今日の市況(2009年07月23日)
NY市場では決算発表は終盤に向うとのことです。ナスダック市場の11日連続高の記録は13年ぶりだそうですね。1996年9月以来とか…。このような連騰記録はかなり重要です。大きな相場が転換している可能性が高いのですね。未だに不良債権処理額が増えて景気が悪化するとの見方が多いですが…そんなことにはならないでしょう。バフェットが買っているコカ・コーラの決算が発表されており全世界では出荷量が4%伸びて、インドは33%、パキスタン15%、中国14%、メキシコ6%、ブラジル5%の伸びだといいますね。日本のスーパーや百貨店の売上は海外に目を向けずに、どんどん落ちています。
同じく彼が買っているウェル・ファーゴと言う銀行も決算を発表しました。ワコビアの買収があり過去最高の利益です。前年同月比81%増の31億7200万ドルですが株価は安かったようです。理由は貸し倒れ償却額が1-3月期より35%増えて、4-6月期は43億8600万ドルになったということです。しかし貸し倒れ引当金は1-3月期より4-6月期は12%を増やし50億8600万ドルとの事ですね。この数字をみてもJPモルガンの素晴らしさが分かりますし、同時に確実に不良債権の償却はピークを打っているんだなと感じます。他行は概ね2倍程度、増えているのですね。
重要なのは不動産価格で、米連邦住宅金融庁発表の5月の全米住宅価格指数は前年同月比で5.6%の下落ですが、前月比では、なんと0.9%の上昇だそうです。年率で10.8%の上昇に変わったのですよ。もう一つの注目はデュポンの決算で欧州は27%減で米国は15%と言う景況感の違いですね。細かい数字の推移でいろんな事が推測されます。
それにしても上海総合株価指数は「すごい」の一言です。一貫した右肩上がりで休むことを知りません。休まずに…何処までいっきに行くのか? 世界の株式市場の先行指標だと考えて良いと思います。日本の指標株もあります。何度か話題に登場していますがガイシですね。昨年の10月に726円を付けて今日は2145円と新高値です。似ていますね上海総合と比較しても…。


重要な事はこんな所でしょうか?
しかし皆さんには昨日のような個別株の話しの方がいいかな? 市場はボリュームがなく相変わらずの仕手材料株の物色です。儲かればいいと言う目先の動きでは、相場のスケールは知れていますし、いつかやられます。まぁ、小手川君のような例は稀な事例だから…。かたる君も最近は反省をしておりなるべく堅い銘柄を選択しています。例えば目先なら指数の買いの為に本日はみずほに人気が集まっていましたね。これほどの増資になると指数の売買も半端な量ではないですから相場に影響を与えます。引け際にみずほが買われ他の代表的な銘柄が株価を崩したのも指数の売り買いが原因の一因でしょう。この動きを知っていればディトレやディラーは多少の利益を得られますね。先日の三井住友も同様の動きがありました。今後もあるかもしれませんから大型増資では指数も影響されることを覚えておくと良いですね。
さてこんな話しより、日刊工業からは素材の決算数字の記事の中で旭化成の蛭田社長が「家電下郷など中国の内需刺激策の効果がエレクトロニクスに波及し回復傾向にあるが、自動車の回復には時間が掛かる」との発言や「汎用品の伸びに比べ電子材料などのスペシャリティー分野の回復はもう少し時間が掛かる」宇田川東ソー社長の談話は重要ですね。しかし今日はブリヂストンの株価が上がっていましたね。アメリカの補助金政策を買っているのでしょう。同時に日経産業新聞ではミタルの話しが載っており、インディアナ州の高炉を今月中に再開させるそうです。ここでも欧州は遅れているようで25基ある高炉のうち、現在の稼動は10基なのだそうです。しかし8月以降に、順次、再開するようですね。

世界粗鋼生産量の6月は前年同期比で16%減の9982万6千トン。しかし5月より縮小幅が5%縮まり、中国は6%増、インドは5.7%増だそうですね。ミタルは昨年の金融危機で傘下のドイツの高炉メーカーを売りましたが、早くも中国の鉄鋼会社の買収を視野に入れていると報道されています。株式市場の動きと合わせると株価の動向が見えてきますね。やはり私には二段上げに入るように見えますね。まだ日本市場は売買代金が少ないですが徐々に高まると考えていますね。このような新聞の記事の読み合わせから相場展開を考えているのです。

投稿者 kataru : 2009年07月23日 18:19