今日の市況(2009年08月28日)
NY市場は8連騰となっています。昨日の7連騰で一服かと思っていましたが、指数の寄与率はボーイング(BA)なのでしょう。AIGがすごいですね。そうしてシティーバンクが、遂に5ドル台の株価に突入しました。アメリカは理論どおり、株価が動いています。その内、日本もそうなるのでしょうが日本の経営者と言うか…、幹部は実力本位ではないので、今日の日経新聞のような結果(銀行の預金と貸し出し推移から国債の買い入れです:下のグラフ)に陥るのでしょうね。まぁ背景には、金融庁の指導があるわけです。役人様は人員が余っているから、必要もないご指導が民間に及ぶのですね。箸の上げ下ろしまで指導されるわけです。だから保守的な対応になりデフレが続くのでしょう。

日本人の教育問題ですね。ロボット教育だから逆らえない人間が多く上にいます。故に社会が硬直するわけです。このシステムを崩そうと試みたのが「小泉改革」です。しかし今では「悪のレッテル」を貼られています。しかし今は「昔のよき時代」はありませんね。何故、「三丁目の夕日」が流行るのか? 古きよき時代(右肩上がりの時代)の成長論に憧れているのでしょう。しかし社内失業者(社内遊軍)を食わせておくユトリも日本にはなく、鉄鋼不況に代表される「リストラクチャリング」の言葉が生まれた時代を経験しました。この時から雇用の空洞化が進むのですが、雇用の場を守る為に契約社員制度が栄えたのです。しかしこのような時代背景を知らない政治家から国民は、小泉改革の失敗と烙印を押し総選挙に入っているのですね。
株屋としては早く国民が、実体経済に気付いて欲しいと願っています。考えてみれば、おかしな現象ですよ。1.3%の国債を買えば喰えるような低成長なんか…。「鬱の世界」の象徴ですね。だから福田政権が面倒になって投げ出したのだから、自民党は下野して戦略を練り直せば良いのです。民主党の公約は、おそらく官の反対で動かないでしょう。どうにか実行できるのが「子育て支援」かな?公務員の削減なんかできるわけがありません。自然減を待つしかありませんね。おそらく財政は悪化し、再び混乱の時代を迎えるのでしょう。そうして国民は日本の実態にようやく気づきます。
かたる君はガチガチの市場原理的な考えですが、今回は民主党でも仕方がないと考えています。55年体制の崩壊が盛んに言われていましたが600~800万人の建設従事者の雇用を守ることは出来ないのですね。そうですね、エルピーダをみればわかりますね。世界第二位なのに…赤字が実体です。日本は既に、製造業では食えないのでしょう。車も既存のメーカー以外が参加し、「シムドライブ」の設立に見られるように、誰にでも参加できるようになるのでしょう。テレビがそうでしたね。産業構造を変え、日本を再生する時間がやってきたのでしょう。そう考えています。だから昨日はGDPにおける個人消費の比率の話しをしたのです。日教組は嫌いだし僕にとって増税になるし、仕事も苦しくなりますが、一度、変化を求めたほうが日本国民の為になるんじゃないのかな? なんて…考えるのですね。どっちが正しいのか難しい判断です。
さて日本論より…、株の切り口はたくさん考えられます。
まぁ、詳しくは日曜に書くレポートを見てもらって、今日は「みずほ」や「野村」と言いたいですが実態は相変わらず指数のようですね。一日おきに上下する相場を喩え、鯨幕(くじらまく)と言うのだそうですね。僕は白黒なんて縁起が悪いから、紅白幕相場にすれば良いのに…と思ったのですが、調べて見たら…驚きです。『古来、黒色は高貴な色とされ、神事では古くから白黒の鯨幕が使用されているのだそうです。』と言う解説のホームページを発見しました。此方です。ビックリですね。
一般的に正しいと思われている間違いは、中国の解釈でしょうね。もともと引き締め論が生まれた背景は、『中国の現地報道によれば、中国建設銀行と中国工商銀行の国有銀行大手2行は今年の融資目標に上限を設定した。』この報道から来ているようです。8月の始めに報道されています。当たり前の水準に少し落とすだけなのに、過剰反応しているのでしょう。投資の戦略として「マスコミは事実を誇張」します。この事を念頭に置く必要があります。彼らの価値観は話題になれば良いのですね。雑誌や新聞が売れたり、テレビの視聴率が上がるからですね。スクープを取る為に無理な報道をしますね。山崎豊子「運命の人」を読めば分かりますね。彼らの実態は、日本の事など、どうでも良いのでしょう。だから認識が世間に認知されれば、実態は変化する訳です。ここに相場の妙味がありますね。
この傾向は相場にも表れます。「GSユアサ」は分かりますが、今、「日本化学」に人気が波及しましたが、電解溶液の不燃材についてブリヂストンから製造販売権を取得したのだそうです。しかし、それほど重要な技術ならブリヂストン自らが始めるでしょう。更にこの技術は販売実績がなく、市場に出るかどうかも分かりません。そのような開発は世界中でやっているのですね。そのような株の値動きを材料に、おもちゃにしていること事態が行き詰っていますね。本来ならGSユアサ(ホンダ)、三洋電機(トヨタ)、NEC(日産)などを仕掛けるべきでしょうね。やれやれ…。頭が固いかたる君には、やはり理解できません。
まぁ、株の世界は自己責任ですから、やろうが、やるまいが個人の自由です。今、面白い焦点は中国経済の話と、第二四半期まで続いた景気回復が、カンフル剤(財政出動)なしに自走できるかどうか…。つまり第三四半期の成長率が、どの程度かの見極めなのです。この見方で相場観が割れるのですね。どの銘柄を仕掛けるかとか…。政策が変化してGDPの個人消費が、はたして増えて、産業構造が転換するかどうか?と言うビックな読みを相場の焦点にしたいものです。

投稿者 kataru : 2009年08月28日 18:23