未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年09月01日)

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今日は経済政策の話しを中心にしようと思います。
1985年のプラザ合意から1989年に金融バブルが壊れ、失われた20年が経過します。「官僚達の夏」が放映されているのは、古きよき時代の話です。今の中国の時代ですね。日本は大きく構造転換を図るべき時期に、問題を先送りしているから、低迷した時代が続いています。小泉政権がその打破の為に、しがらみ政治の古い体質の自民党を敵視して構造改革を目指しましたが、揺り戻しにあっているわけです。その象徴的な現象が「郵政の民営化」です。決して郵政公社の人をリストラした訳じゃないのです。真の狙いは財政投融資資金への流れを変える事だったのです。

ところが綿貫さん達には、理解が出来なかったのでしょう。公共事業投資の利権が残っていたのです。その資金を支えていたのが財政投融資です。簡保などの資金を国に運用を任せるわけです。国債と同じ役目を果たし、その効率が著しく落ちているから「失われた時代」が続いているのです。普通の人は理解できますね。農道を舗装し幹線道路を平行して2本も3本も創るのです。無駄な投資ですね。だから経済への波及効果が薄れ経済活動が停止します。今回、この予算配分を見直そうと、民主党が国家戦略局を作り政策運営にあたります。

効率的な資金配分が実現されれば、もともと優秀な日本国民は世界でも高い経済成長を成し遂げられるでしょう。潜在成長率が1%とか言う世界の話ではありませんね。米国でさえ、もっと高いのです。だから少子化対策が大切で子供手当てなのです。GDPを増やすには人口の増加が必要です。

政治は動き出しましたが日銀は仕事をしていません。白川さんが頭はいいのでしょうが、経営者として三流の部類でしょう。任命されてから日銀の管理下にある銀行経営を指導している形跡がありませんね。財務省も同じです。その様子は下のグラフです。預金が増え続けているのに貸し出しが伸びません。加えてこの金利下で国債投資をしているのです。お金があっても使える能力がないのです。

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世界経済が上向きになり、国内景気浮上の為の政策が求められているのに、銀行は国債保有を2007年12月の80兆円から、この6月には、なんと111兆円に31兆円も増やしています。春からの経済回復で企業から返された現金を国債投資に向けています。だから、この時期に金利が異常とも思える低下傾向を示しています。通常、景気回復時に有り得ない現象です。みずほはCDSを購入し、多額の損失を被りました。みずほの行為は、ジョージ・ソロスが言うように「他人に生命保険をかけて、その人を殺す権利を与えるようなもの」との批判がありますね。つまり異常な事態になっています。

このような保守的な考え方を押し付ける原因はやはり規制でしょう。過剰な金融規制が金融機関の保身を生んでいます。中央銀行がデフレ政策を堅持する限り駄目ですね。バブル崩壊は、異常な資産インフレを見逃した為に起こりましたが、今は同じことを少し緩やかですが、白川氏は資産デフレと言う形で実施しています。ターゲット・インフレ論を採用すべきですね。いくらでも方法はあります。

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だいたい黒字企業を、資金繰り倒産させる金融環境を放置しているデフレ政策は明らかに異常です。だから東証に上場される60%もの企業のPBRが1倍割れをしているのです。バブルを発生させた澄田総裁と、今度はデフレを容認する白川総裁は明らかに同列ですね。人事院勧告で公務員の給料が下がるそうですが、夢のない配分の話は、いい加減にして欲しいものです。あるのは如何にしたら、GDPを増やせるか? どうしたら皆が一所懸命に働いて稼げる環境を整備するかです。

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私が日銀総裁なら運用利回り3%以上の物件(土地)を証券化して、その資産担保証券をいくらでも買います。1%台の国債を買うより、ずっと経済効果があります。民間銀行が動かないなら中央銀行が自ら投資すれば良いのです。株にしても、黒字で配当をしており、純資産倍率が1倍以下の水準を放置するなんて異常な状態です。いくらでもその株券を担保に融資すれば良いのです。為替も介入すれば良いのです。いくらでも円をすってドルを買って、その資金を米国企業に日本で投資することを条件に、いくらでも貸せば良いのです。更に米国債も買えば良いのです。100円まで誘導すれば日本企業は息を吹き返します。そうして消費者物価が3%程度に上昇するまで、資金を供給し続ければ良いのです。簡単に日本経済は元気になるのに…。日本の投資活動に火をつけてGDPを引き上げるべきでしょう。

素人感覚ですが方策はたくさんあります。
お金なんて無尽蔵にあるのです。その資金でジャンジャン未来投資すべきなのですね。社会保障費は毎年1兆円程度増大すると言われていますが、その歳出に見合うように歳入を拡大させる政策を実行すべきです。社会保障費への投資は、未来の利益を生みません。ITSなどの未来産業に、お金をジャンジャンと使えば良いのですね。超伝導送電システムを造ったり…たくさんの未来産業があります。GDPの成長がないのに、最低保証賃金の話しをしても仕方ありません。

はやく成長路線へ! 民主党さん、頑張って下さい。

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投稿者 kataru : 2009年09月01日 17:05