未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年07月01日)

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日銀の短観が発表されました。企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業製造業でマイナス48と過去最悪だった3月の前回調査(マイナス58)から10ポイント上向きました。改善は2006年12月以来2年半ぶりだそうです。

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同時に国税庁は路線価の発表をしました。全国37万地点の標準住宅地の価格は1平方メートル当たり13万7千円で、前年比で5.5%ダウンとか…。大都市の値下がりが大きく東京は6.5%、名古屋は6.3%、大阪は3.4%ダウンだそうです。デフレの世界ですね。

米国ではS&Pが発表する4月のケース・シラー住宅価格指数が発表されていました。その様子が下のグラフです。値上がり地区も多くなっており、前月比では0.7%まで下げ率が縮小しています。株と同じで方向性が問題にされます。

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市場の動きは米国の新幹線網期待から車両メーカーの株価が大幅高しています。もともと車両メーカーは原油高から鉄道が見直されており、日本の新幹線需要も更新期にもあたりフル操業の状態が続いている好調業種の一つです。今日は日本車両や近畿車輛などの株価が大幅高していましたが、本命は川重なのでしょう。

今日の新聞ではオリックスや全日空の公募増資の話しが出ていましたが、ようやくみずほは正式に公募を発表しましたね。15日から17日に公募株価が決まります。大和が2800億円かな? オリックスが1000億、全日空が1500億円に、みずほが6000億円? いやはや…集まるのでしょうか? 三井住友銀行の株価を上げてひっくり返せば需給バランスが改善すると思いますが…。みずほの今後の株価の動きは、三井住友のケースになるのでしょうか?

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ところで今日は話題が盛りだくさんですね。上海総合指数が3000ポイントを回復しましたね。今日の日経新聞には時価総額の比較記事が載っていました。有り得るのですね。日本株が上海総合指数と同じ軌跡を辿る可能性があります。私は盛んに東西回廊(ベトナム・ラオス・タイ)の話しをしますが。第二東西回廊(南ルートでベトナム・カンボジア・タイ)もあります。アジアに近い日本は欧米に比べずっと有利ですね。この東西回廊は、今後ミャンマーからインドに向います。ベトナムの南の商業都市ホーチミンの近くに、従来の6倍のコンテナ船を就航できる港に投資した商船三井の優位性は明らかですね。おそらくベトナムは中国同様に高成長を遂げるでしょう。地理的にも有利なのです。

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さてこうやって書くと、あまり面白くないでしょうか?
しかし非常に大切な株価の決定要素が並んでいます。日銀短観は全体の日本経済の様子を示しています。ケース・シラーは米国金融の状態に繋がりますね。車両メーカーの話はエコ関連でもありますし、増資の話しは目先の株式需給動向の話で、上海総合指数から窺えることは、これからの株式市場の方向性を暗示していますね。詳しく解説すれば、もっと面白いでしょうが…。先日の鉱工業生産指数だって、個別の業種の行方が分かるのですね。自分で経済産業省のホームページまで飛んで、検証した人が何人居るでしょうか? 例えば…電子部品はこんなイメージなのですね。2月が底なのです。株価の行方はどうでしょう? 電子部品メーカーの京セラや村田など…。金儲けはたくさん転がっています。

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投稿者 kataru : 2009年07月01日 17:38