今日の市況(2009年06月24日)
NY市場は模様眺めの動き、何度か生産延期に追い込まれている新型旅客機787型機の今月の初飛行見送りからボーイングが安く、NY市場は下がったと言います。肝心の中古住宅販売件数は2.4%増の年換算477万戸の販売で、在庫率も3.5%減少しましたが市場予測の480万戸に届かず、市場心理を圧迫したと言いますが本当かな?

まぁ株式相場の解説など、いい加減なものなのでしょう。昨日の金融株は軒並み高でしたね。私はアメリカの経済を壊すような金融規制を実施するとは思えませんね。いくら清貧思想が疑われるオバマ大統領でも、ドルの基軸通貨の権利を手放すとは思えません。だから米国の株式も単なるテクニカルの調整だろうと考えています。

東京市場は偶然か、昨日、話した古河電工などが人気になっていました。物色意欲は落ちているわけではなさそうです。ただ注目しております三井住友銀行は安かったですが、出来高が大幅に減っていますね。増資を払い込んだ短期値鞘取りの動きは一巡し始めているようです。今日はBRICs関連が強かったですね。当然なのですね。貿易統計が発表されていますが、地域別の輸出額を見ると分かりますが、中国は米国経済よりも既に大きなウェートを占めていることが、お分かりいただけると思います。その中国はGDPの成長率を上方修正するという話が、日経新聞に載っていました。あまり目先的な動きに振り回されず、確りしたバックボーンを持って行動したほうがいいのでしょう。

利食い調整と言うテクニカルな調整は、時間調整と値幅調整の二通りあります。今回は時間調整のイメージが強いのです。理由は株価位置の問題ですね。日本市場はPBRを基準にした株価はかなり安く、この理由を説明する為には、当分の間、日本企業は赤字が続く事になります。しかし今の見通しは年後半から来年にかけて、成長力が回復するとの読みですね。米国も年末には上昇に向う予測が、一番多いですね。カンフル剤が切れて経済が失速する懸念は、依然として強く囁かれています。…がしかし、大きく落ち込んだ生産調整は急速に変化しています。
先日の話しました東西回廊に続き、中越回廊(中国とベトナムを結ぶ道路)が完成した物流ネットワークのおかげで、08年までの8年間で貿易総額は8倍に成長したと言います。九州と韓国を結ぶ海底トンネルなどの話題が出れば面白いですね。この道路を日本、韓国、北朝鮮、中国と、鉄道も含め結ぶのです。北朝鮮の金正日の死が近いと噂されています。新しい時代が動き出しても良い頃です。夢は大きくしないと面白くありません。
マスコミは相変わらず電気自動車などの話題が多いようです。しかし三菱ケミカルの作ったプラスチック・カーならリッター100キロの走行が可能だと言われています。勿論、新日鐵なども負けてはいません。強い鋼板を作る技術を開発しており、車が更に軽くなれば、どうなるのでしょう。この流れを消したくはありませんが、エコ・カー・ブームは一服状態なのでしょう。果たして業績の見込みの立たない業界の株を、いつまでも繋げるものかどうか…。出来ればアジア経済界発展のような、現実的な利益に繋がるブームの作れるスター銘柄が見つかれば良いのですが…。何かないかなぁ~。

投稿者 kataru : 2009年06月24日 19:38