未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年09月07日)

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日本人も早く経済統計に慣れて、自分で株価判断ができるレベルに育って欲しいものです。分からないものにお金を投じるから、不安定な気持ちになるのです。しかし背景をしっかり把握しておれば、自信を持って安値を買うことが出来ます。何故、米国の雇用統計が心配だとか…。G20を控えているとか…。不安に脅えるのでしょう。日本人は格好の餌食ですね。日本を代表する機関投資家も同レベルと思われ、困ったものです。自分で調べれば、上司のセーブにも反論できるでしょうに…。その雇用統計は予想以上の数字とか…どの程度が予想なのかより改善している様子は、グラフを見れば誰にでも分かりますね。

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先週、ECB総裁のトルシエが盛んに報道される「出口論」を牽制していた発言をしていました。この段階で、「出口論」をやたらに報道するマスコミの頭の構造がどうかしているのでしょう。ようやく今日の日経新聞は、デフレ政策に触れていましたね。しかし消費者物価の点にしか触れていません。深刻なのは資産デフレです。株が下がれば年金債務が膨らみ、企業も負担を強いられます。銀行も同じ構図で、損失を被り自己資本を補っているわけです。政策当局が借金を膨らませる政策を採用しているのは、目先の利払い費縮小の為なのでしょうか? 私にはやはり理解できません。まぁ、政策批判は先週しましたから…。

ここに来て再びカンフル剤切れを問う声が多くなっています。仮にそのような統計数字が出れば、賢明な政策運営者は追加対策を取りますね。日本ぐらいのものですね。無策な政府は…。簡単なことなのに呆れます。既に資産デフレの土地は、収益還元法価格まで落ち込み、大手の海外ファンドが続々と参入しています。大口フロア面積のテナントは埋まり始め、大きな面積の空室率は天井形成に向っていますね。チャンスですね。流石に株式は反応しているようで不動産株中心に値上がりしています。ビスタニュースで、以前、ファンドの大量買いの話しを採り上げたことのある日神不動産は、今日は人気になっていました。住友不動も強い動きですね。

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日本の銀行ぐらい愚かな判断する、企業はないですね。早く成長して欲しいものです。他行と違う成長戦略を採用する銀行があっても良いと思うのですが…、金融庁支配が強いのか、横並び意識が強くて、強くて…。そういえば10年ほど前にソニーの広報部長に会いIR活動の話しをしたとき、他社の動向を聞かれたときガックリしたのを覚えています。ソニーは日本では先駆者的な存在だと思っていたから一番に訪問したのです。そのソニーが他社の動向を気にするとは…。今、純資産価格を割っている現実をみると、当時から大企業病が蔓延していたのでしょう。株価の低迷が分かるような気がします。

その薄型テレビ市場で、韓国のLG電子のサイモン・カン氏の発言によれば「来年の液晶テレビの販売台数は50%近く増加すると見込んでいる」と報道されています。これは重要なキーワードですね。既にテレビは韓国が覇権を握っています。このような何気ない報道が、銘柄のヒントになります。同じくビスタニュースで、以前採り上げたアルプスは今日も人気銘柄になっていました。タッチパネルは、時代の要請ですね。中国では7億件の携帯電話の契約数があるとか…。その中国ではiPhoneならぬ、oPhoneだとか…。中国らしくアップルにそっくりの形です。写真印刷は株価的に先駆しており、東芝も人気になっています。でもいくら良いものでも高値を買えば待たされ、下手をすれば投げさせられます。だから株は難しい。1年ぐらい平気ですからね。

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ところが、多くの人は株が下がると好材料を忘れます。今日はビスタで書いた銘柄の出来高が増えていた銘柄がありましたね。下値で出来高が増えるのは、強弱観が対立している様子を示し買うべきポイントでもあります。どう判断するかは、投資家が決めることですね。今の投資環境は難しい局面です。クリスマス商戦を迎え景気は回復するとの読みもあれば、逆にカンフル剤が切れ、経済は失速するとの見方もあります。どちらを採用するか?それは自分で決めることですね。

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投稿者 kataru : 2009年09月07日 16:55