未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年07月31日)

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NY市場ではGEのレーティングの引き上げが、株高に繋がったという見方です。
この7月は4-6月期の好調な決算見通しを受けて株が上がりました。26週線ラインで調整を終了させ、理想的な上げになっています。日本でも決算を受けて上がっている株が増えてきました。極端な悲観説が後退しているのでしょう。

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今日は「みずほ」の決算が発表されており、日経新聞の報道によればCDSの損失で最終赤字だとか…。私にはどうにも納得できない現象です。何故なら、自分たちが融資して内容を知らないはずがなく…、異常な保険料を払ってまで、貸し出しをヘッジする必要があったのでしょうか? それとも投資部門とは、ファイアーウォールが徹底されており、投資した本人は企業内容を知らなかった…。しかし、この度のCDS価格は、異常価格ですからね。どうしてプロがこんな所で買うのか? まぁ本業は普通ですね。株価の配当利回りは、少し株価が上昇したので下がりましたが、依然、高水準をキープしています。常識では、明らかに買い場が続いています。今日は他に三菱UFJなどの決算が発表され、前年同期比48%増の759億円でした。

個別企業の話しより、全体を見ると日本株はここで出遅れていますね。台湾の半導体のファウンドリーのTSMCは好決算で1-3月期の15億台湾ドルから、4-6月期は244億台湾ドルと大幅な改善をしています。台湾株式市場の加権指数もリーマン倒産前まで回復しています。韓国のサムソンも同じ流れですね。日本では液晶のシャープは、国内トップで株価が上がってきましたが、世界的にみれば5位の下位メーカーです。昨日はソニーとの合弁をまとめていましたね。

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今頃、気付いても遅いのですが、中国の家電下郷、汽車下郷が主眼の政策だったので関連メーカーを積極的に手掛けていれば、もっと成果を発揮できたかもしれませんね。私の主眼は国内の景気回復に置いていましたが、考えてみれば既に日本は三流だから…。考え方のパターンを変化させるべきだったかもしれません。この点の反省を含め、週末は決算とともに、これからの相場を考えてみたいと思います。

今日の東京市場は全面高で、先物から上がっている印象でしたね。
確かにある程度、個別株物色もありましたが、石川遼君のような存在はなく、市場の盛り上がりは欠けます。個人投資家が儲かる相場とはスター株が存在して、周りに波及する形が一番理想なのですが…。なんだか、多少の儲けはありますが、消化不良の日々が続いている印象です。今、四半期決算は山場を今日で越えますが、いい銘柄が見つかるかどうか…。

今日の相場のヒントは「CARS予算の1割使用、8月末で終了の可能性も…」と言うコメントでしょうか? 果たして起爆剤になるのかどうか…。この話しは米国の車の補助金の話しですが、実はこの不況でホンダはイギリスのスウィンドン工場の操業を、2月から4ヶ月も停止したのです。早期退職者募集は全体の3割近くが応募し1300人に達しましたし、休止中も85%の給与保証をしていたのですね。だからホンダの第一四半期の黒字に驚いたのですね。中国への進出は日本メーカーとしては早かったですが、決して好調なわけではありません。先ほどの米国の報道は7月の新車販売が好調なことを物語っていますね。発表は8月の3日ですね。何故、私がこの話しを気にするかといえば、自動車産業の裾野は広いのです。

もう一つは市況面です。銅の価格動向が新聞で解説されていましたが、鉄鉱石の解説と同じ構造ですね。しかし…3月頃から、ずっと、同じ懸念を言い続けています。つまり過剰在庫懸念は誤った見方ではないかと言う「罠」が存在する可能性があります。何しろ中国の人口は13億人だからね。日本は1億人で1億総トン、中国は13億人で5億総トンの粗鋼生産は、もともと過小だった? ならば…、このような見方も存在しますね。この辺を週末のレポートで考えてみたいのです。

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投稿者 kataru : 2009年07月31日 18:22