未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年09月04日)

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日経平均株価は続落しました。
「鯨幕相場」と言う奇妙な言葉をはじめて聞き、この現象は強弱観が対立する様子を謳ったものでしょうが、今日の3日連続安はボックスを下に放れた様にも見えます。3月から世界景気の回復を買う相場が続き、自動車に見られるように減産緩和の動きを先取りしてきました。しかし多くの企業は、赤字ですからね。余程の改善が先に見込まれない限り、正当化できる株価ではないのでしょう。一方で、これ以上、下げることができるのかな?と首を傾げたくなる銘柄もゴロゴロしていました。株式市場は基本的に大型増資が続き、その資金を補えないのでしょう。高値のボックスを力強く抜くような材料も需要もなく、一旦は6ヶ月間の上昇の調整局面を強いられるように見えます。

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新政権の誕生後、期待相場が演じられるかと考えもしましたが、弱きシナリオが今のところ実現しているようです。今日の3連続安には日本特有の動きで、今晩のNY市場の雇用統計が気になるようです。休み明けもNY市場はお休みだと言う話で、余計に手控えの動きが見られたようです。外国人投資家は買い越しのようで、一説によればUBSの顧客資金が日本株にも流れているとも推測されているようです。『スイス金融大手UBSが持つ米富裕層数千人分の顧客情報を米政府に開示することでスイス政府と合意したと発表した。』と言う報道がこの推測の背景にあります。

銀行が国債買い増しに動いたように、デフレに対する警戒感が、依然、強くあります。基本的に市場は第二四半期(7-9月)まで株価に業績が織り込まれたようです。今にして考えれば、8月8日にビスタで書いたレポートの考え方が正解だったようです。珍しく…空売り銘柄の代表例として「トヨタ」を掲げましたから…。しかしその後の動きで6月相場と同じ間違いを、かたるは再び犯しているわけです。銀行株を買い増し、又、下げているわけですね。何度、失敗しても、なかなか信念は変わらないこの心理は不思議なものです。ここに来て増資懸念などが生まれ調整色を強めていますが、やはり基本的に安く感じます。だから買うものが見当たらないと、必ず、いつも買っているわけです。これじゃ在庫整理どころか、在庫が増えるばかりです。

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ここ一ヶ月、他に何を買っても芳しい成果が得られず、模索の日々が続いています。なかなかメガネに合う銘柄が見当たらないのです。先日、久しぶりに日本株に関係ないセールスをしました。ただ大きな上値を考えているわけではなく、面白くもない相場を甘受している次第です。市場では第三四半期はマイナス成長との意見が多いようです。私は例の如く強気で、「ウインドウス7」があり半導体も世代交代期の動きにあるので、そう大きな落ち込みはないと考えています。中国ではGMが絶好調の展開を演じています。トヨタが慌てだしている様子が日経新聞に載っていました。

その中国は銀行貸し出しが峠を越えて、成長率は減速するとの予測が広がっています。しかし…通常、公的支援から民需が刺激され、やがて消費が活発になり設備投資に向うのが一般的な景気回復のセオリーですね。仮に弱気筋が指摘するようにカンフル剤の効果が切れて減速するようなら、更なる刺激策を打つのが市場経済でしょう。米国も中国も市場化されていますから、弱い指標が出れば、追加対策を講じるでしょう。つまり今は相場の端境期なのでしょう。第3四半期から第4四半期の成長度合いが見込まれるようになれば、日経平均株価は一段高する訳です。ここで買い越している外人筋はどんな株を仕入れているのでしょう。

切り口はIFRS(国際会計基準)適用も一つで、その関連銘柄は昨日も今日も上げていました。更にモヤモヤ相場が続く展開を見越した博打株も上がっていました。通常、このような閑散相場の合間には、仕手色の強い銘柄などが活躍します。まぁ、米国の雇用統計値がどんな数字になろうとも、既に新しい時代のステップは歩んでいるわけです。今週のビスタは狙っている銘柄の底値は何処か? チャートの見方を解説に加え、この辺りの狙いを中心に書いてみたいと思っています。

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投稿者 kataru : 2009年09月04日 17:26