未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年08月19日)

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米国は決算発表が終わり、次のステップに移行している感じですね。
基本的に日本と同じように景気の回復基調が確認されており、同時に負の整理も進み、地方銀行などが淘汰されています。水面下にある位置するCITグループの存在が話題になる程度の話しですね。驚くのは倒産企業のシティバンクの株価が上がってきていることです。金融危機後の高値を形成しています。理由は先日の総資産に対する時価総額の比率の話しでしょうね。みずほと、同じ原理なのでしょう。私はバンカメに関心があったのですが、ここに来てシティーも先日の資料からみて興味を抱いています。

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NY市場が上海総合指数の影響を受けるように、日本もここに来て話題になっています。ただ上海総合が上がっている最中でも、日本株は影響を受けにくかったですね。不思議な現象です。安くなるときだけ影響を受け、高くなる時は影響がないということは、如何に日本市場が他力本願で動いているか分かる現象です。同時に豚インフルエンザの関連株と言う事で、マスク製造の紡績株が乱舞する動きを見ると、相当、日本の株価の位置は安いのでしょうね。売り物がないのです。少し人気化すると短期の値幅狙いの買いで、株価が動くのは如何に市場が枯れているかの証拠でしょう。先日、調べた所、日本企業の65%がPBR1倍割れの水準に放置されているのですからね。いくらデフレ政策が堅持されていると言っても異常な現象でしょう。だから豊洲のビルが350億円で海外投資家の手に落ちるのでしょう。本来なら、正常な感覚を持っている金融機関の人間が、正常な行動をとるべきですが取れないのでしょうね。素人と同じ尺度で投資行動をしている印象です。これじゃ、まともな物差しが歪んでいても仕方ありません。

昨日、述べたように上海総合指数はそんなに下がらずに、今週は値固めの動きに入る調整局面、終盤の動きだと思います。気になっていたリオ・ティントのスパイ容疑の話も、妥協点を探っているのでしょう。ロシアのように環境問題をでっち上げ強行策を取れば、中国も世界から投資が引き上げられますからね。8%成長を死守することが、共産党政権の明暗を分けるのですから頑張るのでしょう。おそらく権力争いだと思ってみています。舞台が上海ですからね。共産党の内部対立が絡んでいるから、容易に中国は妥協できないのでしょう。しかし今日は、豪州のガス田から生産されるLNGの長期契約をペトロチャイナとエクソンモービルが結んでいました。なんと410億ドルの契約ですね。この契約は仲直りの兆しかもしれませんね。早晩、上海総合株価指数は今年の高値を更新するのでしょう。

中国関連の中で商社の丸紅の株価が、今日は比較的、強く感じましたね。果たして、どうなるのでしょう。市場の話題は日経新聞が報道したトヨタが三洋電機から電池を調達する話しと、豚インフルエンザの話しですね。まともな銘柄は中外製薬しかないのでしょう。ダイワボウにしても売上の関与はごく僅か…他の紡績も同列です。電化だってあまり関係ないし…どうも納得できませんが、まぁ、これも相場です。

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他の話題としてはBBレシオが2007年1月以来、1.06と1以上に回復しました。この数字は出荷額に対する受注額の割合です。(3ヶ月間の平均)久しぶりに先高観が生まれていますね。実は今、半導体の業界はDDR2からDDR3への移行期間にあるようです。この違いはデータの転送速度が2倍程度違いと言う話しなのですが…、更に消費電力が少ないとか…。まぁ、専門家ではないので良く分かりませんが、韓国と日本はDDR3への移行に前向きですが、台湾勢は遅れていると言います。ただそれほど価格は違わずDDR3は2.01ドルで、DDR2は1.53ドル程度の差だそうです。エルピーダはDDR3の先駆者なりたがっていますが、やはりトップはサムソンでしょう。

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今日の日経平均株価の位置は25日線のラインです。強い相場ならば反発をする位置です。果たしてどうなるかな? いつも前向きに考えているが短期の値幅狙いが幅を利かせています。人間の心とは不思議なものです。

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投稿者 kataru : 2009年08月19日 16:37