未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年09月02日)

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米国ではISM製造業景況指数が2008年の1月以来、景気回復の目安になる50を上回り52.9となりました。この指数は米国の300社ぐらいの製造業の購買担当者にアンケート調査した数字です。日本の日銀短観のようなものです。重要な事は人間の感情が元になっており、景気の先行指数の一つだということです。確実に景気は回復している様子が窺えます。例えばオートデータからも、8月の米国の新車販売台数が発表されていますが、前年同期比で1%と129万台を販売し…遂にプラス成長になりました。この数字は補助金効果ですが、年間で1409万台になるそうです。IRNETでは、嘗て米国の自動車保有数から計算して異常な販売状況はいずれ改善すると何度も述べてきました。2億5千万台も保有されており、年間で1000万台割れの数字が、車社会の米国で長く続く道理がありません。このように常識で物事を考えれば、日経平均株価が、これからどんどん下がるような不安を煽るマスコミの宣伝が、間違いだということが分かります。

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今は上海総合株価指数ですね。
中国は年率8%成長を続けており、株が長い時間下がることはありません。GDPの成長が続くということは、資産価値も上がり続けるのです。日本のデフレ政策と同じ土壌で考えるアナリストやマスコミの発言は、明らかに間違っているわけです。こんなことも常識です。だから時間さえ掛ければ、上海総合株価指数は上がるわけです。かたる君はアリババが上場する時に高値で買いました。30ぐらいかな? その後5ぐらいまで下げましたが、今は20程度の動きをしています。経済が成長している国の株が、下がり続ける訳がありません。常識をもって、良く考えれば小学生でも分かる解答ですね。

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さて、あまり政策論ばかりでは退屈するでしょう。
本当は日銀の金融政策の間違いを、連日書いても良いのですが…。円高はデフレ政策の影響かもしれません。円を求められているに応じてないのですね。為替介入が悪だと考えているのでしょうか? 世界経済は拡大しているのに、日銀は進歩がありませんね。資産インフレ政策によるバブルの発生に懲りて、今度は逆の資産デフレ政策を採用しているからどんどん金融機関は疲弊します。病気を治す役割の医者が患者に毒を与えているようなもの。また機会があるたびに実例を示し、日銀批判を続けます。実力主義のFRBなら、とっくに総裁は首になっていますね。

さて、今日の日本株は、またまた先物に振り回されています。NYダウが調整するのは当たり前、その動きに対し過敏に脅えている様子が分かります。だってAIGのレーティングが引き下げられるのは当たり前ですね。13ドルだった株価が55ドルまで急騰したのです。多少の調整は入りますよ。どうして脅えるのか? 私にはサッパリ理解できません。確かに地方銀行の破綻は依然存在し、財務内容が悪化して銀行もかなりあるしょう。雇用調整が進み住宅価格も下がっているから、誰でもノンリコースローンですから、借金を返済せずに住宅を手放します。しかしISMが上昇しているということは、何れ雇用も改善するのです。時間がかかるだけの話しですね。それなのに馬鹿らしいですね。一時的な調整に踊る日本の投資家は馬鹿です。

残念ながら私も今日はセールスをしましたが、お客様は乗ってきませんでした。…と言っても、あまり電話をしているわけでもありませんが…。「かたるの失敗」が堪えているのでしょう。いろんな切り口があります。今日はエルピーダが公募増資を発表しており、株価が、一時、ストップ安をしていました。先日、トクヤマが増資を発表したときも、大きく株価は下がりましたね。増資銘柄が売りだと言う発想は非常に危険です。希薄化懸念ばかりがマスコミで強調されますが、資金需要があるということは背景があるケースが多いのです。設備投資する会社は、成長が見込まれるから増資を実施するのですね。良く考えたほうが、良いでしょう。

今の相場の焦点は、第3四半期から第4四半期の経済状態の読みに入っています。既にホンダなどの好業績が織り込まれ、株価は調整しています。どの時点で、この調整が終わるのか? それとも世界景気は、再びカンフル剤切れから二番底に向うのか? と言う読みの段階ですね。どちらを採用するかにより、戦略が決まるわけです。足元の景況感はどんどん改善していますね。別にISMだけではありません。今日は新日鐵の君津製鉄所の高炉が、年内に再開させるとの報道がありました。8月2日に再開した大分に続き…。この理由は自動車の生産活動が戻り、薄板在庫が最低水準になっているからです。しかし銀行の融資姿勢が慎重で、国内建設はまだまだ稼働率が悪く、建設資材の在庫状況は大きく改善されていません。

このような状況は鉱工業生産指数などの指標が、各省庁から発表されており、インターネット時代ですから、簡単に自分でも把握が出来ます。例えば、下のグラフのようにこんな感じです。いいですか、誰も自分の投資の責任を取ってくれないのです。マスコミなんか、いい加減なものです。報道の判断基準は雑誌が売れれば良いとか、視聴率が上がれば良いという基準だからです。最後に頼れるのは自分だけ、だから自分で納得する投資をするのです。

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投稿者 kataru : 2009年09月02日 17:42