未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年07月27日)

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米国のナスダック市場は1991年12月20日~92年1月9日の13日間連続記録を書き換えることが出来ませんでした。しかし12日間連続の連騰記録は17年半ぶりの快挙で幕を閉じました。マイクロソフトが4-6月期の売上が市場予想に届かず、8%下落したことが響いたようですが全体には波及しませんでした。17年ぶりか…。

ようやく東京市場も投資マインドが変化したようで、今日は144円高の10088円でザラ場中に新高値を更新しました。日本市場は9連騰です。東京市場の連騰記録はなんと21年ぶりだそうです。1988年の2月以来だそうですね。21年ぶりですよ。このような記録と言うのは、なかなか出来るものではありません。相変わらず、週刊 エコノミストの見出しは「日本経済沈没」ですからね。呆れる限りです。

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当然、証券株も高くなっていました。
26日付の日経新聞では野村、大和はそろって黒字転換し、何れも100億~200億円の黒字予想と報道しましたが、アナリストのQUICK平均予想は、29日に野村證券の決算発表が行われますが事前予想は221億円の赤字予想で、31日に発表が予定されている大和証券は62億円の黒字予想だそうです。果たしてどうなるやら…。今日は海運株がそろって決算発表を昼に行いました。何れも4-6月期は赤字となり、通期予想も下方修正をしていました。これを受けて後場から売り気配でした。かたるは商船三井に注目しております。だから…少し解説をします。

コンテナ船部門が200億円の赤字で不定期船部門は41億円の黒字でした。
商船三井は決算で航海完了主義により決算をまとめています。故に概ね四半期ペース遅れで市況が決算に反映されます。不定期船部門はドライバルク(バラ積み船)、油送船・LNG船、自動車船の3部門に分かれドライバルク以外は赤字です。そこでこの市況価格を調べて利益を比較するグラフを作りました。航海完了主義により数字が反映されていることが分かると思います。

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第一四半期のBDI市況は2631でした。現在は7月ですから第二四半期に入っていますが、これまでの所3371平均で推移しています。日本経済は未だに低迷していますが中国は好調に推移しています。ワールドスケールは採算割れの32でした。更に自動車輸送船の昨年75万7千台の輸送でしたが今年の4-6月期は33万台で推移しました。詳しい見方を解説しませんが、世界景気は回復しており会社見通しでは4-9月期は70億円赤字予想ですが(赤字130―黒字60)、私は中間期は黒字転換だと思っています。後場から商船三井を買いました。

さて個別株の話しはどうでも良いのですが…。上海総合株価指数は強く、遂に3400台に入りましたね。日経新聞では不動産バブル懸念を報道していましたが、ここで新疆ウイグル地区の暴動の意味をもう少し考えねばなりません。成長率を落とせないと考えています。成長率を落とせば暴動に発展するのですね。沿岸部は輸出低迷で成長率を落とし、四川省など内陸部は成長率が二桁を越えています。本当かどうか分かりませんが日経新聞では家電下郷の上限撤廃が報道されていました。これで心配されていた懸念が払拭されますね。ビスタニュースで述べた意見が変化します。今日の相場はそれを反映しているようです。景気回復によりエチレン価格の上昇の恩恵を受ける素材株が新高値を更新しましたね。個別銘柄の名前は挙げませんが、新しく注目している銘柄です。年内に5割高を目指しています。

29日のイベントが終ると次に注目されるのは来月の3日になりますね。早くも予想が出ていますが…1000万台から1050万台の予想です。アメリカの自動車販売台数の話しです。私の予想は米国経済が回復過程に入る予想です。仮説ですが…どうも日本企業はやはり米国経済の影響を大きく受けるように思っています。しかし…上海総合指数が新高値を更新しているように、日本は既に中国経済と一心同体なのです。その理由は…下のグラフです。分かりますかね? 何故、日本株が21年ぶりの連騰記録を作ったか? 私の仮説が正しければ、かなり長い上昇波動が続く事になります。

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今、市場にはボックス相場のシナリオがあり、今日の高値は二番天井説がありますね。弱気筋のシナリオです。その節に従えば、当然、ここが売り場になります。でも説明が付きませんね。21年ぶりの連騰記録は…。やはり増資による需給悪化説が正しいのでしょう。もしこの仮説が正しいなら、みずほは上がり続け、三井住友銀行も上がりますね。残念ながら中国工商銀行に先を越されました。タイのACL銀行に出資するとか…。三井住友はインドネシアの銀行と提携を発表しましたが…。はやく早く。スピード感を高めて経営に望んでほしいものです。

長くなりましたが、最後に…、何故21年ぶりの記録かと言えば、日立の動きに象徴されるのかもしれません。パナソニックは既に体制作りを終えていますが、日本企業も早めにグローバル基準で経営スタイルを構築する必要があります。


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投稿者 kataru : 2009年07月27日 17:34