今日の市況(2009年06月26日)
米国では新規の失業者保険申請者数は前週比1万5000件増の62万7000件で失業保険の受給者件数は2万9000件増え673万8000件になっていると言います。なかなか働くところが増えてない印象ですね。バンカメの優先株が普通株に転換され、これにより米国政府の基準を満たしそうだとか…。そのバンカメのメリル関与で議会証言を求められていたFRBのバーナンキ議長は障害を乗り越えたと言われています。彼がポールソンの失政を救ったと言われています。来年1月31日に彼の任期が切れるのですが、再任を期待する次第です。スイスの大手銀行UBSは38億スイスフラン(3300億円)の増資を実施するとか…欧州は東欧を中心に景気後退が深刻ですからね。
米国株は住宅や消費が高かったと言いますが、まだ分かりませんね。何れこの流れに向うのですが…。農機具大手のディアの株価が上昇したと言います。好調な需要に支えられている日本の農機具メーカーのクボタや井関農機の株価も人気になっています。クボタは水処理などの技術もありますから、期待して買おうと検討していた時に、先週号の日経ヴェリタスに、アクルーアル(売掛金未収の話し)が拡大しPER22倍だけれど、実際のPERは42倍との記事を読み断念した経路があります。でも株価は上がりましたね。トホホ…。情報も諸刃の剣か。博打株のラオックスは上がるし…。考えてみれば、先日のダヴィンチもそうだし…。博打はよく上がりますね。度胸の勝負なのでしょう。


そう言えば株価が強かった住友信託は、日興アセットの買収を決めたとか言う報道がありました。銀行セクターで前期黒字を計上した堅実さを評価する声も背景にあります。あとは先日、触れた古河電工が今日も人気を集めていました。でも富士電機は動いておらず、やはり大きな背景が違うのでしょう。先日のパワー半導体とは違う狙いがあるのでしょう。今日の動きはこんな所でしょうか…。そうです。今日は主だった企業の株主総会で注目されていたのはロームの自社株買い提案ですが、否決されたそうです。成長力が落ちたら、使い道のないお金は、市場に返すべきだと思うのですが…。もう一期ぐらい経営者を信じてみようということかな?
今日の新聞の中で面白かったのは「膜のはなし」(水処理)ですね。旭化成や東洋紡に日東電工など…それぞれ違う種類のろ過方法があるようで、詳しく調べたことはありませんが東レもそうですね。兎も角、欧米の企業は水を直接、売るビジネスをするのですね。日本みたいに膜の技術だけを売るのではなく…。そういえばシャープはイタリアだったかな? 太陽光による発電事業を展開しますね。昭和石油もサウジで…。丸紅だったか? 商社もそのような売電事業なんかに参加しています。
思うのです。M&Aを駆使して日本の金融力をバックに、アジアで社会インフラ事業を実施すれば良いのです。先日の東西回廊も含め、日本のプロジェクトとして民間主体で、政府保証をある程度つけて現地の政府と共に…大変な需要が生まれ日本は成長を加速できますね。通信インフラもそうです。NTTの3Gの技術は世界一ですからね。本当に…イライラします。折角、日本が飛躍できるチャンスが転がっているのに…日立も重工も動こうとしない。社会インフラ整備は日本のお家芸の一つですね。建設会社もたくさんあるし…。
スケールが小さな政治家や事業家ばかりですね。このような発想は直接、株に結び付きませんが、同様なビジネスが起こった時に、株価にアクションがあれば、一緒に行動できます。ところが普段から、このような幻想を考えてないと相場に乗ることが出来ませんね。先ほどの農機具の話しから農薬を連想した人はいますか? 日本農薬やクミアイ化学にイハラケミカル、北興化学と銘柄を連想できる人は、先読みが出来ますね。
GSユアサが人気になりましたが明電舎だけではなく三井ハイテックに黒田精工はモーターコアとの報道が日経ビジネスにありましたが、モーターなら磁石だから日立金属にTDK、そして信越化学まで連想ができるかな? ただ問題は、やはり売上に対する比率ですね。そうして、儲けがあるのかないのか…。197億円だったかな? 燃料電池車に賭けた夢の成果はわずか42台とか…。197億円もの予算があれば他に何か出来そうですね。まぁ、今日は気分が乗らずに取り留めのない話しを…何かのヒントになれば幸いです。

投稿者 kataru : 2009年06月26日 16:53