未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年08月21日)

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米国では強弱観が対立する景気指標が続いているようです。この中で住宅ローンの差し押さえが急増しているそうですね。米抵当銀行協会(MBA)の発表によれば4-6月期は住宅ローン延滞率と差し押さえ率が13.16%と…過去最悪で、7―8件に1件が何らかの問題を抱えていると言います。延滞率は0.12%増の9.24%、差し押さえ率は0.45%増の4.3%だそうです。しかし重要な事は、米国はノンリコースローンなのですね。つまり住宅価格が下がり借金より住宅価格が安ければ、借金を返さずに住宅を手放せば良いのです。残りのローンは払わなくて良いのです。完全な貸し手責任原則が確立されています。だから銀行は必死になって、不良債権処理をするから地方銀行の倒産が増え短期のV字型回復になるのですね。残存者利益が活きます。

AIGは資産売却で公的資金返済に自信を示したそうで、株価は5.66ドルアップで21%高の32.3ドルになったとか…。一時はなんと31%高まで買われたそうです。日本は1989年からのバブル清算に20年も掛けていますが、未だに戸惑っているのです。りそなや中央三井など…一体、何年かかるやら…。米国経済と日本を同列に見る人が多いですが、市場主義と共産国家の違いです。その日本は新聞報道によれば、政権交代は確実との報道です。しかし面白いですね。全国に建設作業者や従事者は700万人~800万人ぐらい、いるのでしょうか? 奥さんは民主に投票し親父は失業するの? 官僚などの役人の数は、どれくらい居るのでしょう。予算が削られ親父は失業し、奥さんは民主党に票を入れるのでしょうかね? まぁ、公約が実現できるかどうか分かりませんが、仮に公約どおり実行すれば、日本のお金の使い方は変わり不景気になるでしょうね。しかし同時にしがらみが消えるから、変化のステップになるかもしれません。

その米国は早くも、追加した景気刺激策の自動車の買い替え補助金が切れ、この24日で補助金を終了するそうですね。このニュースで日本の自動車株は下げているのでしょうか? しかしGMは生産を拡大させ従業員を増やし、トヨタも他の生産会社の従業員を引き受け、生産活動を高めています。この動きは、このニュースと相反しますね。どちらが本当の動きなのでしょう。見通しがなく従業員を増やさないから、強気見通しが正しいのでしょう。私はそう考えますね。

ここで18日の「今日の市況」の各アナリストのGDP予測を掲げていますが、世界で一番、二番の自動車会社が生産活動を増やしているのに、この予測が正しいのでしょうかね? 実に、大切なことなのです。本当に1-3月期にマイナス成長になるなら、株は空売りに軍配が上がります。7-9月期の4.1%から10-12月期が0.8%成長に落ちるなら株価は横這い見通しでしょうね。中国株価(上海総合指数)が2500前後を指摘する声が多いですが、それなら株は売りになりますね。既に20%近く指数で下げていますから、普通は横這いから反発と考えるべきです。バブル状態と指摘する声がありますが…物価は上がっていますか?

情報を自分で考えるべきですね。他人の意見など参考程度にすべきです。自分の人生ですからね。他人が生きているわけではありません。日本人は「皆で渡れば恐くない」との他人依存型だから、このような規制社会になったのです。一所懸命に自分で働くと、日本の矛盾が見えてきます。中国の銀行貸しは減ったとは言え、すごい数字を維持していますね。GDP比較で考えれば分かりますよ。だから商社の一角が、新高値近辺でウロウロしています。だいたい市況ものは、昨年の高値から半値の水準ですね。例えばWTI原油価格は145ドルが72ドルに位置しています。この水準が基準なのでしょう。ここで勘のいい人は、私の狙いに気付くでしょう。

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私は米国経済がだんだん持ち直すと思っています。兎に角、淘汰のスピードが速いのです。JALの政府支援で公聴会のような意見交換会をやっていましたね。大臣や事務次官の決断力で決めれば良いのです。そうして責任を明確にすべきです。583万円の年金を支給している、ゆとりのある会社を税金で援助する必要があるのかな? 僕には分かりません。企業年金など認めて補助すべきですかね? 一度、証券市場は嘘の記載で公募増資を認めて助けている会社ですよ。今度は税金ですか…。公募増資で助けられた東芝が、再び苦境に陥って税金で助けて…と言っているようなものです。まぁ、今の東芝は幸い、フラッシュの価格が戻り、何とか再建が軌道に乗っています。

今日の相場をみると分かりますが、いつもの様に指数で売り叩かれましたが、この中で、意外に確りしている株が多く見受けられました。7月の下旬からの外人買いにより、輸出株が上がりましたが、この間、個人は売り越しですね。切っ掛けさえあれば…。

さて、この休みは、どれに焦点を絞るか? 考えてみましょう。今日のお客様への私のトークは『既に配当利回りの世界まで、株価は下がっています。2002年から2003年の不動産価格は、収益還元法価格が底でした。つまり金利裁定のポイントでは、無限のお金が控えているのです。』とセールスしていました。分かりますね、この意味が…。既に金融危機は去ったのです。

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投稿者 kataru : 2009年08月21日 17:56