今日の市況(2009年06月25日)
NY市場はFRBの現状維持の政策を受け、米国金利が上がり円安に…。しかし予定内の反応だった為か、日経平均株価は25日移動平均線を割れていることもあり、様子見から買い戻しなどの買いが入り、先物より大幅上昇しました。しかし中身の乏しい展開です。こんな中では月曜日の今日の市況で触れたパワー半導体の三菱電機が元気な動きをしていましたね。また先日書いたパナソニックの6月上旬の出荷が前年同月比1.5倍という中で硝子などの方が…と書きましたが、日本電気硝子が業績の上方修正を発表していました。まぁ、旭硝子もそうですが、自動車の方が不振だから、やはり日本電気硝子なのでしょう。


今日の話題は何かな? SNSで書いたラオックスでしょうかね。中国の蘇寧電器が12円で引き受ける第三者割当増資も話しですが…今日の株価は124円でした。別に、こんな博打株はどうでも良いのですが、要するに、このようなケースで、まともな大型出資の案件が今後、出てくるのではないかと感じます。既に日本の政策を思うと、大きな期待がかけられるのかどうか…疑問を感じているわけですが、仮に日立クラスの会社に中国企業の出資が行われれば、面白くなりますね。そんな幻想を抱いているわけです。
今日のような先物からの上げを見ていると、素人の人は株が上がってよかったと思うでしょうが、中身のない展開ですから、強い相場と言うよりテクニカル的な意味合いでしかないのです。しかし先物からの上げでも、やはり個別銘柄に影響を与え、全体のマインドはよくなりますね。緩む時間帯でも先物が高いと裁定取引を誘発し、相場を作りやすくなりますからね。私は1ヶ月の休養と考えており、7月上旬まで調整色が強いかな?と考えていましたが、今週の安値が当面の下値になるケースも出てきましたね。
つまり上海総合株価指数と同じ展開を日本株が歩む可能性がありますね。今の上海総合株価指数の位置は昨年の7月から8月の株価位置で、日経平均株価に直すと12000円から13000円の株価位置になります。昨日、示したように既に日本経済は中国経済との繋がりが強いですから、その可能性も充分考えられます。その為には来週から三井住友銀行のフォローが始まらないと、相場にボリュームが生まれないでしょう。果たしてそんな展開になるかどうか…。いくら強気の私でも…


民主党が郵政民営化を白紙にすると言いますが、時代を戻す政策が国民に受け入れられるのでしょうか? マスコミは「かんぽの宿」の建物の価格の表面上しか報道していませんね。人件費などの計算をしていません。西川さんの判断はお金の額ではなく、時間に重きを置いたのでしょう。今、日本が失われた20年と言う歳月を強いられているのは、人間の感情を重視して、曖昧な判断をして構造改革の時間を無視したのです。どちらを重視するかの問題なのです。
金融危機で高額報酬に批判があったボーナスカットを補う為にシティーバンクの基本給を上げるそうですが、その米国は昨年の9月に金融危機が発生しましたが、すでに健全な大手銀行は公的資金を返済しました。日本は1989年から2005年ですね。「みずほ」は未だに通院状態で「りそな」は入院状態ですね。この違いは時間なのです。時間にお金を掛ける価値観が、日本にないから前に進めません。情報にお金を掛ければ他人の時間を奪えます。他人が経験した貴重な時間をもらえるのです。仮に郵政民営化になれば、ブラックボックスの財政投融資が復活します。読売新聞はナベツネが鳩山氏の援護をしているとか…。個人的な感情で大新聞が日本を惑わし、正しい報道をしないとは…。テレビも含め困った国です。変化を受け入れねばなりません。

投稿者 kataru : 2009年06月25日 17:44