未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年09月10日)

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NY市場は4連騰しています。
あまり市場で話題になっていませんが、自動車の補助金政策は追加処置で積み増ししましたが直ぐに予算が切れて8月に終りました。しかし、これから米国では省エネタイプの白物家電を購入すると最大200ドルの支援策が10月から11月まで始まります。住宅補助は11月まで継続します。此方は住宅を購入する場合10%を限度に、最大8000ドルの税金控除が受けられます。その米国で圧倒的な支持を受けていたオバマ大統領は医療改革を巡り、ここに来て支持率が低落し異例の国民演説を実施していましたね。

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金融の状態は相変わらず苦しいところが多いのでしょう。住宅販売の動向が気になりますが価格が上昇しているということは、買い需要が多く順調なのでしょう。色々と政策の見方が分かれるこの時期ですが、判断の目安はやはり市場価格でしょう。株価は高値圏でしっかりしています。

悲観派は景気刺激策が切れたあとの反動をやたら気にします。
そこで先駆したドイツの例を見てみると9月2日に予算枠がなくなり新車購入補助が終了しましたが、DAX指数は新高値を更新していますね。この動きはもう少し見ないと分かりませんが、過度に反動減を気にする必要もないのでしょう。

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最近、一番興味を覚えているのが中国株ですね。上海総合指数の動きです。何故なら、中国は世界で、一番はやく金融危機から立ち上がり、世界のリード役として役目を担い先駆しているからです。現在は8月の上旬から休んでいますが、そろそろ休憩も1ヶ月以上になります。この上海総合株価指数が、再び新高値を取れるのかどうか? 非常に注目されるわけです。世界の金融市場のリード役だから米国の株価以上に注意を払わねばなりません。景気の実態回復が鈍ければ、再び追加の経済対策を実施すると報道されていますね。

中国の銀行貸し出しばかり注目されますが、不動産の販売価格は3ヶ月連続で上がっており、全土の70都市平均で8月は前年同期比2%上昇の販売価格だそうです。52都市(前月は43都市)で値上がりして、16都市(前月は43都市)が値下がりだそうです。この数字でも確実に景気回復が浸透している様子が窺えます。

市場の切り口は豊富にありすぎ絞込みに迷います。
日本では民主党政権が誕生し政策のキーワードを考えれば、子育て支援と環境と言う2大テーマが浮かびます。中国の成長を考えると、資源などの需要動向が考えられ、金融不況から立ち上がる動きを見れば、世界景気の回復が依然テーマで、台湾株の上昇に見られるように半導体セクターも注目されます。兎に角、どれに的を絞るか? 

株の話しはここまで…。
国民新党が入閣し総務省のポストを要求していると言います。郵政民営化の立役者の西川さんは辞任を迫られると報道されていますね。日刊工業新聞で経済同友会代表の桜井さんは郵政民営化の意味は無駄な予算を取り戻すことと明言されていますね。穿き違えている人が大勢いますが簡保や郵貯のお金を何処で運用するか? つまり予算編成と同じで、何処に使うかと言う決定権を、民間に移譲した事が郵政の民営化なのですね。田舎で郵便局が消えたことで不便になったことは別の次元の話です。流石、同友会の代表だけあって的確に捉えていました。

圧倒的な国民の支持があって郵政民営化を実現したのだから、悪戯に蒸し返すべきではないと思います。更に西川さんは成功者ですね。その成功者を引き摺り下ろせば、後進の道を断つ事になります。ライブドアやグッドウィルと同じ過ちを民主党はするのでしょうか? いつも強気のかたる君ですが、なにやら少し心配です。公共事業投資が削られ、地方では職がありません。仕方なく出稼ぎに来ます。東京の大工の手間賃は1日18000円です。千葉や茨城の地方では1日8000円で請け負うとか…。この話しを聞いた施工主は「もっと安くできるかな?」…と考えて、様子見をしていると言います。この現象はデフレの増幅ですね。折角の景気回復の芽が、なかなか育ちません。

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投稿者 kataru : 2009年09月10日 17:19