未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年07月14日)

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ビスタニュースの原稿で29日が注目されると書きましたが、同じ理由で米国では前哨戦が始まったようです。なんのことを言っているか、分からない人も多いでしょが…。このパターンが踏襲されるならV字型回復のイメージが定着する事になります。2003年の日本がそのパターンでした。アメリカで同じことが起こるかどうか…。注目されます。

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今日は少し明るい話しをしましょう。梅雨も明けたそうですから…
実は日本は昨日も掲載したように2005年に方向転換している可能性が高いのですね。市場では市場原理主義の行き過ぎが指摘され方向転換の動きにありますが、日本は住んでいる地域を中心とする「村社会」から、会社を主体とする「会社村社会」で発展してきましたが、終身雇用と年功序列など…それらの構造を支えるシステム不全の為に構造転換を求められています。その為に社会が方向感のない時代を歩んでいるのですね。しかしその負の修正が終ったのが2005年かもしれません。

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他の見方をすれば、諸外国から安い原材料を仕入れて良質な製品を世界に供給する加工貿易体制の崩壊と言っても良いでしょう。未だに製造業の国だとか…よく耳にしますが、既にシステム崩壊をしています。新しい時代を模索し動いているのですね。王子製紙が北越製紙へ敵対的なTOBをかけたのは記憶に新しいですね。最近では住友化学と三井化学も話しがありましたが流れました。そんななか実現するかどうか分かりませんがキリンとサントリーの対等合併の話しが出ています。新日軽は住生活グループに併合されたり生き残りを賭けた動きが進んでいます。ようやく経営者も気付き始めたと言っていいでしょう。

だからアジアの時代を迎え、明るい展望が描けるかもしれません。先日、ホンダをこれまでのしがらみを捨てて、タタ製鉄から薄板鋼板を仕入れると発表していましたね。シャープの片山さんは現地生産に拘っています。まだ発表はないようですが第一亀山工場を閉めて生産設備を中国に移転させ現地生産をしますね。電機メーカでは面白い動きです。どうも経営者が変化しましたね。GMの破綻を目の辺りにして真剣にグローバル競争を視野に入れ始めたように感じます。

2003年からの回復は基本的に欧米の金融デリバティブのよる偽りの回復過程でした。今度は自前の地に足がついた動きになる可能性が高いのではないでしょうか? 株式持合いの馴れ合い経営は通用しなくなるでしょう。東芝などファイナンスは証券界の常識を疑うものです。株価の位置は兎も角、GSユアサは立派な理由があり応援したくなります。しかし…保身を図るような動きはフェアな競争原理が逸脱していますね。エルピーダもJALも同じ土壌です。日本は構造転換しなくてはなりません。公正取引委員会がどのような結論に達するのか分かりませんが、サントリーとキリンの合併はいい動きです。

三井化学は今、後悔していますね。製紙業界も化学業界もグローバルの視点から見れば日本の村論理は通用しません。ニトリの業績が伸びる理由があるように…真剣な経営だけが世界競争に生き残れるのでしょう。株式市場の上昇は、今度こそ本物の「右肩上がり」になるかもしれません。白星を積み重ね、勝ち越せるといいけれど…。果たして今晩から、このボックス相場を右肩上がりに変えられるかどうか…。

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投稿者 kataru : 2009年07月14日 16:40