今日の市況(2009年07月24日)
NY市場では景気回復が、確かに感じられる指標が発表されました。
中古住宅販売件数と価格動向や在庫推移ですね。それぞれのグラフを下に掲示しました。先日の銀行の決算数字を比べてみると良いですね。銀行の不良債権が増えるのかどうか…。



しかし商業用不動産とともに、クレジットカードのリスクを警戒する声もあります。関連企業のアメックス(AXP)が決算発表をしています。市場予測より(62億9301万ドル)営業収入は悪く60億9200万ドルでした。これは足元の景気の影響で、カードの利用が思ったより減ったのでしょう。しかしカードローンの焦げ付きに対する貸し倒れ引当金は15億8400万ドルと前年同期より13%減っているとか…。しかし回収不能になったローン比率は4-6月期が10.0%になり、1-3月の8.5%より増えています。この数字は会社予想より2%~2.5%ほど良かったと言いますが、此方の評価は、弱気筋の読みに近い現象なのでしょう。
不動産価格が底入れしたように感じられ、此方はNY市場の上昇に現れているように、ビック・サプライズです。だって…何度も述べましたが、米国は移民の国で人口は毎年増えています。しかも…新規住宅着工件数は非常に少ない水準ですね。中古販売が伸びて在庫が減っているから、価格は上昇し資産デフレが止まります。日本はこの状態になるまで、実に10年以上かかったのですね。この理由はおそらくノンリコース・ローンですね。借り手は担保を手放せば、住宅ローンを返済する義務を負わないのです。日本と違い貸し手責任が明確化されていますから、景気回復が早くなりますね。
さて落ち込んでいた車の販売数がこれから伸びますよ。補助金政策が極度の悲愴感を打ち破りますね。だって考えてみれば良いですね。25年に1回しか購入しない水準の販売だったから…これは売れますね。ようやく日本市場も、まともな株が上がるようですね。その兆候が出てきました。本当は銀行なのですが…今日はパナソニックが何やら…。根拠はレーティングの引き上げと言う声がありますが実際は違いますね。背景が良かったからみんなが狙っていたわけです。ガラスがなくて作れないと、何度も当サイトで述べていますね。

ナスダック市場は12連騰で1992年1月以来、17年ぶりの記録だそうですね。
みずほ証券の上野さんの弱気説は完敗です。まだ弱気を唱えているのかな? そうだとすれば、「かたるの失敗」をした僕みたいですね。サブプライムローンだけなら、あのままリーマンはなかったけれど…。まさかCDSがあるなんてね。株は分からないものです。そういえば保証料のアイディアが報道されていましたね。どうなるか…。どっちにしてもこの二段上げは、市場参加者が加速度的に増えます。連騰記録はなかなか出るものではありませんから、目先、下げても長期上昇波動に入ったのでしょうね。
もうひとつ驚いたのは…みずほの引け際の動きですね。まさか6月に僕が引っ掛かった「過剰流動性相場」の実現なら面白いのですが…。どうなるのでしょう。私は今日も強気で買い続けています。来週は多少休む場面があるかも知れませんが強気で対処。選挙があるけれど、当面はガンガン強気のスタイルかな? 最後に野村證券がスマートグリッドのレポート発行でトーカロなどが急騰しているようです。この銘柄の内容は知りませんが、スマートグリッド関連で、業績はついて来ないでしょう。だから仕手株の評価じゃないかな? どうもスマートグリッドと言う言葉だけが、先走っている印象です。どんなことを示すのか? やるのかも決まってないのですね。構想はありますが…。具体策もないのに、株価だけが走るなんて…。

投稿者 kataru : 2009年07月24日 18:33