未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年09月03日)

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株の話しをしても、あまり意味がない話しで、何故、かたるが日銀批判をするのか?
今日は、その二です。

下のグラフ(前年度比)は国土交通省が調べた地価の動きを見たものです。土地の売買をすると価格を調査されます。そのデータをまとめたものが、毎年、発表されています。日本では昔、土地神話があり土地は下がらないものと信じられており、銀行は土地を担保にすれば、いくらでも使用目的に関係なく融資してくれました。その為に公示価格と時価の差を利用し、土地を買って資産を増やした人が東京の主だったお金持ちの人です。誰にでもできますね。土地を買ってアパートを建てて人に貸して、その収益で借金を返済するのです。地価は上がり金利差を利用し、何時しかお金がどんどん貯まります。

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しかし元日銀総裁の澄田氏は1985年のプラザ合意から円高になる過程で、金利平価説により円高を押さえ込もうとして、金利を下げて資産インフレを見逃したのですね。当時の銀行は貸し出し競争をしていました。必要のない人まで「お金を借りろ!」と、連日、銀行員が貸し出しのノルマを達成する為に、熾烈な競争をしていました。市場で余ったお金は土地に向かい、土地の価格がどんどん上がって行きました。その動きが1986年から1989年の動きです。1987年は年率48%、1988年は年率61%も地価が暴騰します。この時に焦げ付いた融資の清算の為に「失われた時代」を経験しているわけです。

その後、過剰な引き締めが元三重野総裁のもとで行われ地価は下落し続け、今度は極端な資産デフレ政策を実施します。日本経済はジェットコースターですね。折角、海外の金融機関のおかげで日本の地価は底を打ちますが、今度は「羹に懲りて膾を噴く」日本の銀行はバブルの失敗で過剰に締め付けられて、金融庁の指導もあり銀行はお金があっても融資に向けない現象が生まれています。今の下げは国際金融の金融デリバティブ調整も原因ですが、一番の原因は日銀のデフレ政策です。日銀、金融庁、銀行それぞれが牽制をし合って動かないのですね。これではうつむき加減の日本が元気になる道理がありません。

GDPが横這いの原因は、政策不況なのですね。
北海道が苦しんで拓銀が倒産して北洋銀行が公的融資を受けるのは政策ミスなのです。能力のない人間が上で活躍する日本の仕組みが混乱を生んでいるのです。折角のチャンスだったのに…小さな利権争いの為に小泉改革を批判し、まるでスケープゴートのようにライブドアの堀江さんを逮捕するのです。アーバンは黒字の会社ですね。その会社を資金繰り倒産に追い込むのです。苛めの構造が日本の経済界に存在しますね。私が何故、「ダヴィンチ」の話しを、時々するのか?

金子さんに会った事はありませんが、きっと優秀なのですね。海外の金融機関が彼を信じて1兆円近いお金を預けるのです。彼には信義があるようですね。テーオーシーの経営者である大谷一族が800円でMBOを仕掛けたのです。しかし不動産価格は時価より安くおかしいということで、ダヴィンチの金子さんは1100円で逆にTOBを掛けるのですが株式が集まらずに、再度、値上げしましたがそれでも駄目で、TOBは不成立になりました。論理的な提案をする経営者なのですね。市場原理に沿っています。

今の時代、他人を騙して儲けようとする人はたくさんいます。サラリーマン社長は偉そうに経営権を主張しますが、それなら銀行から借金をして自社株を買えば良いのですね。私に言わせれば失敗しましたが、グッドウィルの折口さんの方がずっと筋が通っています。ところが厚生労働省は彼を目の敵にして…どんな経緯があるのか分かりませんが、こんな日本だから再び低迷するのですね。

何故、800兆円も借金をして、おかしな国にしたのでしょう。
原点を考えて下さい。構造転換は不可欠なのです。郵政民営化は成果を上げています。黒字に転換し業務は円滑に行われていますね。そりゃ、地方では多少の不利益はあるでしょうが、この程度は800兆円の借金があるのだから仕方ないと思います。小渕内閣時代の40兆円からの公共事業投資が、半分に削られているグラフを掲げました。産業のない北海道の人は格差が広がったと文句を言う理由は良く分かります。国民が努力し、民間に農業をさせれば良いですね。特例処置を用い北海道で産業を興す企業に対し、税金を減額するのです。産業が育ち住民が集まり所得税が増えて、本来ない税金が入ってきます。知恵を出して努力をしなとなりませんね。エルピーダが設備投資をするなら、北海道で営業させて、当面、無税処置を施せば良いのです。

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役人の数が多いから、細かい規制が多いのですね。数を減らせば必要な所に検査は絞られます。国民が役人に何でもかんでも、求める風潮が何処か間違っていますね。その根元はマスコミでしょう。おかしいですよ。GDPを増やす方向に世論の流れをきらないと、このままでは大変な事態になります。かつて日本は働く場所がなく、ブラジルなどへ移民に行きました。今度は中国やベトナムに出稼ぎに行くはめにならなければ良いのですが…。白川さん、しっかり仕事をしてくださいね。インフレターゲット論を採用すべきですね。日本を救う道はインフレ政策しかありません。


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投稿者 kataru : 2009年09月03日 17:52