みは分からないのでしょう。彼らにとって、株式は俗物世界のものなのです。金融の世界で負け続ける意味を、良く知ったほうが良いのでしょうが、彼らにお金の魅力を述べても無駄なことです。無駄な公共事業の見直しをせずに、ただ闇雲に予算を消化するだけの連中ですから…

時代や:今日は、おかしなスタートだね。
日本株は、また下げちゃったね。折角、追証の連鎖が止まったかに思えたが…大丈夫なんだろうね。かたるは強気をぶっているが…

かたる:基本的に今の株価水準で株を買えば、儲かると思うよ。僕は大嫌いな新日鐵でさえ、この水準なら、多少の利食いが出来ると思うよ。まぁ、同じように下げているなら、いくぶん銀行の方がマシだと思うけれど…

時代や:でも、かたるは銀行も、カラ売りの対象にしてなかった?

かたる:そうだね。先日まで売っていたよ。でも一度はリバウンドをすると思うよ。年末年始に株が下がる確率は非常に低いと思うよ。例年、年末年始は株が高いからね。このような統計上の現象(アノマリー)の存在や騰落レシオ、信用の評価損率など、テクニカルの様々な指標は、株価が底値圏を示唆しているからね。神様でない限り、いつ反発するか分からないよ。そう言うときは、過去の統計上の指標を信じるべきだと思うよ。

トロ:なんだか、サブプライムの問題は複雑で、日本の金融危機のように、これから事態が更に悪化しそうだね。そうなると、かたるが、以前、指摘していたアメリカ景気悪化→中国の輸出が低下→中国バブルの崩壊で→世界不況なんて図式が成り立つんじゃないの?

かたる:僕は現状ではソフトランディング派だよ。サブプライム問題は金利が低下すれば、改正金利が低く抑えられ延滞率が下がるし、住宅価格の下落も止まるね。そうなるとアメリカ景気の落ち込みはセーブされ、個人消費も大きく落ち込まないから、中国などへの影響も軽減されるよ。心配していた中国のバブル化も、当局の金融政策の強化や政策転換で過熱感が沈静化されるよ。

来年1月1日より、中国では「労働契約法」が施行され、終身雇用契約が義務化されるね。更に退職金などの負担が増えるから新規の投資が減るよ。既に日本企業の一部では撤退が始まり、ベトナムなどへ移転が進められているところもあるよ。こうなると心配されていた資源価格の高騰がセーブされ、インフレのなき経済成長が持続される可能性が出てくるね。まぁ、現段階ではどっちに転ぶか結果は分からない。いくら早くても、来年の春から夏にならないと、結果は分からないね。

神主さん:なるほど…ね。だから、かたるが前から言っている、大型株は駄目で、小さな資本で、成長を続ける新興株が主役と言う相場シナリオの選択になるんだね。

かたる:うん、今日も高い銘柄は新興株に多かったね。日ばかり狙いが多いのか、引けにかけ値段を消す銘柄が多かったけれど、20%前後の売上成長は続いて、業績への不安も少ないし、なんと言っても、2年近い整理を続けているのが大きな勝因になるのだろう。

トロ:勝因? おいおい、本格的に始まってもいない相場を…

かたる:勿論、新興株も不安がないとは言わないよ。そんなに株価が割安ではないからね。でも考えてほしい。ライブドア以降、公認会計士は過剰なくらい保守的な会計基準を採用させ、新興株は軒並み特別損失の計上を迫られたよ。ここにマジックがあると思うね。だって企業価値があるのに…、公認会計士は保身のために過剰な厳格姿勢で、減損会計を迫ったからね。分かるかな? 特別損失が大きい会社ほど、含み利益が生じている可能性が生まれているよ。ここに新興株マジックが存在する。

時代や:どういう事なの? 何が言いたいのか…サッパリだよ。

かたる:再建相場と同じ発想だよ。日揮、長谷工、レオパレス21など、兎に角、本来は力があるのに、過小評価された2003年に似ているよ。まぁ、何れ、この狙いが開花するだろう。

トロ:お前は…変らないね。会計士が減損を強いるのは、価値がないからだよ。

かたる:見解の相違だよ。いくら議論しても無駄だね。
例えばサラ金屋は「貸し倒れ引当金」や「過払い金引き当て金」などを積みましたが、実際に利用されなければ、再び利益になるよ。楽天では100億円と説明会で、解説していたね。現状は4億円だったかな?

時代や:何のことなの?

かたる:一度、楽天のホームページに飛んで、決算説明会のビデオを見てみればいいよ。そうすれば理解できるよ。新興株でヤフーが最初に新高値を更新し、次は楽天かもね。1月に付けた67500円が新値だね。果たしてどうなるのでしょう?

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投稿者 kataru : 2007年11月19日 18:42